菜の花が食卓に出てくると一気に春を感じます。
色合いもとてもきれいで、食卓を華やかにしてくれますよね。
そして菜の花のなにがいいって、あの「苦み」。
大人になってあの程よい苦みが癖になるようになりました。
でも子供がいる場合は、この苦み対策をしなければなりません。
苦い!と菜の花を拒否してほしくないので、しっかり子供も食べられるようにしたいですよね。
今回は、菜の花の苦みの抜き方、ゆで方で苦みを取る方法、菜の花が苦い理由について紹介していきます。
菜の花の苦みを抜き方ってある?
田舎に住んでいる私は、春先になると菜の花を大量に頂きます。
それをそのまま放置してしまうと、すぐにしおれてきてしまうんですよね。
そのため、もらったら全部食べる予定がなくてもとにかく茹でる!
火を通して冷まして「冷凍保存」に限ります。
そのまま保存するより、長期間保存ができるし・・・と保存についてもオススメなのですが、なんと苦みも少し和らぐんです。
最初は苦味を取るために冷凍したわけではなかったのですが、このことに気づいてからは子供用にはわざわざ一度冷凍をしています。
そのまま使わなければ保存ができますし、使うようであれば苦みも少なくなって一石二鳥です。
ただ一つ注意点が。
解凍時には栄養も一緒に流れてしまうため、調理方法には注意しましょう。
汁物にするのがベストですよ。
もし、あえ物にするならば「マヨネーズ」であえるか、「ゴマ」であえると苦みを感じにくく美味しく食べられます!
どうしても苦みが取れないという時には試してみてくださいね。
菜の花をゆで方で苦みを取るには?
お浸しなどにすることが多い菜の花。
調理前に「茹でる」ので、その時に少しでも苦みをとることができたら助かりますよね。
通常葉物を茹でるときには、鮮やかな色を保つために少量の塩を入れます。
が、塩だけでは苦みはとれません。
そこで試していただきたい方法が2つあります。
①「からし」と「料理酒」を入れる
菜の花を茹でる際にからしと料理酒を入れてみてください。
え、からし?と思いますが、みそ汁のように少量お湯にとかしながら入れます。
粉末状の和からしがあると便利ですが、なかなか普通のご家庭にはありませんよね。
日ごろ使うあのチューブのからしでも大丈夫です。
白く濁るくらい入れて溶かしましょう。
そして一緒にいつも通りの塩と、料理酒をいれて茹でればOK。
からしの辛み成分が苦みに反応してくれ、料理酒が味を調えてくれます。
茹でた後菜の花がからし味になっていないか心配しそうですが、そこも大丈夫。
茹でた後はしっかり冷水で冷やすとともに、ひと流ししてくださいね。
②重曹を入れる
茹でる際にお鍋に重曹を入れる方法もあります。
重曹はもともとえぐみをとる効果もあるため、苦味とその苦味を強調させてしまうえぐみを取ってくれます。
重曹はどんな場面でも優秀な役割を果たしますね。
まずは、ご家庭にある材料で試してみてください。
時間のある時は、普通に茹でた状態・和からし・重曹と3種類で比べてみてもいいですね。
実験感覚で味見をするのは少し面倒かもしれませんが、今後悩むことなく選択ができるので良いと思います。
菜の花が苦い理由は?
あんなにきれいでかわいい花が咲く菜の花。
見た目は甘くて、サラダにして食べられそうなくらい美味しそうに見えますよね。
そもそもなぜ菜の花は苦いのでしょう。
それは菜の花は「アブラナ科」の仲間であるからです。
アブラナ科はわさびや大根も同じ仲間。
なんとなく苦みがある理由もわかりますね。
共通してるこの仲間の苦み成分は「イソチオシアネート」。
そしても一つ、「春野菜」に共通する苦味「アルカロイド」。
菜の花だけでなくふきのとうにもこの成分があります。
そうなんです、菜の花はこの2つの成分のダブルパンチで苦みが強い野菜となってしまっているのです。
まとめ
春を代表する野菜の菜の花。
苦味が苦手な子供にも美味しく食べてもらうためには、ひと手間加える必要がありました。
しかし、その方法はとても簡単なものであり、すぐ実践できそうな方法。
味付けもふと工夫することで、さらに苦みを抑えることができます。
苦い苦いと避けられがちな菜の花ですが、季節を感じるができ栄養も満点。
少しの工夫で春の野菜も楽しむことができますね。
子供が「苦味」を大人の味として理解する日まで、下ごしらえも頑張りましょう~♪