うれしいですよね、秋の味覚の栗!
だけど、よく見ると黒い虫が・・・・
せっかくだけど、そっと捨てるしかないのでしょうか?
虫を出せば食べられるのでしょうか?
ここでは、虫だらけの栗は虫を出したら食べれるのか、虫の出し方、虫食いの判別方法について紹介していきます。
栗が虫だらけでも虫を出したら食べれる?
はい、実は虫を出した栗は食べれます。
虫も食べるほどおいしい栗と考えれば、妙に納得するところでしょうか。
だけど、やっぱり虫は困りますよね。
栗に卵を産み付ける虫はクリミガか、クリシギゾウムシが多く、よく見かけるのがクリシギゾウムシの幼虫です。
どれも毒を持たない虫で、万が一栗と一緒に食べてしまっても大丈夫なのです。
想像すると気持ち悪くなっちゃいますけどね。。。
言われてみれば、日本には地域によって虫を食べる風習があり、世界には食べられる虫が多く存在します。
日本では、長野県の伊那地方では鉢の子やイナゴなどを食べる習慣があると言われています。
最近では、昆虫食なるものが未来の食糧不足を補うとして注目されています。
このクリシギゾウムシの幼虫も、そんな部類に入っているらしいです。
「食べられる虫ハンドブック」(内山昭一/著)によると、日本で食べられる「うまい昆虫ベスト10」にクリシギゾウムシの幼虫が9位にランキングされています。
そうは言っても、食べなれない虫。
できれば、口に入れたくないものです。
もう虫は見当たらないけれど、虫食いされた跡がある場合はどうなのでしょうか?
栗自体が腐っていなければ、その部分だけ取り除けば食べられるんですよー。
しかし、虫食いされた栗は傷みやすく、異臭がしたり、柔らかくなったりしやすいです。
もし、そこまで変化が進んでいる時は思いきって処分しましょう。
実は、もらってきた栗だけが虫だらけと言うわけではないのです。
スーパーなどで売っている栗は農薬の燻蒸処理がされており、すでに虫出しをしているものなのですよー。
栗の虫出し方
実は、栗には虫がつきものなのです。
虫をつかないようにするには栽培段階で予防するしかないので、買ってきたり、もらったりした段階ではもう虫はいるものと考えていた方がよさそうです。
そのため、栗の虫を処理する作業を必ず行いましょう。
一番シンプルなのは1粒ずつ栗を包丁や爪で割って、中を確認する方法です。
しかし、虫が苦手な人にはおすすめできません。
他の方法を試しましょう。
天日干しするだけでも、虫を外に追い出すことができます。
太陽の熱にさらされて、熱さに耐え切れない虫が外に逃げてきます。
大きなビニール袋に包むと、温度が上がりやすく、効果抜群でしょう。
栗を水に2日間漬け込んで、虫を死滅させる方法もあります。
浮いた栗は虫に食われて、中が空洞になっているためです。
このような栗は処分しましょう。
それから、熱湯で処理する方法も効果的です。
80度のお湯に栗を入れ、2分ほど温め、新聞紙の上に広げて、日陰でしっかり乾燥させましょう。
そうすると、卵も成虫も処理できます。
この後、一粒ずつ確認して、実が黒く変色しているものは傷んでいる可能性があります。
黒くなるのは収穫から時間が経っていることが原因でしょう。
皮が腐り、柔らかくなっているものも避けましょう。
たくさんもらった栗も、ここまで選別されるとずいぶん少なくなってしまうかもしれないですね。
栗が虫食いにあったかの判別方法!
そもそも、虫がいない栗を見分けたいものですね。
皮に穴が開いている実は、虫がいる可能性が高いです。
栗の皮が黒いのも、虫食いの跡が腐敗したものと考えられます。
栗の表面に白っぽいものは虫の糞です。
中も食べられている可能性があります。
このように、実の表面を一粒ずつ確認する必要があります。
それでも、まだ安心できません。
穴が開いていない栗でも、虫が侵入していることがあります。
先ほど説明した虫を処理する方法も絶対に必要です。
まとめ
虫に食われた栗でも、腐ってなければ食べられます。
もらった栗は必ず虫がいるものとらえて、しっかりと処理方法を行ってから食べましょう。
一粒ずつ確認して、皮に穴があったり、変色があったりするものは要注意です。
栗にいる虫は食べても大丈夫ですが、できれば出くわしたくないものですよね。
処理方法を知って、おいしい栗を食べてくださいね。