秋が旬の栗。
店頭に栗が並ぶと、一気に秋を感じます。
優しい甘さが魅力の栗ですが、自分で調理すると必ずといっていいほど直面するのが栗の中の虫問題です。
今回は、栗にいる虫をとったらその栗は食べても大丈夫なのか、虫に食べられた栗なのかの見分け方、栗の虫って食べれるのかについて紹介していきます。
栗の虫を取ったら食べることはできる?
これからの季節、野菜売り場や産直コーナーなどに並ぶ栗。
栗拾いなども秋ならではの楽しみですね。
料理にもお菓子にも使える美味しい栗!
皮むきはちょっと大変ですが、あの美味しさには変えられません!
ただ一つだけ。
どうしても乗り越えがたいあの問題…。
そうです。
にょろっと白いあの虫です。
栗を調理したり食べようとしたら中に虫がいた!!という経験は誰しも一度はあるのではないでしょうか?
中には、「栗は好きなんだけど…虫が出てくるのが嫌だから生栗は絶対買わない!」なんて方もいるのでは?
栗の中にいるあの虫の正体は主に「クリシギゾウムシ」と「クリミガ」という二種類の虫です。
用意した栗にかなりの確率で虫を発見してしまうと、これは全部捨てるしかないのか?
でも、せっかくの栗を使った料理やお菓子が作れなくなってしまう…。
「気持ち悪い!」けど「もったいない!」という葛藤がグルグルと頭を駆け巡り、この栗をどうしようかと悩むところですが、なんと栗の中の虫さえ取り除けば、食べても大丈夫なんです!
さらには、虫がいる栗は美味しい証拠とまで言われているのです。
栗の中が虫の食害によって空洞ができ、スカスカになったものや色が黒く変色したものは食べられませんが、そうでない栗は虫がいる部分を取り除いてしまえば、食べても問題ないですよ~!
栗が虫に食べられているかの見分け方とは?
栗の中に虫がいても虫さえ取り除けば食べられるとはいえ、出来ることなら虫のいない栗を見分けたいですよね。
栗の表面に穴が開いていれば、すぐにわかるのですが厄介なことに穴が開いていない栗でも虫が入っていることもあります…。
そこで、栗の中に虫が入っていないかの見分け方をご紹介します!
まずは、栗に小さな穴が開いているものは虫がいる確率が高いので取り除きましょう。
白い粉のようなものが付いている栗も避けた方が良さそうです。
こちらはなんと虫の糞。
しっかり実を食べている証拠です。
表面に穴が無い栗も、虫がいないかしっかり見分ける為に栗が水に浸かる大きさの容器に入れて半日から一晩ほど置いておき、水に浮いてきた栗は取り除きます。
水に浮く栗は、内部を虫が食べてしまい空洞が出来ているため浮かんでいるのです。
栗の表面に穴が開いていないのに虫?!と思いますよね。。。
栗の実が結実する前、花から実になる時にはすでに虫が卵を産み付けているのです。
栗に空いている穴は虫が外から栗の中に入った穴ではなく、中から外へ出ていった時の穴なのです!
だから、栗に穴が開いていなくても虫がいるのですね…。
栗の中にいる虫って人間は食べられる?
知れば知るほど、栗の中の虫は手ごわい相手。
どうしても頭をよぎるのは「もしや知らない間に食べているのでは?」という不安です。。。
ホクホクで甘くて美味しい栗。幸せなあの一口の中にむ…虫…?!
考えたくありませんが、栗の中の虫は万が一食べてしまっても大丈夫ですよ!
栗の中にいるクリシギゾウムシもクリミガも、もしも食べてしまっても毒性など無いので害はありません。
なんと、一部では「あえて」好んで食べられているというのです。
栗の実を食べているだけあって、虫のお味も栗のようで美味しいらしいのですが・・・(;^ω^)
近年、世界中で「昆虫食」に関心が寄せられていますし、勇気のある方は一度試してみるのも良いかもしれませんよ。
もし栗の表面にカビが生えてしまった場合は、こちらを参考にしてみてくださいね
⇒栗の皮にカビが生えても中身は食べれる?保存方法は?冷凍できる?
まとめ
秋の味覚の代表格「栗」。
栗は表面に穴が開いてないものや、水に沈むものを選ぶ方が良いですが、どうしても栗の中には虫がいることがあります。
栗の実が食害で傷んでなければ、虫だけを取り除いてしまえば美味しく食べることができますよ。
うっかり栗の中の虫を食べてしまっても大丈夫です!
精神的ダメージはありますが…体には無害なのでご安心を。
とはいえ虫の心配をせずに、美味しく食べるためには調理前の下準備を大切にしたいですね。