すっごく部屋が暖かくなるし、空気が乾燥しないから超おすすめと、ママ友から言われたので、思い切って買ってみたオイルヒーター。
早速、電源オンにして、暖かくなるのを楽しみしていたのに、全然暖かくない…。
オイルヒーターの暖かさってこんな程度?
ママ友が大げさに言っているとは思えないし、どういうこと?
ここでは、オイルヒーターが暖かく感じない理由、エアコンや床暖房との併用はアリなのかについて紹介していきます。
オイルヒーターが全然暖かくない…
高気密ではなく通気性を重要視した日本家屋のような建物だと、オイルヒーターの暖かさを感じるのは難しいのかもしれません。
そもそも、オイルヒーターとは、難燃性のオイルを密閉したフィン(放射板)を電熱器で温め、フィンから発する熱で部屋の空気を暖めます。
暖められた空気は部屋の空気との温度差により、自然に対流が起こり、部屋全体が暖まる仕組みです。
そのため、風が出ない、空気が乾燥しない、音も静かというメリットが多く、エアコンやストーブより使いやすいと人気の暖房器具です。
しかし、暖まるまでにかなりの時間がかかることと、消費電力が大きいことがオイルヒーターの欠点です。
ついつい、オイルヒーターのメリットばかりに目を奪われて、デメリットの部分を見落としてしまいがちでしょう。
それに、オイルヒーターは欧米諸国のような気密性の高い家屋には向いていますが、日本家屋には向いていないところがあります。
最近では、日本の新しい住宅でも密閉度が高いRC/SRC(鉄筋コンクリート/鉄筋鉄骨コンクリート)などの建物が増えてきています。
しかし、築年数が20~30年以上の木造家屋では気密性が低く、オイルヒーターの効果が得にくいと言われています。
また、日本でも寒い地域の住宅は断熱性や気密性が高く、オイルヒーターの効果が得られやすい構造になっていることが多いようです。
逆に、暖かい地域の住宅は断熱性よりも通気性を優先した構造になっていることがあります。
オイルヒーターを導入する際は、自宅の構造を確認することをおすすめします。
それから、オイルヒーターを導入するときは設置場所によっても、効果が大きく変わります。
おすすめの設置場所は窓際です。
窓から冷気が入ってきやすいので、オイルヒーターを設置することで冷気をシャットアウトすることができます。
オイルヒーターの使い方にも、暖まるコツがあります。
それは早めに電源を入れることです。
例えば、冷えてくる夜になってからオイルヒーターの電源を入れるのでは遅いので、他の暖房器具よりも早めに電源を入れましょう。
また家族が帰ってくる時間に合わせて、それよりも1時間ぐらい前に電源を入れれば、暖かい部屋で家族を迎えられます。
朝も家族が起きてくるよりも前に電源を入れれば、家族が起きたときにはちょうどよく暖かくなるでしょう。
逆に、オイルヒーターは早めに電源をオフにしても、しばらく暖かさが続きます。
例えば、外出する30分前に電源をオフにしても快適なままですし、節電にもなります。
オイルヒーターの性質をとらえた使い方を覚えましょう。
オイルヒーターとエアコンの併用はアリ?
オイルヒーターの欠点である、すぐに暖かくならないことを補うために、エアコンとの併用はどうでしょうか?
オイルヒーターは電源を入れても、オイルが暖まるまでに時間がかかります。
その点、エアコンは電源を入れると比較的短時間で、温風が出てきます。
ブレーカーの設定電力にもよりますが、外出先から帰ってきて部屋を温める時はオイルヒーターとエアコンを同時に電源を入れ、部屋が暖まるまで併用すると快適です。
オイルヒーターのオイルが暖まってきたら、エアコンを止めると節電になります。
また、短時間だけ部屋を暖めたいときはオイルヒーターを使わず、エアコンだけ使うようにするのもおすすめです。
オイルヒーターとエアコンを使い分けることが節電になります。
オイルヒーターと床暖房の併用はアリ?
日ごろの暖房器具は床暖房だけの家庭もあるでしょう。
しかし、寒さが本格化してくると床暖房だけでは部屋が暖まらないことがあります。
そこで、オイルヒーターとの併用がおすすめです。
日中は床暖房だけで十分でも、日が落ちて夜になると部屋が冷えてきます。
オイルヒーターを使えば、十分に暖かくなるでしょう。
床暖房とオイルヒーターの併用であれば、足元も暖かく完璧です。
まとめ
オイルヒーターはすごく暖かくなると人気の暖房器具ですが、すぐに暖かくならないところが欠点です。
また、住宅の構造によってはオイルヒーターでは暖まりにくいことがありますので、注意しましょう。
オイルヒーターはエアコンや床暖房との併用もおすすめです。
自宅の構造に合わせて、暖房器具を選びましょう。