部屋の中で俗に言う「米虫」を見つけて、焦っているあなた。
いや~お気持ち分かります。
大事な食料である米が食い尽くされてしまうのでは…と不安になりますよね。
しかも、この虫は厄介なことに繁殖力も強く、1匹見つけたなら、他にも何匹あなたの家に住み着いているか分かりません。
そこで、米虫が部屋で発生したときの駆除方法と、米びつで見つけてしまった場合の駆除方法をご紹介します。
合わせて、米虫の発生経路や、お米を保存する際に米虫の混入を予防する方法もお教えします。
すぐにでもお試し下さいね。
米虫の駆除って部屋の中に出た時どうしたらいい?
食品から離れたところで見つけたのなら、殺虫剤をかけて大丈夫です。
ティッシュでつまむのもアリです。
見かけた虫が、米虫であるときちんと判断できるように、その特徴をご紹介しますね。
正式には、穀象虫(コクゾウムシ)といいます。
その名の通り、口先が象の鼻のように長く、体長は3ミリほどで、細長い体が特徴です。
カブトムシの雄を小さくしたようなものと形容されることもあります。
また、色は赤褐色か黒褐色で、背中や足にブツブツがあります。
エサは米だけではなく、小麦やトウモロコシといった穀類や、それらを用いた食品、例えばビスケットやパスタ等の乾麺、コースフレークといったものを好みます。
更に厄介なのは、米びつがエサ場になるだけではなく、繁殖場所になるということです。米粒に穴を開けて産卵してしまうのです。
その数は、年に3~4回で、200~400個卵を産み付けると言われています。
これらの生態を知れば知るほど、早く駆除しなければという思いにかられますよね。
そこで、具体的な駆除方法をお教えします。
まずは、部屋で米虫を見付けた場合です。
近くに食品がないところで発生したなら、ピレスロイド系殺虫剤(一般的なものなら、必ずと言って良いほどこの成分が含まれているので、ご安心を。)を米虫に直接噴射します。
数匹まとめて見かけたり、すでに大量発生していたり、念には念を押したいなら、燻煙剤であるバルサンを焚くのがお勧めです。
くれぐれも注意書き通り、正しく使用して下さいね。
次に、米びつ内で発生していることが分かった場合です。
その際は、加熱が一番です!
この米虫は、光と乾燥に弱いといわれています。
天気の良い日に清潔な紙(新聞紙など)を広げて、その上に米をざっと空けます。
虫を見つけたら、ピンセットや割り箸でつまんで駆除します。
また、米虫は光に反応するので、日光に当てていれば、自然に出ていってくれますよ。
ただし、長時間日光に当ててていると、米が乾燥してボロボロになり、味が劣化するので、数時間で引き上げるようにして下さいね。
ちなみに、仮に米虫を食べてしまったとしても、ほとんどの人には影響がありません。
ただ、まれにアレルギーを持っている方がいます。
気になる方は、残念ですが破棄してしまうのが一番ですね。
米虫がわく原因は?
では、なぜ米虫がわいて来るのか気になりますよね。
ルートは2つです。
一つ目は、購入した米自体に、すでに米虫が付着しているケースです。
特に無農薬の米ですと、付いている可能性が高くなります。
米虫の付着に気付かず、梱包されてしまうことがあります。
この場合は、精米作業を経ていない、玄米の方がより付いているか可能性は高くなりますよね。
また、それとは別に米を貯蔵する際に米虫が混入してしまった場合です。
何かの拍子で、米虫が貯蔵庫に住み着いてしまう可能性はあります。
ルートの2つ目は、家に米虫が混入してきたケースです。
特に、近所に水田や米の貯蔵庫がある場合は、気を付けないといけませんね。
米虫を防ぐには?
先に米虫の特徴をお話ししましたが、その他にも、彼らが好む環境というものがあります。
温度が28℃前後で、湿度が60~80%を好みます。まさに日本の夏ですよね。
逆に、寒さには弱いわけで、15℃以下になると、ほぼ活動を停止するといわれています。
ですから、この特徴を考えると予防策も見えてきますよね。
米虫が浸入する隙を与えないために、タッパーや保存袋に入れます。
更に、温度変化の少ない冷蔵庫の野菜室に入れれば、完璧ですよね。
もし、冷蔵庫にスペースがないなら、米びつといった蓋付きの容器を用意します。
その中に、米びつ用の防虫剤を入れてから、米を注ぎ入れます。
あとは、光と乾燥が苦手な米虫の特徴を考えて、明るく風通しの良い場所に保存します。
まあ~いかなる保存方法を取るにしても、必要以上の量を買いだめせずに、早めに食べ切ることを心掛けるのが一番ですね。
まとめ
米虫の駆除方法をご紹介しました。
とにかく、見つけ次第に駆除することが、繁殖させないために大切です。
今すぐ殺虫剤で駆除し、バルサンを炊きましょう!
今後は、厄介な米虫を発生させないためにも、ご紹介した方法を用いて、米の保存にはくれぐれもご注意下さいね。