存在感があり、思わず食べる方が嬉しくなってしまうのが、秋の味覚松茸ですよね。
そんな松茸が幸運にも大量に手に入ったので、日持ちさせたいと考え、冷凍したあなた。
なのに気付けば、冷凍したにもかかわらず、1年経ってしまい焦っている…なんてことありませんか?
ここでは冷凍した松茸は1年持つのか、松茸の正しい冷凍や解凍方法、冷凍松茸に向く調理方法をご紹介したいと思います。
松茸を冷凍したら一年もつ?
結論としては、冷凍して1年ほどなら問題ありません。
味や食感、香りともに変化なし!です。
もちろん、次の章で詳しくお話ししますが、きちんとした保存方法であってこそですよ。
基本的には、3ヶ月ほどで食べ切ってしまうのが、ベストです。
秋から3ヶ月、お正月のお雑煮に入れて、例年より豪華なものにしてみてはどうでしょうか。
ちなみに、食べられないことはありませんが…2年ほど経つと、松茸内の水分が凍ることにより、細胞が壊れていき、それがどんどん進んでしまうため、食感がかなり悪くなります。
それが返って、すき焼き等のお鍋に入れた時に、味を染み込みやすくする効果になるとも言われており、要は好き好きですね。
松茸の冷凍保存方法とは?
さあ、具体的な松茸の冷凍保存方法をご紹介したいと思います!
一番大切なことは、松茸が新鮮なうちに冷凍する!ということです。
独特の香りを大切にしたいですよね。
その香りは、鮮度が命なのです。
ですから、大量の松茸を前に少しずつ使っていき、だいぶ日にちが経ってから使い切れない、これ以上放置しておくと腐らせてしまう~と危機感を感じてからでは、遅いのです(;^ω^)
手に入ったときに、これはすぐに食べる分、残りは今すぐ冷凍する分、と分けてしまうのが賢明ですね。
具体的な方法は、
① ボウルに水を張り、軽く松茸を振り洗いをして、表面の汚れを落とします。(または、水で濡らしてから固く絞った布巾やキッチンペーパーで汚れを拭き取っても。)
② 乾いた布巾やキッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取ります。
③ 石づきを包丁で、鉛筆削りの要領で、削ぎ落とします。
④ 1本ずつか、または、調理に使いやすい大きさに割いて、ラップでピッタリとくるみます。
⑤ ④を保存袋に平らに入れて、空気を抜きながら、閉じます。
⑥ ⑤をステンレスのバットに乗せて、冷凍庫に入れます。
⑦ 完全に凍ったら、バットから外します。
以上が手順になります。
ここで、ポイントをお話しします!
キノコ類は、風味が消えてしまうので、水洗いをしてはいけない!と、聞いたことかある方もいるかもしれません。
しかし松茸は、衛生管理のされた環境で人工栽培された他のキノコ類とは違って、天然物で土や砂等の汚れがついているのです。
それらにより、雑菌が繁殖する恐れがあります。
ですから、多少風味が落ちても、衛生上、水洗いが必要なのです。
でも、風味が落ちることは事実なので、溜め水の中で軽く振る程度で。
更に洗った後は、しっかり水分を拭いて下さいね。
次に松茸に限らず、何でも冷凍する場合は、霜が付かないように気を付けますよね。
冷凍焼けを起こし、品質が落ち、日持ちもしなくなるからです。
生の松茸は、元々水分を含んでいるため、それが凍り、霜の原因となります。
ラップでくるむ際は、2~3重にするのもお勧めです。
また長持ちさせるには、急冷させることも重要です。
ステンレスのバットに乗せることをお勧めしたのはそのためですが、別の方法として、ラップにくるんだ後、アルミホイルで巻くというのもあります。
霜対策と急冷効果の両方に役立ちます。あなたの家にある物で、お試し下さいね。
冷凍した松茸の解凍方法とは?
先に、松茸を冷凍した際は、松茸内の水分が凍り、細胞を破壊するとお話ししたと思います。
ですので、冷凍した松茸を解凍すれば、ドリップという水分(細胞液)が出てきてしまいます。
これは、旨味でもあるのです。
解凍しないで、凍ったまま調理に使うのがベストです。
ただ、包丁で切りたい場合は、完全に凍ったままだと刃が立ちませんよね。
半解凍状態になれば、すっと包丁が入り、なおかつ本来できないような極薄いスライスができるのも利点です!
また、解凍せずに出汁に入れる料理に使えば、調理途中で松茸の旨味が染み出てきて、その独特な香りや味が存分に楽しめます。
お吸い物、土瓶蒸し、茶碗蒸、炊き込みご飯、ホイル蒸し、すき焼き等がお勧めです。
ただ焼き松茸だけは、ドリップが出て、カスカスになってしまうので、冷凍松茸には向かない調理法です。
ご注意を!
松茸の解凍に関しては、こちらも参考にどうぞ!
⇒冷凍松茸の解凍方法。冷凍して一年持つ?おススメのレシピとは?
まとめ
松茸が大量に手に入った場合の保存方法として、冷凍をご紹介しました。
ポイントを守れば、3ヶ月から1年ほどは品質がさほど変わらず、保存できます。
是非、お試し下さい!
くれぐれも調理の際は、解凍しないで、出汁に入れる料理で美味しく召し上がってみて下さいね。