フローリングのお掃除には、ドライシートを使ったモップ拭きが主流です。
ただこのお掃除方法を繰り返していると、フローリングの溝の部分に汚れがたまってくるんですよね。。。
今回は元掃除屋だった筆者が、フローリングの溝のホコリや黒カビの掃除方法について、使いやすいスポンジやメラニンスポンジを溝の掃除では使ってはいけない理由について綴って行きます。
フローリングの溝が黒い…
フローリングの溝が黒くなる原因を挙げていきますね。
フローリングの目地にホコリが入る
フローリング床の掃除って、掃除機でゴミやホコリを吸い取ってから、乾いたドライシートやウエットシートを使うことが多いと思います。
普段は目地に沿って、ドライシートをかけていくことが多いんじゃないでしょうか。
濡れたタオルで水拭きばかりしていると、フローリング自体が傷んできますしね。
ただし、フローリングの目地に沿ってドライシートやウエットシートで拭いていると・・・目地の部分にホコリやゴミが入って白くなったり黒ずんだように見えたりしてくるんですよね…(;^ω^)
シートの向きを変える場所が決まっていたり、クセでターンをする場所が決まっていると、特にその部分の溝に汚れがたまりやすいです…
写真の、部屋入り口の建具のそばの溝が、黒ずんでいるのがわかりますか?
いつもこの位置でモップをターンさせて、ドライシートの進む向きを変えているそうです。
かといってフローリングの目に垂直にドライシートをかけるのは、なんかシートの先が溝に引っかかるような気がして落ち着きませんしね。
目地に汚れがたまるのは、フローリングの宿命なんですよ。。。
フローリングの目地にカビが生える
フローリングの上に直に布団を敷いて寝ていると、よく溝にカビが生えるようになります。
他には通気が悪くて湿気がたまりやすいソファーの下や、断熱効果があるシルバーシートの下なども注意が必要です。
フローリングの目地に細かい砂や土
アパートやマンションなどのの賃貸物件、高気密の住宅などには、部屋ごとに換気口が付いている場合があります。
窓を閉めていても、風邪の強い日などは細かい砂や土が室内に入ってきます。
ホコリ同様、ドライモップを使うと溝にたまりやすいですね。
フローリングの目地の掃除方法は簡単?
ホコリとカビでは、掃除方法は違います。
カビの処理には注意が必要です。
ホコリや砂・土の掃除
ホコリが目地に入り込んで白くなっているような場合は、フローリングの板と板の間の溝を、つまようじの先を使ってホコリをかきだしてください。
かきだしたホコリは、掃除機で吸いとってくださいね~(*'▽')
あと、やわらかい歯ブラシで軽く擦ってみるのも効果的ですよ~♪
「すす」のような細かい黒い汚れが溝に入ってしまっている時は、歯ブラシを使ってみるといいです。
爪楊枝や歯ブラシを使っても溝が思うようにキレイにならない場合は、、、ちょっと手間ですが固く絞ったタオルで溝を拭いていくしかないですね。
細いマイナスドライバーの先端をタオルでくるみ、溝を上下させると汚れが落ちやすいです。
ただしマイナスドライバーの使い方には、注意が必要です。
力を入れすぎると、フローリングの表面に傷をつける原因となってしまいます。
フローリングへ傷をつけるのが怖い場合は、薄いプラスチックのヘラの先を使って、タオルで溝を拭くといいですよ~。
カビの黒ずみの掃除
もしフローリングに直に布団を敷いて寝ていて、溝が黒ずんできた場合は、掃除ではキレイにならない場合が多いです。
布団の湿気で、フローリングの溝にカビが生えたのが原因です。。。
対処方法としては、マイナスドライバーと濡れタオルを使って溝のカビを拭き取ってください。
引っ越し後のアパートやマンションの空室だと、フローリングの溝がカビで黒ずんでいることってたまにあります。
ここから書く溝のカビの落とし方ですが、注意が必要ですのでマネしないでください。
昔ながらのフローリングではできますが、最近の木や紙を圧縮して作ったフローリングには危険です。
水分を吸って、膨らんできちゃうんですよね。。。
僕がやっていた方法は
①塩素系漂白剤を溝に薄く塗って漂白
②時間を置きすぎずに固く絞ったタオルで、何度も何度も拭き取って、さらに清め拭き
③完全に乾いてから消毒用エタノールで溝を除菌
って感じでカビの黒ずみを取っていました。
塩素系漂白剤は、漂白にしかすぎません。
完全にカビを死滅できない場合が多いんです。
あと塩素とエタノールって、相性は悪いんですけどね。。。
カビを死滅させるために塩素が完全に乾燥してから、消毒用エタノールを使っていましたね。。
ただこのやり方・・・最近のフローリングは水分が特に厳禁なので、溝のまわりが水分を吸って膨らんでくるかもしれません。
ノンワックスをうたっていたり、表面に薄いシートが貼られているフローリング材は要注意です。
フローリング材が膨らんでしまうと、フローリング自体を張り替えるしかないです。。。
乾燥しても、元のフラットな状態には戻りませんね。
なのでリスクがめちゃくちゃ高いんです・・・(;^ω^)
フローリング材によっては、5分水分を放置しただけで「ボコッ」とふくらんできますので、かなり危険です。
あとワックスが塗られているフローリングだと、強アルカリ性の塩素系漂白剤と溶剤であるエタノールが原因で、ワックスが白化したり溶けたりツヤがなくなります。
リスクが高いので、絶対にやらないでくださいね。。。
フローリングの溝掃除にメラミンスポンジはダメ?
上にも書いたタオルで溝を拭く方法ですが、水を含ませたスポンジやメラニンスポンジで代用しようとする人もいます。
スポンジに関しては、タオルのように固く絞ることができないので、多く水を含んでしまいます。
フローリングの目地って、水に弱いんですよね。
最近の、木の粉や紙が原料のフローリング材は、水にとてもデリケートです。
前の章でも書きましたが、溝の部分からから水分を吸って膨らみができたりするんですよ。。。
フローリングの目地の掃除で、スポンジは使わない方がいいですよ!
同じようにメラニンスポンジも、普通のスポンジと同じく水分を含みやすいです。
さらにメラニンスポンジの場合ははそれだけではなくて、性質上細かい傷をつけてしまうんですよね。。。
メラニンスポンジって、水だけで汚れを落とすことを売りにしていますが、細かい傷をつけて研磨するような状態で汚れを削っているんです。
フローリングの溝をメラニンスポンジでこすっていくとどうなるか。。。
フローリングの溝周辺に細かい傷がついて、溝のまわりだけがツヤがなくなってしまいます(;´・ω・)
フローリングの表面をこすっても、同じ症状が出ます。。。
フローリングでメラニンスポンジを使うことは、NGですよ!!!
まとめ
ドライシートを使うフローリングのお掃除方法では、フローリングの溝に汚れが溜まりやすいです。
爪楊枝で目地の部分の汚れをかき出したり、歯ブラシを使って汚れを浮かしてみましょう!
爪楊枝や歯ブラシで効果が出ない場合は、固く絞ったタオルをマイナスドライバーの先端でくるみ、溝の汚れを拭き取るのも一つの手です。
金属製のマイナスドライバーは、フローリングに傷をつけやすい面もあります。
使い方に自信が無い場合は、薄いプラスチックのヘラにタオルを巻き、溝を拭くのがいいでしょう。
フローリングのお掃除でメラミンスポンジは、使っちゃダメですよ~!!