刺身の隣によくある白い大根の細切り。
名前を知っていますか?
どうして、いつも刺身の横にあるのでしょうか?
今回は、刺身についている細切り大根の名前、大根を食べるものなのか、おいしく食べるレシピについて紹介していきます。
刺身についている大根の名前は何?
きれいな刺身の横に、こんもりと盛られている大根の細切り。
あれは見映えのため?
それとも、刺身と一緒に食べるもの?
実はよく分からない人が多いでしょう。
実は、刺身の横にある大根の細切りは、「剣(けん)」と言います。
まれに、人参の細切りもあって、紅白になっている刺身の盛り合わせもありますよね。
この人参の細切りも、「剣」と言います。
剣のように細く鋭くカットされているので、このように呼ばれているようですね。
このような大根の細切りを、「つま」という呼び方もあります。
本来、「つま」とは大根の細切りだけでなく、刺身に添えられた薬味や辛味などすべてを総称していました。
刺身には大根だけでなく、わかめやミョウガ、大葉、菊の花なども添えられている時もありますよね。
しかし、最近では大根の細切りだけを「つま」と言うようになってきています。
刺身についている大根は食べる?
さて、この刺身の横にある細切り大根は、何のためにあるのでしょうか?
実は、大根に含まれている辛味成分(イソチオシアネート)には細菌の繁殖を抑制する作用が期待できます。
殺菌や防腐効果が効果が期待でき、食中毒の予防に一役買っているのです。
特に、大根をすりおろしたり、カットしたりすることで、この成分を活性化させています。
また、刺身から出てくる水分を吸収し、鮮度をキープする役目もあります。
刺身の生臭さを消す役目もあります。
刺身を食べながら、大根をつまむことで、口の中がすっきりとリセットさせる口直しの効果もあります。
それに、大根には消化を助けたり、食欲をアップさせたりする効果もあります。
つまり、細切り大根によって、刺身が美味しく食べられるようになっているのですね。
本来は上記のような理由で刺身には大根が添えられているのですが、他にも店側による理由もあります。
それは、刺身の盛り合わせなどの場合は仕切りとして、彩りとして、そして、ボリュームアップに見せるためです。
そのため、本来の目的以上に大量に大根が添えられていることもあります。
しかし、この細切り大根は、刺身を食べ終わった後はどうしていますか?
そのまま処分していますか?
それとも、せっかくなので、食べていますか?
でも、かなりこんもりと盛られていて、ボリュームがある大根の細切りは、そのまま食べても、あまり美味しくないですよね?
次では、大根のつまを美味しく食べる方法を紹介しましょう。
刺身についている大根のつまを美味しく食べるレシピは?
刺身が好きな人は、合間に大根のつまを食べながら、刺身を味わうでしょう。
しかし、大体、大根のつまは余ってしまいがちです。
変色したり、乾燥したりしていなければ、まだ食べられそうですよね?
刺身の皿に残った大根のつまは、リメイクして美味しく食べましょう。
おすすめのレシピはサラダです!
大根のつまを水洗いして、しっかりと魚臭さを取り除きます。
そして、他の野菜や好きな食材を足して、ドレッシングで和えれば、とても美味しいサラダになります。
残った刺身も和えれば、海鮮サラダになるでしょう。
大根しかなくても大丈夫!
海苔や胡麻などを足して、大根サラダにするのもおすすめです。
大根のつまは、他にもいろいろな料理に使えます。
味噌汁の具に使ったり、ナムルに混ぜたりできるでしょう。
短くきった大根のつまと片栗粉、塩コショウを混ぜて、フライパンで焼けば、大根餅にもなります。
まとめ
刺身に添えられている大根の細切りは、正確には「剣」という名称です。
「つま」は刺身に添えられている薬味なども合わせた総称ですが、「大根のつま」と呼ばれることも多いようです。
刺身の鮮度を保つために添えられている大根のつまですが、余ったら、サラダや味噌汁の具などに活用できます。
もともとは大根のつまは刺身の合間に食べて、口直しをするものです。
大根のつまの役割を知って、刺身をより美味しく食べられるでしょう。