寒い季節が旬のはまぐり。
はまぐりのお吸い物や、焼きはまぐりなど、美味しい調理方法がたくさんあります。
そんなはまぐりですが、下処理をしようと砂抜きをしてもうまく開かなくて困ったことはありませんか?
今回は、なぜはまぐりを砂抜きしても開かないことがあるのかや、はまぐりの上手な砂抜きの仕方、時短で砂抜きを行うコツなどをご紹介していきます。
はまぐりが砂抜きしても開かない…
はまぐりを調理する前に必要な砂抜きですが、砂抜きの処理をしてもなかなか開かないという経験はありませんか?
はまぐりを砂抜きしても開かない原因は主に4つ考えられます。
・塩分濃度が間違っている
・水の温度が間違っている
・砂抜きを行う場所が間違っている
・はまぐりが死んでいる
この4つです。
まず1つめは「塩分濃度が間違っている」ということです。
はまぐりの砂抜きを行う場合に適した塩分濃度は、海水に最も近いとされる3%です。
これは水1Lに対して、塩30gの割合です。
塩分濃度が間違っている場合、その濃度が濃すぎても、薄すぎてもはまぐりにストレスを与えてしまい、砂抜きをしてもうまく開かないことがあります。
適した塩分濃度で砂抜きの処理を行うことを心がけるようにしてください。
2つめは「水の温度が間違っている」という原因が考えられます。
砂抜きを行うときに使用する水ですが、その温度も重要です。
冷蔵庫で保存してあるはまぐりを、そのまま冷蔵庫と同じぐらいの水を使って砂抜きをしてもうまく開かないので注意が必要です。
砂抜きは「常温」に出して「常温の水」で行うのがポイントです。
水道から出るような常温の水の温度が一番適しています。
水の温度が低すぎないかも確認するようにしてください。
3つめは「砂抜きを行う場所が間違っている」という理由です。
キッチンやリビングなど、明るい場所で砂抜きを行なっていたり、外や窓際など、太陽の光が当たる場所に置いていたりすると、砂抜きが進まず、はまぐりが開かないことがあります。
砂抜きを行う場所は暗所が適しています。
日の当たらない場所を選ぶか、夜の暗い時間に明かりの届かないところで砂抜きを行うとうまく開きます。
また、砂抜きを行なっているボウルに蓋をしたり、新聞紙を乗せたりすると、簡単に暗くすることができます。
最後に4つめは「はまぐりが死んでしまっている」という場合です。
これだけはどんな砂抜き方法をしても、はまぐりが開くことはないので食べることはできません。
加熱しても開かないので、必ず処分するようにしてください。
はまぐりの砂抜きの仕方は?
美味しいはまぐりでも、食べたときにジャリっと砂の食感がすると、せっかくのはまぐりも台無しになってしまいますよね。
そんなことにならないように、しっかりとはまぐりを砂抜きしてから調理していきましょう。
はまぐりの砂抜きの仕方は、まず食塩水を作るところからです。
大きめのボウルに水を1L入れて、そこへ塩を30g加えます。
これは塩分濃度が約3%の塩水で、もっとも海水に近いとされています。
まず、はまぐりの表面についた汚れを水で洗い流し、きれいにしておきます。
そして塩水の中にはまぐりを入れていくのですが、ここで1つポイントがあります。
先にはまぐりをザルに入れてから、ザルごと塩水の入ったボウルに浸すことで、砂抜きが終わったときに、ザルを持ち上げるだけで、砂がボウルに落ちているので砂抜きの仕方が簡単になります。
砂抜きの時間は3時間ほどですが、しっかりと砂抜きを行いたい場合には6時間ほど塩水につけておくのがおすすめです。
また、さらに効果的な砂抜きの仕方はボウルに新聞紙をかけて暗くすることです。
はまぐりを暗所で砂抜きすることで効率よく砂抜きを行うことが可能です。
はまぐりの砂抜きを時短でするコツは?
はまぐりをきちんと砂抜き処理しようとすると、約6時間も待たなければなりません。
買い物に行ってから、すぐに食事の準備をしたいときにはどうしようかと悩んでしまいますよね。
そんなときに、はまぐりの砂抜きを時短でするコツをご紹介します。
はまぐりの砂抜きを時短でするコツは、ズバリ「水の温度」です。
水の温度が低すぎると、はまぐりは開いてくれません。
常温の水を使用して砂抜きを行うと、3~6時間かかります。
そこで「45℃のお湯」を使って砂抜きの処理をすることで、時短で砂抜きを行うことができます。
やり方は簡単です。
はまぐりの汚れを落としてからザルに入れ、水気を取っておきます。
45℃のお湯をボウルに入れてから、その中にザルごとはまぐりを浸します。
このまま約5分待つだけで、砂抜きの完了です。
まとめ
はまぐりが砂抜きしても開かない原因や、はまぐりの砂抜き方法などをご紹介しました。
はまぐりの砂抜きは、塩分濃度や水の温度、砂抜きのときの明るさまで関係してくるデリケートな処理です。
しかし、ポイントを押さえておけば簡単にはまぐりの砂抜き処理を行うことが可能です。
正しく砂抜き処理を行なって、美味しいはまぐりを味わってくださいね。