焼き魚や鍋にちょっと付け加えるだけで、料理の美味しさを格段に上げてくれる大根おろし。
でも毎回すりおろすのは大変ですよね。
大根おろしを冷凍するとマズくなるという人もいますが、実際どうなのでしょうか?
今回は、大根おろしを冷凍するとマズくなるのか、辛味や酵素に変化はあるのかということについてご紹介します。
大根おろしは冷凍するとまずい??
冷凍した大根おろしが美味しくないと感じる理由は、汁気が関係しています。
焼き魚などに大根おろしが添えてあるとちょっと嬉しいですよね。
しかも、大根はすりおろすことで、細胞が破壊されて酵素反応が起こり「イソチオシアネート」という成分が生まれるんです。
この「イソチオシアネート」という成分は、殺菌作用があるだけでなくダイエットやがん、動脈硬化予防に効果があると言われているんです。
でも、毎回すりおろすのは大変ですよね…
そんな時は大根おろしを冷凍しておくと便利ですよ。
大根おろしは冷凍しても味や食感に特別変化がないので、冷凍保存に向いているんです。
でも、大根おろしを冷凍するとマズくなる…と感じる人は多いです。
実は、大根おろしを冷凍した時にマズくなってしまうのは冷凍保存の方法や解凍方法が関係しているんですよ。
大根おろしを冷凍する時は、大根おろしを作ったらまずザルで濾し、大根の汁気を少し落としましょう。
この時、汁気を完全に絞ってしまうと解凍した時にパサパサになってマズくなってしまうんです。
汁気を多少残しておくのが美味しく食べるコツですよ。
汁気を少し落としたらラップに小分けにして包み、できるだけ平らにしてジップロックなどの冷凍用保存袋に入れて空気を抜いて冷凍庫に入れましょう。
冷凍庫内に金属トレイを置いてその上で凍らせると急速に冷凍できるのでオススメです。
また、製氷器などに小分けにすると少量ずつ使いたい時に便利です。
製氷器で凍らせた後に冷凍用の保存袋に移してくださいね。
冷凍した大根おろしの保存期間は約1か月です。
ただし、長期間保存することで味も栄養素も劣化してしまうので、1~2週間程度を目途に食べきるのがオススメですよ。
解凍する時は、冷蔵庫の中でゆっくりと解凍するのが美味しく食べるコツです。
常温で解凍すると大根おろしが傷んでしまうだけでなく細菌が発生する可能性もありマズくなってしまいます。
時間がないときなどは、電子レンジで加熱してもOK!
一番低いワット数で数十秒加熱しましょう。
大根おろしは冷凍すると辛味はどうなる?
大根おろしの魅力の一つである、辛味。
実は、大根おろしを冷凍しても辛味は変わらないんです。
ですので「辛味が無くなるのが嫌!」という方でも、冷凍した大根おろしを楽しむことができるんです。
もし、大根おろしの辛味が苦手だという方は、加熱する・水で洗う・優しくすりおろす・放置するという方法をとると辛味が和らぐので試してみてくださいね。
また、大根の場所によって辛味や水分が変わります。
葉元は水分が多く甘みが強い、真ん中は水分と辛味のバランスがちょうどよく整っている、先端部は水分が少なく辛味が強い、という特徴があります。
好みの辛味に合わせて大根を選ぶ部分を決めるのがいいですね。
大根おろしを冷凍すると酵素は減る?
大根の酵素にはジアスターゼが有名です。
生の大根にはジアスターゼという消化酵素が多量に含まれているんですよ。
大根はすりおろすことで細胞壁が破壊されるため、酵素の働きを抑制することができるんです。
そして、冷凍すると酵素の働きを止めることができるので、解凍しても酵素を失うことなく摂取することができるんです。
ただし、大根をすりおろしたばかりと比べると、保存期間が長くなると酵素はどんどん減っていきます。
酵素を十分に摂るためには、冷凍した場合であってもできるだけ早く食べきるようにすることが大切ですね。
まとめ
大根おろしは冷凍しても味や食感に変化はないので冷凍保存に向いています。
大根おろしを美味しく食べるには、大根おろしを作ったらザルで濾して汁気を少し落としたら、ラップに小分けにして包みましょう。
ジップロックに入れて空気を抜いてから冷凍庫に入れれば、美味しい大根おろしを食べることができます。
解凍する時は、冷蔵庫でゆっくりと時間をかけて解凍してくださいね。
大根おろしは冷凍しても辛味が変わることはありません。
冷凍した大根おろしでも辛味を楽しむことができますよ。
また、大根おろしを冷凍しても酵素が減ることはありません。
冷凍するだけでは酵素の量は減りませんが、保存期間が長くなると酵素は減っていきます。
冷凍保存してもなるべく早く食べきるようにしましょう。
大根の大量消費にも役に立つ大根おろしの冷凍。
焼き魚や肉料理、鍋などさまざまな料理に使うことができるので、大根おろしを多めに作っていつでも使えるようにしておくといいですね。