みずみすしい梨は、本当に美味しいですけど、だけど、傷みやすいのが難点です。
この旬の梨をお弁当に入れたいけれど、冷凍して入れても大丈夫なのでしょうか?
ここでは、梨を冷凍してお弁当に入れていいのか、お弁当に入れる時の注意点、前日にお弁当に詰めるのはアリなのかについて説明します。
梨を冷凍してお弁当に入れる?
皮を剥いて、カットした梨をそのまま、お弁当に入れると、食べる時には茶色に変わっていて、見た目、美味しくなさそうですよね。
さらに、水分の多い梨ですから、雑菌による発酵で酸っぱい臭いがしてきてしまう時もあります。
でも、夏から秋にかけて旬の梨、運動会や行楽などのお弁当に入れていきたいもの。
冷凍したら、発酵の心配はなくなりそうですね。
しかし、お弁当に入れる梨を冷凍するのはダメです。
冷凍した梨を少し溶かすと、シャーベットのように美味しくなりますけれど、お弁当に入れると完全に解凍されてしまいます。
梨は解凍してしまうと食感が変わってしまい、食べてはいけないことはありませんが、美味しくありません。
次では、梨をお弁当に入れる方法を説明します。
梨をお弁当に入れる時の注意点は?
まず、基本的なことですが、梨を触る前に、しっかりと手洗いをしましょう。
それから、調理器具の清潔さも大切です。
お弁当箱や、包丁、まな板などもきれいな状態で使用します。
それから、梨を水洗いして、お弁当箱に入る大きさにカットしていきます。
お弁当箱に詰めたら、保冷バッグ保冷剤などを使って冷やしたまま持ち歩くと、さらに安心ですし、梨は冷えている方が美味しいです。
大きなお弁当箱そのものを冷やすとなると、大きな保冷剤が必要になってしまいますが、梨だけ小さなタッパーなどに入れると、そのタッパーだけに小さな保冷剤をくくりつけておけば、とてもよく冷えた状態になっています。
梨だけを別容器にするのも、安全に美味しく梨を持ち運ぶコツです。
梨をお弁当に前日に詰めるのは?
忙しい朝に備えて、前日に梨を準備できたら嬉しいですね。
しかし、梨はカットすると変色するし、傷みやすくなってしまいます。
そこで、おすすめの変色防止方法が砂糖水を使用すること!
水1カップに対し、砂糖大さじ1杯を混ぜ、梨を5分ぐらい漬けておくだけで、空気に触れて酸化し、茶色くなってしまうのを抑制することができます。
水に浸けることで、梨を空気に触れさせないようにし、砂糖でコーティングすることで、なりに含まれるポリフェノールという成分が反応して変色するのを防止できます。
酸化して変色した梨は食べられないことはないですが、空気に触れたために水分が抜け、味や風味が少し落ちている可能性はあります。
砂糖水だけでなく、蜂蜜水でも、酸化による変色を抑制する効果が得られます。
塩水やレモン水でも変色を抑えられますが、梨に味が移ってしまうので、砂糖水や蜂蜜水なら、梨が少し甘くなるだけなので、違和感がないので、おすすめです。
また、空気に触れると変色が始まってしまうので、ラップで包んだり、密封できる袋や容器に入れたりしておくことも変色予防になります。
ラップは剥がれやすいので、厳重に二重に包みましょう。
それから、翌日まで冷蔵庫で保管することで、梨の発酵を抑制します。
梨が変色しないように、真空で保存できる容器を使う方法もあります。
容器の中の空気を抜くことで、カットした梨の変色を防ぎます。
真空に保存できる容器でなくても、密封できる袋や容器であれば、真空状態にすることは可能です。
密封できる袋や容器に梨を入れたら、水が入った桶などに沈ませ、ストローで空気を抜いていくと、真空状態になっていきます。
空気を抜いてしまえば、梨は酸化しないし、変色も始まりません。
まとめ
梨をお弁当に入れる時、冷凍した梨は完全に解凍してしまうと食感が変わるので、おすすめできません。
お弁当に入れる梨は砂糖水や蜂蜜水をくぐらせて、変色予防をしておくのが良いでしょう。
また、お弁当に入れる物、調理に使うものは清潔なものを使い、梨はその他のお弁当とは別に、単品で容器に入れて、保冷剤を付けて、持ち歩くと、発酵をすることなく、安心です。
きちんと準備すれば、美味しい梨を、お弁当でも白いままで食べられますので、ぜひ、試してみてくださいね。