知り合いから、「栗をたくさん頂いたから、どうぞ!」と、袋いっぱいの栗を手渡され、尻込みしているあなた。
お気持ち分かります…
栗は、扱ったことがなければ、「何日持つの?」「保存方法は?」「どう処理したら良いの?」「そもそも扱い方が分からない」と、疑問だらけですよね…
そこで、栗の扱い方を詳しくご紹介したいと思います!
実は、手順さえ理解していれば、そんなに大変な作業ではありません。
新鮮な栗をあなた自身で調理したら、その美味しさに新たな発見があるかもしれませんよ。
では、一緒にやってみましょう!
今回は、生栗の日持ち、もらった栗はらどう対処したらいいのか、生栗の皮の剥き方について、ご紹介していきます。
生栗の日持ちってどれくらい?
自然に、木になっている栗の実を想像すると、常温で置いていおいても大丈夫そうな気がしますよね。
残念ながら、栗の実は成熟して地面に落ちてから拾うため、虫が付いていたり、食われていたりすることがあります。
そのため、常温での保存はあまりお勧めできないのです。
生栗を常温で保存
もし常温で保存する場合は、水気洗いをせずに、汚れを拭き取ったら、新聞紙でくるみ、冷暗所に置いて下さい。
1週間は日持ちします。
また、乾燥を防ぎたかったり、保存したい栗の量がとても多い場合は、大きめのバケツにたっぷりの水を張り、その中に栗を浸けておきます。
この場合は、最低でも1日1回はきれいな水に取り替えることが条件ですが、1週間ほどは日持ちしますよ。
生栗を冷蔵保存したら?
次に、常温よりお勧めの冷蔵保存です。
常温保存の時と同じように、汚れを拭き取ってから、ザルにあけて1日天日干しします。
その後、新聞紙でくるみ、保存袋に入れ、温度変化の少ないチルド室や野菜室にて保存します。
栗は湿度を嫌うため(カビが生えてしまうので)、新聞紙が湿ってきたら、新しいものに替えます。
管理をきちんとしていれば、1~3ヶ月は日持ちしますよ。
生栗を冷凍保存したら?
最後に、冷凍保存の場合です。
冷蔵保存と同じように、汚れの拭き取り、天日干しをしてから、ラップにピッチリとくるみ、更に保存袋に入れ、空気を抜きながら封をします。
その後、冷凍庫へ。
なるべく急冷した方が長持ちするので、急冷室を利用したり、ステンレスバットに乗せるなど工夫をしてみて下さいね。
その状態で、半年ほどは日持ちしますよ。
冷凍保存に関してはこちらも参考になりますよ♪
栗をもらったらどうしたらいい?
栗の保存方法は、お分かりになったと思います。
ここで美味しく食べるための一工夫をご紹介!
何より美味しくいただくためには、甘みを増やしたいですよね。
そこで、先にご紹介した天日干しです。
この作業、一見面倒に感じるかもしれませんが、これにより、栗の水分が程よく抜け、甘みが凝縮されるのです。省かないで下さいね。
この作業にプラスして、甘味を増してくれるのが、冷蔵保存なのです。
栗は、0℃の環境で4~6週間置いておくと、そのデンプン質が糖に変化し、甘みが3倍増すと言われています。
是非、冷蔵庫のチルド室で1ヶ月程度保存してみて下さいね。
虫がいないかの判別方法
話が前後しますが、栗をいただいてすぐに虫がいるか、判別したいですよね。
収穫して2~3日常温で置かれていた栗は、虫が付いていた場合、白い粉をふいたような状態になります。
袋を開けパッと見て、粉をふいたような栗は除去します。
更に、唐辛子を2~3本程度入れた水に2~3時間浸けておくと、栗の中に入り込んでいた虫が出てきます。
虫に食われた実も食べることは可能ですし、唐辛子によって辛味が移ることはありませんので、ご安心を。
その後は、水洗いをして、水気をよく拭き取り、天日干しをして下さいね。
虫に関してはこちらが参考になります
⇒栗の虫を取ったら食べることはできる?見分け方は?虫は食べられる?
美味しい栗の見分け方
最後に、美味しい栗の見分け方です。
塩水(水100mlに対して、塩3g程度の)に浸けてみて下さい。
沈んだ栗は、デンプン質が多いので、甘くホクホクした良品になります。
ただし、浮かんだ栗も物は考えようで。固く煮崩れがしにくいので、加工には向いています。
渋皮煮や甘露煮、甘煮、きんとん等、砂糖等で味を付けて料理するにはもってこいですよ!
生栗の扱い方のポイントは?
生栗の厄介なポイントは、「外の鬼皮をどう剥いたら良いのか?」「渋皮はどうすべきか?」ですよね。
そこで、簡単な方法をご紹介します。
まずは、皮の剥き方です。
栗の皮の剥き方
正攻法なら、
① 座(底のザラザラした部分)と茶色い皮の境目に、包丁で切り込みを入れます。
② その切り込みから、上に向かって皮を剥いていき、最後に底を落とします。
③ 次に渋皮は、包丁で剥いていきます。(ジャガイモの皮を向く要領です。)
これは固くて大変という方には、正攻法の剥き方の前に、40℃程度のぬるま湯に15分ほど浸けておいて下さい。
すると、皮が柔らかくなり、ぐっと剥きやすくなりますよ!
栗の皮を簡単に剥く??
更に、簡単に!皮を剥くことと茹でる作業を同時にできる方法です。
① ボウルに水を張り、その中に栗を入れ、半日ほど置いておきます。
② 大きめの鍋に水を張って沸かします。沸騰したら、おおよそその水の1%程度の塩を入れます。(水1リットルに対して、塩大さじ1/2程度で)
③ ②の中に①の栗を入れ、10分ほど強火で煮ます。
④ 火を弱火にして、更に30分ほど煮ます。
⑤ 火を止めたら、そのままあら熱が取れるまで放置します。
⑥ あとは、正攻法の剥き方で鬼皮と渋皮を除くだけです。
この方法ですと、かなり皮を剥く作業は楽になりますし、同時に灰汁抜きもでき、適度な塩味で栗本来の甘みもぐっと引き出されますよ。
是非、お試しあれ!
ちなみに電子レンジをつかって皮むきすることも可能です
⇒栗は電子レンジで爆発する?蒸す時と皮むきする時の注意点とは?
まとめ
栗の保存方法にはじまり、処理のポイントやその簡単な方法をご紹介してきました。
もう、これで栗を前に尻込みすることはないですよね。
そのまま茹で栗を食べるも良し、茹でて皮を剥いた栗は、ラップにくるんで、保存袋に入れれば、冷凍もできます。
是非、様々な料理に展開してみて下さいね。
いつでも、旬の味わいをあなたの手元に置いておけますよ。