素敵な温泉旅館で食べた湯葉料理を家で再現できないかしら?
鍋で豆乳を温めたら、表面に湯葉ができそうですよね!
だけど、そう簡単にはうまくいかないのです・・・。
ここでは、豆乳で湯葉ができない原因、何回湯葉が作れるのか。残った豆乳の使い道について紹介していきます。
豆乳で湯葉ができない原因はなに?
湯葉と言えば、高級な懐石料理のコースなどでよく見かけるでしょう。
お寺などの宿坊に泊まる時も、精進料理として湯葉が出てくることが多いようです。
豆乳を温めれば、牛乳と同じように薄い膜ができて、それが湯葉ですよね?
家の鍋やフライパン、ホットプレートなどで作る人が増えています。
しかし、実際にやってみると、湯葉ができない場合もあるのです。
それは一体なぜでしょうか?
実は、豆乳にはさまざまな種類があるのです。
ひとえに豆乳といっても、売り場を詳しく見ると、スタンダードな「調製豆乳」や「無調整豆乳」の他に、コーヒー味や抹茶味などの豆乳もあります。
湯葉を作るには、たんぱく質が多く含まれている豆乳を選ぶことが大切です。
日本農林規格(JAS)によって、豆乳は分類されています。
大豆固形分8%以上、たんぱく質換算3.8%以上の豆乳は、「無調整豆乳」と表示されています。
大豆固形分6%以上、たんぱく質換算3.0%以上で、砂糖や食塩などの味付けがされた豆乳は、「調製豆乳」と表示されています。
ちなみに、コーヒー味や抹茶味などのフレーバーが付いた豆乳は、「豆乳飲料」と表示されています。
つまり、一番よく見かけるグリーンのパッケージの豆乳は「調製豆乳」で、これでは湯葉ができにくいのです。
一番おすすめなのは豆腐屋さんで売られている豆乳です。
これは、豆腐を作る前段階の豆乳ですから、たんぱく質の濃度が申し分ありません。
しかし、現代では豆腐屋さんを見かけることも少なくなってきました。
スーパーで売っている豆乳で、湯葉を作るなら、「無調整豆乳」を選びましょう。
料亭のような分厚い湯葉はできないかもしれませんが、薄い湯葉はできますよ。
それから、豆乳の温め方にも、湯葉を作るコツがあります。
豆乳とは蒸した大豆を絞った汁で、大豆の栄養がぎゅっと詰まったものですが、強火でぐつぐつと沸騰させてしまうと、成分が分離して、ザラザラになってしまいます。
豆乳を温める時は必ず弱火で、沸騰させないことが大切です。
これは、湯葉を作る時だけでなく、豆乳鍋やソイラテなどでも注意するポイントですよ。
弱火で豆乳を加熱すると、空気に触れた表面に薄い膜ができてきます。
これが湯葉です。
端からそっと菜箸ですくいます。
でき上がった湯葉は、わさび醤油やポン酢など、お好みの味付けで食べましょう。
つるっとのど越しがよく、とてもヘルシーな湯葉です。
家で作るコツをつかめば、豆乳鍋を作る前に必ず湯葉を楽しむのが定番になるでしょう。
豆乳で湯葉は何回作れる?
大きい湯葉を作るなら、フライパンがおすすめです。
弱めの火で、豆乳を焦がさないように温めます。
沸騰させると、豆乳の成分が変質してくるので、80℃ぐらいを保ちましょう。
膜ができてもすぐに引き上げない方が、厚みのある湯葉できます。
湯葉の厚さにもよりますが、約20回ほど作れますよ。
湯葉を作って残った豆乳の使い道はある?
湯葉は豆乳に含まれるたんぱく質が膜状になったものですから、残った豆乳は当然、たんぱく質が減っています。
しかし、見た目や味は全く変わりません。
いつものように、豆乳として飲んでも問題ありません。
しかし、既に豆乳が鍋に入っている状態であれば、このまま、豆乳鍋にするのもおすすめです。
コンソメとご飯を入れて、リゾットにするのも美味しいですよ。
また、フライパンに入っている状態であれば、豆乳カルボナーラを作るのもいいですね。
まとめ
豆乳を温めれば、湯葉ができると言っても、コツがあります。
豆乳はたんぱく質を多く含む無調整豆乳を選ぶこと。
それから、弱火でゆっくりと加熱し、沸騰させないことが湯葉を作るコツです。
豆乳に膜が張っても少し待ってから、厚みのある湯葉をすくいましょう。
厚みなどにもよりますが、20回ほど湯葉がすくえます。
残った豆乳も、味は変わりません。
そのまま、豆乳料理に使いましょう。