過酷な毎日が続く、劣悪な労働環境。
この状況を改善するために会社と相談するのが一番ですが、会社が無理な場合、思い付く相談先はやはり労働基準監督署でしょう。
では、労働基準監督署に相談すれば、会社に改善の指示をしてくれるのでしょうか?
ここでは、労働基準監督署への相談はメールでできるのか?労働基準法違反を告発するにはメールは有効か?一番効果的な労働基準監督署への相談方法は何か?について説明します。
労働基準監督署への相談はメールでできる?
労働基準監督署は土日祝日休みなので、平日しか開いていません。
でも、平日なんて仕事がみっちりあって、労働基準監督署に足を運ぶのは難しいですよね。。。
怖いイメージもありますし、なかなか行けないことから、メールで相談したいところですが受け付けてもらえるのでしょうか?
実は、労働基準監督署へはメールの相談窓口はありません。
しかし、厚生労働省の労働基準関係情報メール窓口ならあります。
ここから、管轄の労働基準監督署に連絡が行くようになっているようですが、実際はなかなか返信が無いようです。
厚生労働省にはたくさんのメールを受信しているらしく、匿名だったり、事実が不確かだったりしているものは信用されないことがあるみたいです。
労働基準監督署から会社に労働環境の改善を指導してもらうには、直接出向いて相談するのが確実です。
実際に僕は、労働基準監督署に出向いて、調査をお願いしましたよ!
⇒労働基準監督署に申告にいってきた!相談の流れと必要なものは?
労働基準法違反を告発するにはメールは有効か?
労働基準監督署に行かれれば一番いいですが、どうしても行かれないことの方が多いでしょう。
やむを得ず、メールで相談する場合、以下の点に注意しながら、投稿フォームに入力しましょう。
まず、会社の名前・住所・電話番号などを入力します。
これは労働基準監督署が調査する際に必要な項目ですから、正確に詳細まで入力しましょう。
ここを曖昧にすると、情報そのものが信用されなくなります。
次に、自分の名前や電話番号を入力します。
自分が相談していることを会社に知られたくないから、匿名したいという気持ちもあるでしょう。
しかし、ここは実名を入力した方が労働基準監督署から詳細な情報を確かめる連絡が入る確率が高まります。
自分の名前を出すことで、いたずらではないよ!って真剣な気持ちの意思を表示することになるのです。
自分の名前や電話番号は投稿フォームの必須項目にはなっていませんが、入力することをおすすめします。
その次にあるのが、情報開示の有無、情報提供内容の欄です。
情報開示については以下の3つから選ぶことができます。
〇匿名だが、情報提供内容(メールの内容)を明らかにしてよい
〇匿名だが、情報提供があったこと(メールがあったこと)のみ明らかにしてよい
〇匿名の上、メールがあったことを明かさないでもらいたい
情報を開示した方が、労働基準監督署は会社を徹底的に調査してくれるようです。
情報を十分に開示できない場合、労働基準監督署は会社に労働環境を示すデータを求め、会社は改ざんしたデータを提出してしまい、実態を把握されないままになるケースがあります。
それから、情報提供の内容は仕事がきついとか、大変とかという漠然とした内容ではなく、明らかに会社が労働基準法に違反していることと、その証拠を伝えるようにしましょう。
例えば、残業代が未払いであるとか、休日がないとかがあり、どんな資料が違法の証拠になるかを明記すれば、立ち入り調査時の参考になります。
厚生労働省のメール相談窓口フォームには2000文字まで記入できますので、なるべく事細かに、どう労働基準法を違反しているのか書かれることをおすすめしますね。
労働基準監督署へ相談方法で一番効果的なものは?
職場の労働環境については、労働基準監督署に直接出向いて相談するのがおすすめです。
それが無理なら、電話で相談して、証拠を郵送するなども効果があるでしょう。
メールだけでは、なかなか相談している状況を理解してもらえないようです。
労働基準監督署に出向く場合は、自分の家の近くの労働基準監督署ではなく、会社の住所を管轄している労働基準監督署に行きましょう。
相談する際に一番懸念されることは自分が労働基準監督署に相談したことが会社に知られて、人間関係に影響が出ることですよね。
しかし、匿名ではせっかく労働基準監督署に相談しても、アドバイスがもらえる程度で、会社に働きかけてくれることは難しいようです。
労働基準監督署に相談する場合、この先、会社に居づらくなる可能性も考え、転職を視野に入れておいた方がよいかもしれません。
それから、そもそも、労働基準監督署は労働基準法に基づいて事業所に監督指導し、就業規則などの各種届け出を受理する厚生労働省の出先機関ですから、違法があれば即刻動き出すようです。
ですから、相談内容は違法の可能性とその証拠があることが非常に重要になってくるでしょう。
また、そこまで深刻な状況でなくて、毎日仕事している中で労働環境に納得がいかない場合でも、労働基準監督署に相談してみましょう。
相談だけの場合は匿名でもできます。
納得のいかない状況について説明し、労働基準監督署の専門スタッフが適切なアドバイスをしてくれます。
それだけでも十分に納得がいく場合もありますし、気持ちが晴れて、すっきりと前向きに仕事に向かえるかもしれませんね。
あと、ご家族に労働基準監督署に足を運んでもらうって手もありますね。
まとめ
社内で相談できればいいですが、どの会社でもできるとは限りません。
労働基準監督署のような第三者の方が相談しやすいこともありますよね。
ブラック企業を訴えることもできる労働基準監督署ですが、日頃の職場のモヤモヤを相談することも可能です。
相談はメールよりも電話や訪問がおすすめですので、時間を見つけて、労働基準監督署を利用してみてはいかがでしょうか。
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