小学生の時ついた嘘を覚えていますか?
些細な嘘がきっかけで友達と喧嘩をしてしまったり、親に叱られるのが嫌で、とっさに嘘をついてしまったり・・・。
今思えばそんな嘘は簡単に見破られてしまうのに、一生懸命頑張ってついた嘘が誰にでも一度位はあるのではないでしょうか。
小学生がつく嘘の心理は一体どんなものなのでしょう。
今回は、小学生の子供が嘘をつく場合の対応、ウソが多い場合はどうしたらいいのか、ウソをついた場合のしつけについて説明します。
子供が嘘をつく、小学生の場合の対応は?
小学生がつく嘘は、深く考えて言葉巧みに相手をだますような嘘をつく、というほどではないと思います。
たとえば、宿題を忘れたら、本当はしていないのに「したけれど家に忘れてきた」、と言ってみたり。。
物を壊してしまったのに、「自分ではない」と言い張ってみたり、と自分を守るための嘘をつくような嘘が多いです。
大人に叱られたくない気持ちが大きいのかもしれません。
そこで大人が頭ごなしに叱れば、子供はますます嘘を重ねてしまいます。
あきらかに嘘だとわかるようなレベルでも、決して嘘をついたことを責めず、逃げ道を作ってあげる余裕が必要です。
たとえば宿題を忘れたという嘘に対しては、「せっかくしたのに忘れたの?頑張ったのに残念だったね。明日は必ず持ってきてね」と言えるくらいの気持ちの余裕がほしいところです。
小さな嘘でも嘘は嘘なのですが、それ以来嘘をつかなくなるようであれば、責めるよりも受け止めて「あなたを信じているよ」という気持ちを伝えてあげて下さい。
「信じてもらえた」という思いが嘘を直す薬になるのです。
子供の嘘が多い場合は…
しかしながら、嘘でだまし通せたことによって毎回毎回嘘をつくようになっては困りますね。
基本的に嘘はいけないことなのだ、という教育も当然必要だと思います。
嘘が多い、直らない小学生の子供に対しては、きちんとしたケアが必要な場合もあります。
なぜ嘘をつくのかを一緒に考え、嘘は必要ないんだよ、嘘をつかなくても大丈夫なんだよ、という確かな根拠を示す必要があります。
嘘をつくイコール相手を悲しませてしまうかもしれないという気持ちを伝えてください。
私も自分の娘達が小学生の頃嘘をついているな、と感じた時に「嘘をつかれてお母さん悲しいな」と言ったことがあります。
「お母さんが怒ると思って嘘をついた」と言われ、怒りよりもあぁ、こんなことで子供は嘘をつくのか、と気づかされたことがありました。
知らず知らずのうちに親である自分が子供を追い詰めてしまっていることがあるのですね。
我が子の嘘が多い気がする、と思った時は一度、親である自分が原因になっていないか思い返してみて下さい。
嘘をつく子供のしつけはどうしたらいいのか?
「嘘つきは泥棒の始まりだよ」、「嘘をつくとエンマさまに舌を引っこ抜かれるよ」、など、小学生の時大人に言われたことはありませんか?
このくらいの注意で嘘をつかなくなるならしつけは必要ありませんね。
しつけ、と聞くととても厳しいことを想像していまいますが、これは子供だけを責める、ということではありません。
ましてや暴力は絶対にいけない行為です。
本当のしつけとは、親である自分も一緒に考えて行動することを意味します。
①自分が子供を叱りすぎていないか→叱られたくなくて嘘をついているかも
②普段から良く出来たね、と褒めているか→褒められたくて嘘をついているかも
③子供を優先しているか→助けてほしい、気づいてほしくて嘘をついているかも
嘘をついたことに対して頭ごなしに叱っても、それはしつけとはいえません。
叱る前に、どうしてこんな嘘をついたのだろうと一旦考えてみて下さい。
もしかしたら親や大人が子供を追い詰めてしまっているかもしれません。
もともと嘘つきな小学生なんていません。
小学生くらいの年齢は、置かれている環境に左右されることがほとんどです。
大人の都合で嘘をつかせてはいけません。
どうして嘘をつくの、と責める前に、自分が嘘をつかせてしまってはいないかとまずは思ってほしいです。
まとめ
子供の嘘に対しての対応はとても難しいとあらためて感じました。
相手を傷つけないためについた優しい嘘なのか、それとも叱られるのが嫌でついた嘘なのか、で随分と捉え方が変わってきますね。
小学生はまだまだ子供です。
大人のサポートのもと、沢山のことを学び経験して成長していきます。
その中で時には嘘をつくこともあります。
誰も傷つかない程度の些細な嘘なら見逃してあげて下さい。
そのくらいの心のゆとりと気持ちの大きさがあれば、それは十分子供さんにも伝わり、嘘をつく必要もなくなるかもしれません。