いろいろな暖房器具がある中で、やはり、人気なのが石油ストーブです。
電気代がかからないし、災害時に停電があっても使えるのが魅力です。
それに、石油ストーブを使えば部屋全体がとても暖かくなると評判です。
だけど、石油ストーブを初めて使う人にとっては、気になることもいろいろありますよね。
今回は、石油ストーブで18リットルを消費する時間、ストーブの消した後の臭いの対処法、部屋が黒くなる理由について紹介していきます。
石油ストーブで18リットルの灯油を消費する時間はどれくらい?
石油ストーブは電気代を使わないのが嬉しいですが、どのくらい灯油を使うのかが気になるところでしょう。
一般的には、6~8畳用の石油ストーブを1時間使うと、灯油は約0.2リットル消費されると言われています。
18リットルの灯油を消費するのは、約90時間かかる計算になります。
灯油タンクは、最もスタンダードなサイズは18リットルのものです。
頻繁に石油ストーブを使わない地域ではこのサイズを使う人が多く、1回買えば、消費するのに2か月以上はかかるでしょう。
寒い地域では20リットルサイズを毎月購入することもあります。
灯油を徒歩で購入するなら、10リットルサイズのポリタンクがおすすめです。
石油ストーブを消した後の臭いを消すには?
石油ストーブを初めて使う人にとって、気になるのは消した後の臭いでしょう。
石油ストーブはとても暖まるけれど、あの匂いだけは嫌いという人は多いようです。
しかし、あの嫌な臭いを消す方法があるのです。
それは、換気です。
石油ストーブを消したら、すかさず、窓やドアを開けて、しっかりと空気の入れ替えをしましょう。
石油ストーブを消した時だけでなく、使用中も臭いが気になる場合、それは灯油が古いことが原因かもしれません。
ポリタンクで保管していても、灯油は徐々に劣化したり、ほこりなどの不純物が混ざったりすることがあります。
購入してから、目安として1年以上経過した灯油は使用しない方が良いでしょう。
前のシーズンの灯油を使うと、変な匂いがすることがあります。
もし、灯油から刺激臭がしたり、黄色く濁ったりしている時は、使うのをやめましょう。
灯油は1シーズンで使い切り、残った灯油は購入先やガソリンスタンドなどに相談すると引き取ってもらえることがあります。
また、石油ストーブに付着したほこりや燃焼芯の劣化も、臭いの原因になることがあります。
不純物が燃焼すると、あの嫌な臭いが発生してしまうのです。
石油ストーブが完全に冷めている時に、燃焼筒の周りを拭き掃除して、ホコリを除去しましょう。
長年使っている石油ストーブの燃焼芯は、先が焦げていたり、短くなっていたりすることがあります。
古い燃焼芯ではうまく灯油が燃えず、変な匂いが出てしまいます。
燃焼芯はホームセンターや通販で取り扱いがあり、型番を確認しながら購入しましょう。
燃焼芯を新しくなると、匂いも出なくなり、灯油の節約にもなります。
石油ストーブを使うと部屋が黒くなる??
石油ストーブを使っていると、燃えカスで部屋が黒くなりそうと心配ですよね。
白いタンスや白い壁が燃えカスで黒くなったなんて聞いたことがある人も、いるかもしれません。
しかし、必ずしも石油ストーブを使っていると、燃えカスが出て部屋が黒くなるわけではないのです。
部屋を黒くする燃えカスが石油ストーブから出てしまうのは、不完全燃焼を起こっているときだけです。
正しく使用すれば、問題ありません。
不完全燃焼は燃焼筒の上げ過ぎ、下げ過ぎ、換気不足、灯油や燃焼芯の劣化などが原因に挙げられます。
もし、すすが出てしまった時は慌てずに対処しましょう。
いきなり水拭きしたり、洗剤で掃除したりしないでくださいね。
燃えカスは細かい炭素の粒子ですから、水や油に溶けないため、拭き掃除では燃えカスを広げてしまうだけです。
燃えカス掃除には重曹を使いましょう。
お湯に重曹を溶かし、雑巾に含ませたら、やさしく拭き取ります。
強くこすると家具や壁を傷つけてしまうので、注意してください。
凸凹のある壁紙などは、歯ブラシで燃えカスを?き出してから拭き取りましょう。
まとめ
石油ストーブを使うと1時間で、約0.2リットルの灯油が消費されます。
朝晩だけ石油ストーブを使う地域であれば、ポリタンク満タンで1度買えば、2か月程度使えるでしょう。
石油ストーブを消した時に臭い対策は、換気です。
古い灯油や付着したほこり、劣化した燃焼芯も燃焼中の臭いの原因になります。
使用前に点検するのがおすすめです。
石油ストーブを使うと部屋が黒くなるというのは、正しく使用できていない場合です。
小まめにお手入れした石油ストーブであれば、部屋を汚さずに使用できます。
石油ストーブで寒い冬を乗り切ってくださいね。