外出中に、急に家の石油ストーブのことが気になることがありませんか?
家を慌てて出てきて、石油ストーブを消したか覚えていないと、心配になりますよね。
石油ストーブの消火ボタンを押しても、きちんと消えたか見届けていなかったなんてことも・・・。
今回はは、石油ストーブを消し忘れたら火事になるのか、消えない場合の対処法、黒いすすが出る原因について紹介していきます。
石油ストーブを消し忘れたら火事になる?
石油ストーブの火が消えていなかったら、留守中の家は火事になってしまうのでしょうか?
とても心配なことですよね。
外出中でも、まだ近所にいるなら、家に飛んで帰って確認したいところです。
しかし、遠くまで出かけてしまっているとか、すぐには帰れないこともあります。
そんな時、どうしたらいいのでしょうか?
石油ストーブは在宅中に使用していても、頻繁に炎の様子を確認して、芯の上げ下げを行います。
灯油の残量なども確認します。
留守中に、石油ストーブをつけたままは大変危険です。
灯油が少なくなってきたまま燃焼を続けていれば、不完全燃焼による一酸化炭素も発生するでしょう。
家の中にいるペットに被害が及ぶ可能性があります。
しかし、そうでなければ、灯油がなくなると、自然と火が消えます。
目安としては5リットルの灯油を満タンに入れた石油ストーブは、約20時間後に消えます。
自然と火が消えるなら、石油ストーブをつけたままでもいいかというと、そうではありません。
ふとしたすきま風や地震などで、思わぬ物が石油ストーブの上に落ちてくることもあります。
過去には、室内に干していた洗濯物が落ちたり、カーテンがストーブにひっかかったりして、火災が発生した例があります。
日頃から、石油ストーブの周りに物を置かないようにしておくのも、火災を防ぐ方法です。
よくあるのが壁にかけたカレンダー、棚に置いた書類などがストーブの上に落ちてきます。
その辺にひっかけたつもりのマフラーやストールなども、要注意です。
やはり、何はともあれ、外出を中断して、石油ストーブを消しに行くしかありません。
最近の石油ストーブは、数時間で一度、自動的に消火に切り替わる機能が付いている物がありますので、もし、そのような機能があるストーブであれば少しは安心かもしれません。
しかし、念のため、外出前は必ず石油ストーブの火が完全に消えていることを確認しましょう。
石油ストーブの消し忘れをしないためには、外出前に早めに消すこと、そして、声に出して頭に消したことを記憶させることです。
外出中に、石油ストーブを消したかどうかモヤモヤしないためにも、しっかりとチェックしましょう。
石油ストーブが消えない場合の対処法
石油ストーブの消火ボタンを押して、火を消そうとしているのに、なぜか消えないことがあります。
もう、これから、外出するというのに?!
石油ストーブが壊れた?
とにかく、消火したいから、灯油タンクも外して、燃料をなくしたのに、まだ燃えている?!
この怪奇現象、どうにかしてほしい・・・。
このままでは外出できないよ~。
火が消えないなんて、焦りますよね。
石油ストーブが壊れたようにも思われますが、実は古い灯油が原因です。
多くの場合、石油ストーブを使うシーズンに灯油を購入し、暖かい春になると石油ストーブを片付けますよね。
残った灯油はポリタンクに入れたままにしていませんか?
灯油は保管が難しいものなのです。
冷暗所に置いていても、石油ストーブを使わない梅雨から夏にかけては室温がぐんぐん上昇します。
湿度も高くなる時期です。
ポリタンクに入っている灯油も温度が上がってしまい、湿度が上がったことによる結露も発生するでしょう。
また、ポリタンクに入っていても、灯油は徐々に酸化していきます。
そして、秋や冬になり、寒くなってくると、また、石油ストーブを使うことになるのですが、この梅雨と夏を過ごした1シーズン前の灯油を使ってしまいがちです。
しかし、この古い灯油は使うべきではありません。
不純物が混ざった灯油を燃やすと、タールという黒い塊が発生します。
このタールがストーブにこびりついてしまい、消火ボタンを押しても作動しなくなってしまうのです。
このようなことになるなら、古い灯油は思いきって処分した方が賢明ですね。
灯油は危険物ですから、絶対に排水溝に流したり、燃えるゴミに出したりしないでください。
ガソリンスタンドに相談するなど、適切な方法で処分しましょう。
もし灯油が原因でないとすると、ストーブ側の火がつく「芯」が原因なのかもしれません。
機種によって、「芯」の替えが売られている場合もありますよ!
石油ストーブって黒いすすが出る??
石油ストーブを使うと、黒い煙が出て、すすが部屋の家具や壁などに付いてしまうことがあります。
石油ストーブを初めて使う人にとっては、ショックな話ですよね。
でも、うちも石油ストーブを使っているけれど、汚れないよ~という声もあります。
どういうことなのでしょうか?
ズバリ、結論から書いてしまいますと、石油ストーブを使うと必ず部屋が汚れるわけではありません。
石油ストーブが酸素不足で不完全燃焼を起こしてしまうと、すすが発生し、部屋を汚してしまうことがあるのです。
不完全燃焼が起こる原因としても、灯油の劣化が挙げられます。
古い灯油を使うのは、やはり、やめるべきですね。
まとめ
石油ストーブの消し忘れは大変危険です。
灯油がなくなれば、自然と火は消えるものの、ストーブの上に何か落下してくることもあります。
必ず、外出前には火が消えたことを確認しましょう。
消火ボタンを押しても、石油ストーブの火が消えないのは古い灯油を使用したために、タールがこびりついて機能しなくなっているためです。
石油ストーブを使うと黒いススが出てくるのも、古い灯油を使っていることが原因です。
1シーズン前の灯油は使わずに、シーズンごとに新しい灯油を使いましょう。