部屋がポカポカ暖まる石油ストーブですが、使っていると何やら変な匂いがしてくることがあります。
ストーブの故障? このままでは火事になってしまうのかしら?
とても心配ですね・・・。
今回は、石油ストーブから変な匂いがしても大丈夫なのかガス臭いこってあるのか、部屋の汚れがひどくなることはあるのかについて紹介していきます。
石油ストーブから変な匂いがしても大丈夫?
石油ストーブを使っていても、石油の臭いだから異常ではないかも?と判断しにくいことがあるでしょう。
しかし、石油ストーブの燃焼芯や灯油が古い場合は変な匂いがする時があります。
燃焼芯は、石油ストーブを使用する前に点検しましょう。
長年使っている石油ストーブの燃焼芯は、先が焦げていたり、短くなっていたりすることがあります。
古い燃焼芯ではうまく灯油が燃えず、変な匂いが出てしまいます。
燃焼芯はホームセンターや通販で取り扱いがあり、型番を確認しながら購入しましょう。
燃焼芯を新しくなると、匂いも出なくなり、灯油の節約にもなります。
また前のシーズンの灯油を使うと、変な匂いがすることがあります。
これは、灯油を保存中にほこりが混ざったり、劣化したりしていることが原因です。
もし、灯油から刺激臭がしたり、黄色く濁ったりしている時は、使うのをやめましょう。
灯油は1シーズンで使い切り、残った灯油は購入先やガソリンスタンドなどに相談すると引き取ってもらえることがあります。
それから、焦げ臭い感じがする時は、石油ストーブに付着したほこりが焦げている可能性があります。
石油ストーブを消して、冷えた状態の時に、拭き掃除などすることをおすすめします。
石油ストーブがガス臭いことってある?
石油ストーブがガス臭い時は不完全燃焼の可能性もあり、とても危険です。
不完全燃焼とは、部屋の酸素が足りない時に起こる現象です。
このまま使い続けていると、変な匂いだけでなく、有害な一酸化炭素が発生し、その部屋にいる人は一酸化炭素中毒にもなりかねません。
変な匂いがした場合は、ただちに部屋のドアや窓を開けて、換気しましょう。
日頃から、石油ストーブを使用している時は1時間に1~2回、1回に1~2分の換気を忘れずに行いましょう。
また、石油ストーブの燃焼芯を上げ過ぎたり、下げ過ぎたりしている時も、不完全燃焼が起こることがあります。
特に、石油ストーブを使い始めの30分ぐらいに起こりやすい現象です。
燃焼筒の様子を見て、十分に赤熱しているかを確認しましょう。
炎の伸びは4cm以下が理想的です。
燃焼芯を下げていた方が灯油の消費を抑えられますが、不完全燃焼の状態で使うのは絶対にやめましょう。
前章では石油ストーブに付着したほこりが焦げ付いて変な匂いがすることを紹介しました。
燃焼筒の下にある空気取り入れ口にほこりが付着していると、この不完全燃焼を起こしてしまうこともあります。
ほこりで十分に空気を取り入れられず、酸素不足で不完全燃焼になってしまうのです。
特に、シーズンオフでしまっておいた石油ストーブにはほこりが溜まっていることが多いので、使い始める前にしっかりと拭き掃除しましょう。
また、使用中でも、定期的な点検と掃除を心がけてくださいね。
石油ストーブで部屋の汚れがひどくなることってある?
石油ストーブを使っていると、部屋が汚れない?なんて言われることがあります。
白いタンスや白い壁が煤けてきたという話もあります。
しかし、安心してください!
必ずしも、石油ストーブを使っていると、すすが出て、部屋の汚れがひどくなるわけではないのです。
すすが出てしまうのは、石油ストーブが不完全燃焼を起こしている時だけです。
正しく使用すれば、問題ありません。
もし、すすが出てしまった時は慌てずに対処しましょう。
いきなり水拭きしたり、洗剤で掃除したりしないでくださいね。
すすは細かい炭素の粒子ですから、水や油に溶けないため、拭き掃除ではすす汚れをひろげてしまうだけです。
すす掃除には重曹を使いましょう。
お湯に重曹を溶かし、雑巾に含ませたら、やさしく拭き取ります。
強くこすると家具や壁を傷つけてしまうので、注意してください。
凸凹のある壁紙などは、古歯ブラシですすを?き出してから拭き取りましょう。
まとめ
石油ストーブから気になる臭いがした時は、一度、使用を中止するのがおすすめです。
不完全燃焼を起こしたまま使い続けると、一酸化炭素中毒の恐れがあります。
部屋のドアや窓を開けて換気をし、ストーブがすっかり冷めてから、燃焼芯の状態などを確認しましょう。
また、日頃より、石油ストーブに付着するほこりを拭き掃除するのがおすすめです。
灯油は前のシーズンのものは使わないようにしましょう。
正しく使えば、すすで部屋が汚れることはありません。
温かい石油ストーブで、寒い冬を乗り切りましょう。