すき焼きのメインはもちろんお肉ですが、煮汁をたっぷりと吸い込んだ白菜も好きな人が多いですよね。
でも、白菜は冬の野菜ですから、季節によっては売られていないこともあるし、すき焼きにせっかく白菜を入れても、くたくたにならず、硬いままのことがあります。
そこで、ここでは、すき焼きを白菜なしで作るのはアリなのか、白菜には下茹でが必要なのか、入れるタイミングについて説明します。
すき焼きを白菜なしで作るのはアリ?
ある調査によりますと、すき焼きを作る時、約2割の人は白菜を入れていないそうです。
白菜を入れないすき焼きなんて、あり得ないと思う人もいるかもしれませんが、白菜を入れると水っぽくなるのが入れない理由らしいです。
また、すき焼き専門店では、白菜を使わないことの方が多いっていうから意外ですよね!
しかし、白菜好きからしてみれば、白菜を入れることで、辛くならないように調節できると考えますよね。
白菜を入れる・入れないは、すき焼きの作り方によっても違うようです。
すき焼きには関東風と関西風があり、材料はほぼ同じでも、作り方が若干異なります。
関東風は割り下で肉や野菜を煮込んでいきますので、白菜を入れると水っぽくなりがちなので、入れないことが多いそうです。
一方、関西風は肉や野菜を焼いてから、割り下を入れて煮込むので、野菜から出る水分も煮汁の一部という考え方。
だから、白菜の水分があって、味の濃さがちょうどよいようです。
つまり、白菜が無ければ、すき焼きが作れないってこともありません。
すき焼きによく使われる野菜としては、長ねぎや春菊などもあります。
北海道や大阪では玉ねぎを入れるのが定番らしいです。
トマトやチーズを入れて、洋風のすき焼きを楽しんでいる人もいるそうですから、本当に人それぞれですね。
すき焼きの白菜は下茹でが必要?
最初から鍋に白菜を入れているのに、全然煮えてこないと困ったことがありませんか?
白菜を食べてみて、硬いとすごくガッカリですよね。
実は、料理が得意な人たちは、鍋に入れる白菜を下茹でしてから入れているのです。
ちょっと手間がかかりますが、下茹でをすれば、甘みが増して、絶対美味しくなる白菜。
その下茹で方法を説明します。
まず、白菜の根元に切り込みを入れて、外側から葉を一枚ずつ剥がし、水洗いします。
特に、根元の方に土や虫が付いていることがあるので、きれいに洗い流しましょう。
それから、熱湯が入った鍋に芯の部分だけを入れて、2分茹でます。
その後、葉の全体まで鍋に入れて、1分半茹でます。
茹で上がった白菜は冷ましてから、単純に一口大のざく切りにしてもいいのですが、おしゃれな切り方もあります。
下茹でした白菜の葉を巻きすに並べ、芯の部分が互い違いに3~6枚ぐらい重ねていきます。
それから、一気に巻きすで白菜を巻いて、白菜の水分を取り除きます。
ロール状になった白菜を包丁で一口大に切り、その状態で皿に盛りつけたら、とっても素敵です。
また、下茹でしている時間がない時は、白菜の切り方を工夫しましょう。
一枚ずつ剥がして、水洗いした白菜の白くて厚い芯の部分はそぎ切り、緑色の葉の部分がざく切りします。
そぎ切りとは、包丁を寝かせて、そぐように切っていくことで、白菜の断面が広くなり、すき焼きの割り下が染み込みやすくなります。
ざく切りは3~4センチぐらいの食べやすい大きさに切ることです。
切り方を変えるだけでも、白菜が煮えやすくなります。
すき焼きに白菜を入れるタイミングはいつ?
すき焼きの白菜を鍋に入れるタイミングは、どんな白菜が好きかにもよります。
クタクタの煮汁たっぷりの白菜に仕上げたい時は、最初から鍋に入れます。
あまり、ドロドロの白菜は嫌という時はすき焼きが出来上がる直前で大丈夫。
下茹でした白菜でしたら、もう既に柔らかいですし、鍋に入れたら、すぐに割り下が混ざって味が付きます。
白菜を下茹でしていない時は、最初から入れて、じっくりと煮込んでくださいね。
まとめ
すき焼きを作る時、白菜が無くても大丈夫!
春菊や長ネギを多めに入れれば、十分、栄養バランスが取れます。
地域や好みによって、入れる野菜はさまざまで、白菜を入れると水っぽくなるからと、敢えて、すき焼きに入れない人もいます。
すき焼きの白菜は下茹でしておけば、鍋でなかなか煮えないこともなくなりますが、下茹でしている時間がない時は、白菜の芯の部分をそぎ切りするだけでも煮えやすくなります。
下茹でしてある白菜でしたら、すき焼きに入れるのは最後の方でもすぐ味が馴染みます。
せっかくのすき焼きですから、肉だけでなく、白菜も美味しく食べてくださいね。