おでんの具の中でも、ダントツに人気がある大根。
やわらかくて、味が染みている大根は、本当に美味しいですよね。
だけど、大根は下茹でしないと味が染み込まないから、結構手間がかかるもの。
何か、簡単にできる方法はないかしら?
ここでは、おでんの大根は下茹でなしだとどういう仕上がりになるのか、冷凍や電子レンジで下処理する方法を紹介していきます。
おでんの大根は下茹でなしだとどうなる?
おでんの大根と言えば、くたくたに柔らかくなっていて、汁をたっぷりと吸収して茶色くなっているのがいいですよね。
でも、もし、大根の下茹でをしないで、おでんを作ったら、どうなるでしょうか?
あまり煮込まれていない感じで、汁の吸収も少なく、柔らかさも足りないかもしれません。
けれど、もともと、大根自体は火が通りやすい野菜なので、食べられないことはありません。
大根はくたくたになりすぎず、この状態でも十分美味しいという人もいるでしょう。
もしかしたら、大根は下茹でしないといけないと思い込んでいただけで、案外、下茹でしなくてもいいのかもしれないですね。
おでんの大根と言えば、厚めに切るのが定番ですが、下茹でなしの時はあまり厚くしない方がいいでしょう。
ここは好みが分かれるところですが、大根はやっぱりしっかり煮込んで甘みを引き出したいという場合は下茹でなしというのはありえません。
下茹でをしないと、大根が苦手な人が気にするえぐみや苦みも消えにくいです。
次では、手早く下処理する方法を説明します。
おでんの大根の下ごしらえを冷凍で?
まず、一般的なおでんの大根の下処理を復習してみましょう。
① 大根を厚さ3センチぐらいの輪切りにし、皮は厚めに剥きます。
② 角を落とす面取りをし、片面に深さ1センチぐらいの切り込みを十字で入れます。
③ 米のとぎ汁で大根を茹でて、竹串がすっと刺さるようなりましたら、取り出して水洗いして、下処理終了。
本来なら、ここから、おでんの汁に入れて、煮込んでいきますが、大きな鍋は沸騰までに時間がかかりますから、大変ですよね。
そこで、おすすめの下処理方法!
先ほど説明した下処理の①と②までは同じですが、その後、茹でないで、冷凍保存してしまいます。
それで、おでんを作る時には凍ったまま、おでんの汁で煮込めばOK!
実は、冷凍すると、大根の細胞が破壊されて、味がとっても染み込みやすくなるのです。
下茹でするより、冷凍する方が断然手間がかからないですよね。
この方法なら、時間がある時に大根の下処理をして冷凍保存しておけるので、いざ、おでんを作りたい時にパッと取り出せて、すごく便利!
この方法、ぜひ、試してみてくださいね。
おでんの大根の下ごしらえを電子レンジで?
先ほどの下処理の③にある茹でる部分を電子レンジでやる方法です。
鍋で茹でる時と同様、耐熱の深めの皿に米のとぎ汁に大根を入れて、ラップをしっかりします。
水ではなく、米のとぎ汁を使うのは、大根の分解酵素ジアスターゼと米のでんぷん質が融合することで、大根の甘みがグッと引き出せるからです。
また、米のでんぷん質が大根の青臭さを吸着してくれる効果もあります。
とぎ汁が無い時は、大さじ1杯の米を水に入れても大丈夫です。
その状態で、500Wの電子レンジで10分加熱。
レンジが止まった直後は大変熱いですので、取り出すときには十分に気を付けてください。
加熱した大根に竹串を差してみて、すっと通るようでしたらOKです。
もし、まだ硬いようでしたら、再度、少し加熱しましょう。
下ごしらえの量が少ない時は、鍋より、電子レンジの方が簡単ですね。
また、電子レンジを使うと加熱時間が鍋より短くなり、大根に含まれるビタミンを失いにくいというメリットもあります。
まとめ
おでんの大根は下茹でしなくても、まあまあ美味しく食べられます。
しかし、味が染み込んだ大根を食べたい時は、下茹でが欠かせません。
下茹でを鍋ですると結構時間がかかりますから、少量の時は電子レンジを使うと簡単です。
また、下茹でしないで、冷凍するだけでも、味が染み込みやすくなりますから、ちょっと不思議!
事前に大根の下処理をして冷凍保存しておけば、食べたい時に他の具と一緒に大根も煮込めば大丈夫です。
美味しいおでんが手軽に食べられます。