栄養のある食生活を目指し、焼き鮭を作ってみようと軽い気持ちで思い立ったものの、いざ、スーパーで鮭を探すと「甘口」の文字があるとどういう味なのか戸惑っててしまいませんか?
焼き鮭を作るための鮭は「甘口」でいいのでしょうか?
ここでは、鮭の「甘口」とはどういうものなのか、鮭の甘口と辛口の違い、甘口でもしょっぱいものがあるのかについて紹介していきます。
鮭の甘口とはどういうもの?
まず、人生で初めて鮭を買いに行き、魚売り場で鮭を見つけられたことに自信を持ってください。
「甘口」と書いてあることで、せっかく焼き鮭を作ろうと思っていた心が折れてしまったかもしれませんが、こうやって調べているのは向上心がある証拠です。
この記事を読んだ後は、すんなりと焼き鮭が作れるでしょう。
魚売り場にある鮭も、いろいろな種類があります。
甘口・中辛口・辛口などがあり、生鮭もあります。
鮭に塩を振って、保存性を高めた鮭を塩鮭と言い、塩分の濃さによって甘口や辛口などと表記が変わります。
甘口の鮭は少し塩が振られていて、焼き鮭を作るのにとても適しています。
もっと塩辛い鮭が好みの時は中辛口や辛口の鮭を選びましょう。
中辛の鮭も焼き鮭に適しています。
少し塩辛いので、おにぎりの具や弁当のおかずにおすすめです。
辛口はかなり辛く、塩分の取り過ぎに注意が必要です。
食べる量を控えめにしましょう。
ちなみに、鮭80gに対して辛口では塩分量が約5gと言われています。
日本人の塩分の目標摂取量は10g以下なので、辛口塩鮭を1枚食べてしまうと、1日の塩分の半分を摂取してしまうことになります。
一方の生鮭は塩を振っておらず、鍋物などによく使われます。
生鮭でも自分で適量の塩を振れば、美味しい焼き鮭を作ることができます。
塩分が気になる人は塩を降らず、素焼きにして、少量の塩をかけて食べるのもおすすめです。
生鮭は刺身やマリネにして食べるのも美味しいでしょう。
鮭の甘口は辛口とどう違う?
鮭の甘口と辛口の違いについては、販売店によって異なります。
塩分濃度3%未満の場合を甘口、3%以上6%未満を中辛、6%以上10%未満を辛口と表記することがルールになっています。
甘口は焼き鮭など、シンプルな料理で使うことが多いです。
また、塩分の摂取量を控えたい人にもおすすめです。
甘口では塩気が足りないという人は、辛口にしてみましょう。
このような「生」「塩」といった表記は鮭だけでなく、鱈や鯖にも書かれています。
魚を長持ちさせる昔から行われている塩蔵という工夫です。
鮭の甘口でもしょっぱいモノがある?
甘口の鮭に使う塩の量は塩分濃度3%未満であれば、すべて甘口と表記できるため、販売店によって多少、塩の量が異なることがあります。
甘口の鮭を買ったのに、辛いと感じることもあるかもしれません。
それは、販売店によって塩分濃度が1%だったり、2%だったり違いがあるからです。
どちらも甘口と表記されています。
しかし、地域差はあるものの、店舗による違いに気づく人は相当敏感な舌を持っている人でしょう。
甘口鮭を買いたかったのに、うっかり、辛口鮭を買ってきてしまった時は対処法があります。
それは迎え塩という方法です。
塩分濃度1~1.5%の塩水を作り、そこに辛口鮭を4~5時間浸けておきます。
真水の方が塩分が抜けそうな気がしますが、この塩分濃度の低い塩水の方が塩が抜けていきやすいです。
この迎え水の方法以外にも、鮭とみりんに浸したり、酒粕に浸けたりして塩を抜く方法もあります。
また、塩鮭の塩分を生かした調理法をするのもおすすめです。
少し辛い鮭はチャーハンや雑炊の具として使うと、良いアクセントになります。
炊き込みご飯の具に使うのも良いでしょう。
クリームソースと一緒に使い、シチューやパスタに使うのも塩辛さが軽減されます。
まとめ
魚売り場にある鮭には生鮭と塩鮭があり、塩鮭は塩分濃度によって甘口や辛口などの種類に分けられます。
焼き鮭を作るなら、甘口の鮭で作る人が多いです。
しかし、塩加減は好みがありますから、自分の好きな鮭を選んで作りましょう。