冬の寒さを乗り越えるためには、暖房器具が欠かせませんね。
暖房器具にはいろいろな種類がありますが、灯油を使った石油ストーブを使っている家庭は多いです。
灯油を入れる際など、石油ストーブの灯油に水が入った場合はそのまま使って大丈夫なのでしょうか?
今回は、石油ストーブについて灯油に水が入ってもそのまま使えるのか、水が入ったらどうなるのか、水抜きの方法についてご紹介します。
石油ストーブに水が混入してもそのまま使える?
水が混入した石油ストーブをそのまま使うのは止めましょう!!
石油ストーブのタンク内に水が入ってしまうと、その灯油は「不良灯油」となってしまいます。
この「不良灯油」をそのまま使うのは避けましょう。
もったいないと感じてしまいますが、そのまま使うのは危険ですよ。
水が混入した不良灯油をそのまま使ってしまうと、石油ストーブの芯に不良灯油が染みこんでしまいます。
そうなると、芯が上がらなくなってしまい石油ストーブが使えない状態となってしまうんです。
芯が新品であっても、交換しなければならなくなってしまいますよ。
しかも、新品であっても不良灯油が原因で芯を交換する場合、無償でない可能性が高いです!
有償での対応となる可能性が高いですし、無駄な出費を抑えるためにも注意してくださいね。
水が混入してしまった灯油は使わないようにするのがベストです!
そもそもなぜ灯油に水が混入してしまうのかというと、灯油を保管している場所が関係しているんです!
買ったばかりの灯油でも、保管場所が屋外などで雨水がかかる場所だと水が混入する可能性は非常に高まります。
また、温度変化の大きい場所に保管すると、タンク内で結露が生じて給油時に水が混入してしまうこともあるんです。
ですので、灯油は雨水にさらされる屋外や室内でも温度変化の大きい場所などでは保管しないようにしましょう。
安全な灯油で石油ストーブを使うためにも、保管場所には十分注意してくださいね。
石油ストーブに水が入ったら・・・
灯油が入っているポリタンクやホームタンクに水が混入していることに気づかず、カートリッジタンクに給油してしまった場合、水も一緒に入ってしまいます。
実は、水は灯油よりも重いので混ざり合うことはありません。
そのため、混入してしまった水はカートリッジタンク内の底に溜ってしまいます。
カートリッジタンクの底部分に水が溜まってしまうと、鉄製のタンクが錆びる原因になるんですよ。
最悪の場合には、カートリッジタンクに穴が開いたり、錆びがストーブ内に入りこんで故障の原因となります。
また、混入した水の量が多いと、石油ストーブの芯に水が染みこんでしまい点火できなくなったり不完全燃焼を起こす可能性がありますよ。
不完全燃焼は一酸化炭素を発生させ、最悪の場合には死に至る可能性があるので非常に危険なんです!
健康被害が出ないようにするためにも、灯油に水が混入しないようにすることが大切ですね。
石油ストーブの水抜き方法とは?
屋外に設置しているホームタンクの場合、雨水などで完全に水の混入を防ぐのが難しい場合があります。
そんな時は、灯油専用の水抜き剤を使用しましょう。
灯油専用の水抜き剤は、主成分のイソプロピルアルコールと水が混ざって、燃料と一緒に燃えるのでタンクの中から水が無くなるというものです。
通販やホームセンターなどで購入することができますよ。
防錆剤も含まれているので、ホームタンク内の錆びを防ぐことも出来ます。
ただし、注意しておきたいことがあります!
それは、水抜き剤は必ず灯油専用のものを使うということです!
水抜き剤には車用のものも存在するのですが、間違っても車用のガソリンの水抜き剤を灯油に使用しないようにしてください。
間違って車用の水抜き剤を使用した灯油を石油ストーブに使用すると、石油ストーブは故障してしまいます。
車用の水抜き剤は絶対に使用しないようにしてくださいね。
まとめ
石油ストーブのタンク内に水が混入してしまうと、その灯油は不良灯油となってしまいます。
不良灯油をそのまま使用することは避けましょう。
水が混入した不良灯油をそのまま使うと、石油ストーブの寿命が縮んだり故障する可能性や、カートリッジタンクに穴が開く・錆びるといったことが起きる可能性があります。
不完全燃焼を引き起こす可能性もあるので、非常に危険です。
石油ストーブの灯油に水が混入した時に水抜きをするなら、灯油専用の水抜き剤を使用してください。
通販やホームセンターなどで購入できますよ。
間違っても車用の水抜き剤を使用しないでくださいね。石油ストーブが故障してしまいますよ。
寒い冬には欠かせない暖房器具。
安全で快適に冬を越すためにも、灯油の保管方法や水抜きを正しく行いましょう。