美味しい干し柿ですが、うっかりしているとカビが発生してしまうことがあります。
だけど、もともと白い粉をふいた状態の干し柿ですから、カビの判断も迷いますよね。
今回は、干し柿にカビがきたらどうしたらいいのか、カビの見分け方、干し柿のカビを食べたらどうなるのかについて紹介していきます。
干し柿にカビがきたらどうしたらいい?
中はトロトロ、ジューシーで甘い柿は最高に美味しいものですが、このジューシーであるほど、カビが生えやすいのが困りものです。
でも、干し柿には糖分が染み出た白い結晶が周りに付着していて、これがカビかどうかの判断を迷わせます。
迷うなら、捨てればいいとは簡単にはあきらめられないのが干し柿です。
カビではないなら、美味しく食べたいものですよね。
まず、青色や緑色のカビは分かりやすいでしょう。
その部分だけ取り除いて食べる人もいるようですが、カビは周囲だけでなく、中まで入り込んでいることもあります。
食べるのはあきらめた方がいいでしょう。
黒いカビもあります。
全体的に黒ずんできた干し柿は、柿に含まれるタンニンの酸化によるもので、カビではありません。
しかし、干し柿のところどころが黒くなっている時は、黒カビの可能性が高いです。
カビには白いものもあります。
干し柿を作っている最中に雨に当ててしまうと、発生しやすいカビです。
そのため、干し柿を干す時はカビ対策をいろいろ講じています。
干す前に熱湯をかけたり、干し柿同士の隙間を空けたりします。
しかし、保存中にカビが発生してしまうこともあります。
干し柿のカビを見分ける方法については、次で説明します。
干し柿のカビかどうかの見分け方
美味しい干し柿ほど付いているのが、柿霜(しそう)と呼ばれる柿の実の糖分が結晶化したものです。
まんべんなく柿霜がついた干し柿ほど美味しいと言われています。
しかし、カビかもしれないと思うと、手が止まってしまいますよね。
触った感触で見分けることができることもあります。
柿霜の場合は、糖分の結晶は粒子なのでザラザラしています。
一方、白カビの場合は胞子なので、ふわふわとしています。
35度の焼酎を付けたキッチンペーパーで拭いてみて、見分ける方法もあります。
様子を見て、再び、白い粉がふいてくるようであれば、カビの可能性が高いです。
食べるのはあきらめましょう。
これで白い粉がふいてこなければ、カビではないので、食べられます。
干し柿のカビを食べたらどうなる?
たかがカビと軽く考えてはいけません。
ブルーチーズなど、カビでも食べられるものもありますが、多くは食べてはいけないカビです。
カビは体内に入ると、菌となって繁殖します。
吐き気、腹痛、下痢などの食中毒の症状が出ることもあります。
また、カビの胞子が体内に入ることで、ぜんそくや鼻炎などのアレルギー症状が出ることもあります。
少量のカビなら大丈夫などとは言えません。
カビの疑いがある時は、思い切って処分するのがおすすめです。
それから、カビを発生されないために、干し柿の保存には湿気に注意しましょう。
やってしまいがちなのが、ビニール袋での保存です。
これは、干し柿に含まれている水分がビニール袋の中にこもり、あっという間にカビを発生させてしまう原因になります。
干し柿の保存はキッチンペーパーや紙袋がおすすめです。
また、常温保存は2~3日程度とし、食べきれないものは冷凍保存しましょう。
冷凍保存すれば半年から1年程度、日持ちします。
1つずつ空気が入らないようにラップで包み、さらに、密封できる袋に入れて保存します。
空気に触れさせないのがポイントです。
まとめ
美味しい干し柿ですが、くれぐれもカビには注意が必要です。
白い粉は糖分の結晶かどうか、見分けにくいでしょう。
ザラザラとしていれば糖分、ふわふわとしていればカビの可能性があります。
また、全体的に黒ずんだのは柿に含まれるタンニンの酸化によるものですが、ところどころの場合は黒カビの恐れがあります。
カビを体内に入れると、食中毒やアレルギーの症状が起こります。
カビと疑わしい時は食べるのをやめましょう。
カビを発生させないためにも、湿気に注意して保存するのも大切です。
1粒ずつラップに包んで冷凍保存すると、とても長持ちしておすすめです。