秋の味覚の栗。
甘露煮にしても栗ご飯にしても美味しいですよね。
ですがいざ鬼皮を剥いてみると渋皮に黒いすじがあったりぬるぬるしていたり、食べても大丈夫なのか分からなくて下準備の時に困ったことはありませんか?
栗の渋皮を完全に剥いた方がいいのか、少し残っていてもいいのか悩みますよね。
今回は栗の渋皮が黒いものやぬめりがあるものは食べて大丈夫なのか、渋皮はどこまで剥いたらいいのかを紹介していきます。
栗の薄皮が黒いと食べても大丈夫?
栗を調理しようと下準備に取り掛かった時、まずは表面の茶色い固い鬼皮を剥きますよね。
すると栗表面の渋皮に、黒いすじのような線がついてる栗があったりしませんか?
虫食いなのか腐っているのか食べても大丈夫なのか、不安になると思います。
まずは虫食いの栗は、水に浮かべると浮いてくるので簡単に見分けることができます。
虫食いの栗は食べても身体に害は無いのですが、栗の中に虫が入っている...と考えると、なかなか好んで食べたいとは思わないですよね(;^ω^)
覚えておくと便利なのは「栗につく虫は白いイモムシみたいな小型の虫」なので、頭に入れておくと黒いすじを虫と見間違える事も減りますよ。
渋皮に黒いすじがあっても水に浮かべた時に沈むのであれば、虫食いでは無いといえます。
ですが渋皮が黒い部分は中に虫がいなくても、虫が這い回った後が黒くなる事もあるので要注意です。
栗が分裂して渋皮が張り付いている物もよくあるので、その時点でついた黒いすじの場合もあり、一概に「虫がいたから黒い」とも言い切れません。
でも黒いすじが入っている栗は調理してもおいしくないので、下準備の時に黒い線状になったところは爪楊枝などで取り除いておく事がオススメです。
また腐っている栗は剥いただけでクサいので、食べない方がいいですよー。
生栗の日持ちについては、こちらの記事が参考になります
⇒生栗の日持ちはどれくらい?もらったらどうしたらいい?扱い方は?
栗の渋皮にぬめりがある場合は食べれる?
栗の渋皮にぬめりがある場合も、傷んでいるのかそうゆうものなのか気になりますよね。
ぬめりがあってももちろん食べられますが、ぬめりは取ってから食べたほうが美味しいです。
強くこすったりすると栗の実が潰れてしまうので、優しく丁寧にぬめりを落として下さい。
渋皮のぬめりは軽く茹でるとぬるぬるする場合があるんです。
それは軽く茹でることで栗の皮が柔らかくなり、アクが取れてくるからです。
皮が柔らかくなると剥きやすくなるのですが、その表面を剥く時に手の細菌が付いてしまい栗のでんぷん質がα化して、生の栗よりも傷みやすくなるのでぬめりが出てしまうのです。
また「薄い漂白液につけてぬめりを取り、お酢の水溶液で中和する」という方法もあります。
驚きの方法ですが薄い漂白液をお酢で中和すると塩になるので大丈夫ですし、雑菌も殺菌できます。
あとぬめりが気になる場合は、冷凍するといいですよ。
栗は時間が経つにつれて実の水分が蒸発してしまい、美味しさが損なわれてしまいます。
栗は冷凍しても品質があまり変化しないため、品質維持や虫に食べれるのを防ぐためにも冷凍保存がオススメです。
栗の冷凍方法はまず栗を綺麗に水で洗います。
それからキッチンペーパーでしっかりと水気を拭きとります。
次に密閉できる冷凍保存袋に入れて空気をしっかりと抜いて下さい。
保存袋のまま冷凍庫で保存ができます。
栗の渋皮はどこまでむく?
栗の鬼皮は水に浸しておくとむきやすくなりますが、渋皮はどこまでむけば良いのか悩みますよね。
基本的には黒いすじと渋皮のケバケバが取れていれば大丈夫です。
強くこすったり無理矢理取ろうとすると栗を傷つけてしまうので丁寧にゆっくりと取り除いて下さいね。
黒いすじと渋皮のケバケバの二つがアクやエグみの原因なので、それさえ取り除けば渋皮は少し残っていても大丈夫ですし、「渋いので毒がある!」なんていう事もありません。
案外「どこまで…」なんて気にしなくても美味しく仕上がったりします笑
お店に並んでいる栗はもちろん渋皮をしっかりとむいているので見た目も美しいですよね。
誰かにおすそ分けする時には渋皮を完全に綺麗にむいて美味しそうな見た目で渡したいですね。
まとめ
みんな大好きな美味しい栗の季節がやってきます。
秋の味覚の栗をおすそ分けで頂いたり、家族や友人と栗拾いにお出かけする方も多いと思います。
鬼皮や渋皮をしっかりと処理して美味しい栗を味わって下さい。