梅干しと言えば、腐りにくいというイメージですよね。
だから、夏のおにぎりの具は梅干しにしたり、お弁当のご飯は日の丸弁当にしたりします。
普段の梅干しの保存ってどうしてますか?
冷蔵庫以外にも冷凍や常温でも梅干しの保存は大丈夫なのでしょうか?
ここでは、梅干しは冷凍保存できるのか、冷蔵庫の中で保存がいいのか、常温でもいいのかついて説明します。
梅干しの保存って冷凍できる?
梅干しは冷凍できますよ!
そもそも、自家製の梅干しは常温保存のことが多いです。
これは塩分濃度が高いからです。
昔ながらの作り方ですと、塩漬けを繰り返し、塩分濃度20%以上であれば、常温で1年以上も保存できると言われています。
ですが、今の流行りの梅干しは、はちみつ梅やかつお梅など味付けしたり、減塩したりするタイプ。
これらは塩分濃度が10%前後なので、常温では日持ちしません。
市販品のほとんどが、冷蔵保存になっています。
でも、冷凍保存したら、約1か月日持ちさせることができます。
冷凍する時は、一つ一つラップに包んでおくと、とても使いやすいです。
包んでおかないと、冷凍した時に梅干し同士がくっついてしまいます。
使う時は特別解凍する必要はありません。
冷凍した梅干しはそれほどガチガチに凍っていることもなく、そのままシャリシャリと食べることもできますし、おにぎりなどの具として冷凍のまま入れても、すぐに解凍されます。
また、冷え冷えの梅干しはしょっぱいさが感じにくいので、梅干しが苦手な人にもおすすめかもしれないです。
梅干しの保存は冷蔵庫がいい?
常温保存できるのは昔からのしょっぱい梅干しだけ。
一般的なまろやかな梅干しは冷蔵保存がおすすめです。
入れ物の蓋はしっかりと閉め、梅干しを取り出す時は清潔な箸を使うようにしましょう。
冷蔵庫に保管していても、蓋が開いていたり、箸で取り出したりするときに水分や雑菌が混入してしまうと、そこから、白カビが発生することもありますので、気を付けてください。
塩分の高い梅干しであれば、カビの発生も低いのですが、塩分が低くなっている最近の梅干しはカビが生えやすい傾向があります。
それは、当然、塩分による殺菌作用が薄れてしまっているからです。
減塩という健康志向になってきた結果、昔では考えられない、カビやすい梅干しが出来上がってしまったのですね。
この状況は梅干しだけでなく、漬物や塩辛などでも、最近のものはカビやすいので注意してください。
梅干しの保存は常温でも大丈夫?
今や、常温保存できる梅干しは、自家製で塩分濃度20%のものに限ります。
粗塩をふんだんに使って完熟した梅を熟成させ、天日干しをすれば、常温で1年は日持ちできます。
大量に漬け込むと、冷蔵庫や冷凍庫には入りきらない可能性もありますから、塩分濃度を高くして、常温保存できるようにしましょう。
塩分の過剰摂取が気になる時は、食べる前に水に浸けて塩抜きをする方法もあります。
塩分が控えめの梅干しは、密封できる容器にしっかりと入れて、冷蔵庫や冷凍庫で保管しましょう。
密封できる容器といえば、タッパーを使う人が多いでしょうが、梅干しを保存するとかなり臭いが残ってしまい、使いまわししづらくなってしまいます。
梅干し専用のタッパーにしてしまえば、問題ないですけどね。
それから、梅干しの保存に適していないのは、ホーローなどの金属製の容器です。
梅干しの酸はかなり強く、金属を溶かしてしまいます。
ガラス製の瓶もよくありますが、密封する蓋に付いている金属が錆びてしまうことがあります。
意外に便利なのが、使い切りできる密封できる袋です。
丈夫で厚手のビニール製のものを選ばないと、破けて液が漏れてしまいますので、気を付けてください。
まとめ
梅干しは塩分濃度が20%以上ないと、常温保存できず、今の市販品は塩分濃度が低いので、冷蔵保存が必須です。
梅干しは冷凍保存しても問題なく、解凍の手間もかかりません。
自家製の塩分濃度が高い梅干しなら、1年以上、常温保存可能です。
保存の際は、容器の材質に注意しましょう。
梅干しの酸は強く、金属を錆びつかせますし、臭いも残りやすいです。
使い捨てできるビニール袋もいいですが、厚手で破けにくい物を選んでください。