手軽に手に入れることが出来て、サラダや漬物など私達の食生活に彩を与えてくれるきゅうり。
調理の時に切ってみたら、空洞だった!という経験はありませんか?
きゅうりの中が空洞になっているものは食べられるのでしょうか?
今回は、きゅうりの中が空洞になっている場合や、茶色に変色している場合に食べられるのかということについてご紹介します。
きゅうりが空洞化していても食べれる?
中が空洞化してしまった「きゅうり」ですが、食べれますよ!
きゅうりを切ってみたら中が空洞だったという経験がある人は多いです。
きゅうりの真ん中が空洞になっていても、腐っているわけではないので食べることは出来ます。
私の家では家庭菜園をやっていたのですが、たまに収穫して包丁できゅうりを切ってみると空洞化していることがありました。
真ん中が空洞になっているきゅうりは、空洞になっていないきゅうりと比べるとみずみずしさが足りず、シャキシャキとした食感が少ないものが多いですね。
スポンジのようにスカスカになっているので、パサパサしていてサラダなどには不向きと言えます。
ぶっちゃけてしまうと、食感が???と感じることもあり、あまりおいしくないかもしれません。
加熱したりして、食感が気にならないような食べ方だったらいいかもしれませんね。
そもそも、なぜきゅうりの真ん中が空洞になってしまうのでしょうか。
きゅうりの真ん中が空洞になるのは、主に栽培中に起こる生理障害が原因で、きゅうりが病気になっているというわけではありません。
「空洞果」と呼ばれる現象で、トマトやイチゴ、スイカなどにもみられるんですよ。
「空洞果」が起こる原因としては、
・水分不足
・ホウ酸の欠乏
が挙げられます。
水分不足は、きゅうりは夏が旬の野菜なので、高温の時期に乾燥しすぎることで空洞果になる確率が高くなります。
家庭菜園などで「あまり気温が高くなっていない時期に涼しいから大丈夫だろう」と、水やりをおろそかにしてしまう場合があります。
そうすると、想像以上に土が乾燥してしまい、空洞果が出来てしまうということが起きます。
ホウ酸はきゅうりが育つためには必要な栄養素で、与えている水の質や育てている場所の土質などにより、ごく稀にホウ酸欠乏が起こる場合があります。
ホウ酸が欠乏した時には、空洞果になるだけでなく実の中心部分に亀裂が入ったり実の形自体が悪くなることが多いです。
空洞果させないためには、きゅうりを買ったらなるべく早く食べるようにして、野菜室での保存期間が長くならないように注意したいですね。
きゅうりの切り口が茶色くても食べれる?
きゅうりを切った時に切り口が茶色に変色していたり、黄ばんでいるような感じがある時は、
・劣化している
・きゅうりを冷やし過ぎた
ということが考えられます。
茶色に変色する原因は、ほとんどが劣化によるものなんです。
お店に売られている時が収穫日からすぐというわけではないので、買ってきてすぐの場合でもきゅうりが裂開している可能性はあります。
また、きゅうりの冷やしすぎは、保存する場所が低温であるために起こる「茶芯」という現象なんです。
販売されるきゅうりは冷蔵で輸送されるのですが、市場から問屋、小売店まで含めて冷蔵と常温での貯蔵を繰り返されたものに変色の症状が出やすいんです。
家庭の冷蔵庫できゅうりを保存する時は野菜室を使う人が多いですよね。
野菜室の温度は3~7℃であるのに対し、きゅうりに適した保存温度は7~8℃となっていて野菜室での保存は温度が低いんです。
野菜室できゅうりを保存することで低温障害を起こし、きゅうりを変色させてしまうんですよ。
茶色に変色したきゅうりは食べることは出来ます。
ですが、苦味が強くなっていて味も落ちるので美味しくありません。
どうしても食べたいのであれば加熱調理して食べることをおすすめしますが、古くなっている証拠なので出来れば食べるのは避けたほうが無難ですよ。
せっかくなら、シャキシャキした美味しいきゅうりを食べたいですもんね。
まとめ
きゅうりの真ん中が空洞になっているのは、空洞果と呼ばれる現象です。
栽培中に水分不足やホウ酸の欠乏によって起こるもので、病気などではありません。
食べることは出来ますが、みずみずしさが足りずシャキシャキとした食感が無いのであまり美味しくありません。
きゅうりを切った時に切り口が茶色に変色しているものは、きゅうりの劣化や冷やしすぎたことが原因です。
茶色に変色していても食べることは出来ますが、苦味が強くて味も劣るので美味しくありません。
加熱調理して食べることもできますが、できれば避けたほうが良いでしょう。
そのまま食べてもみずみずしくて美味しいきゅうり。
今年の夏は、新鮮なきゅうりでサラダやサンドイッチなどを楽しんでみてはいかがでしょうか。