お正月といえば欠かせないのがお餅です。
お雑煮や焼き餅など、美味しく食べるのも楽しみの一つですよね。
しかし餅がカビ臭くなってしまった経験はありませんか?
せっかくの餅もカビが生えてしまうと台無しですよね。
今回は餅にカビが生えるのを防ぐために水につけておく方法やからしを使ったカビを防止する方法、カビ臭い餅は食べても大丈夫なのかについてご紹介します。
餅のカビを防ぐために水につける?
餅にカビが生えてしまうのを防ぐ「水餅」という保存方法を知っていますか?
実は昔から活用されているカビを防ぐ方法で、とても効果があります。
水餅のやり方は簡単で、タッパなどの容器に水を張りその中に餅を浸しておくだけという簡単な方法です。
餅全体を水につけるようにするのがポイントで水から出てしまうとその部分がカビてしまうので注意が必要です。
毎日新しい水に交換することも忘れないでください。
昔はタライなどの大きな入れ物に水をたっぷりと入れて、鏡餅を丸ごと沈めていたそうです。
タライが入るほど大きな冷蔵庫はないので、外の日の当たらない場所に置いていました。
ちょうど冬の寒い時期なので、外でも保管できたようです。
今は冷蔵庫があるので、タッパなどの蓋のある容器に入れて冷蔵庫で保管するのが1番よい方法です。
なぜ餅を水につける保存方法でカビを防ぐことができるのかというと、カビの発生してしまう原因である空気に餅が触れてしまわないようにしているからです。
水を交換するときにできれば餅を少し洗うと長く持ちます。
水につける「水餅」の方法で保存をすると、カビを防ぐだけでなくもう一つメリットがあります。
それは硬くなってしまった餅を水餅でしばらく保存しておくとふわふわで柔らかい餅に生まれ変わる効果です。
水餅は水を交換する手間がありますが、カビを防ぐことができ、餅がふわふわになるのでおすすめです。
餅のカビを防ぐにはからし??
餅のカビを防ぐ少し変わった方法として「からしと一緒に保存する」という方法があります。
からしの「ツーン」とする辛味成分は細菌の繁殖を抑えてくれる効果があります。
細菌の繁殖を抑えてくれるということはカビの発生も抑えてくれるということなので、からしと餅を一緒に保存することでカビが発生するのを防いでくれるのです。
からしに限らず同じツーンとする辛味成分を持つわさびでも代用ができます。
からしを使った保存方法はとても簡単です。
餅を乗せたお皿の上にからしを一緒に置いておくだけです。
ラップをかけて密閉するとさらにカビを防ぐ効果が高くなります。
からしはチューブタイプのものを使用しても、粉状のものを練ったものでも大丈夫です。
お弁当の時などに使うおかずカップを利用すると、からしが餅についてしまうこともなくおすすめですね。
またタッパなどの密閉容器を使うと、冷蔵庫で重ねて保存することができるので、場所を取らずに保存しておくことができますよ。
このからしを使った保存方法だと、カビを防いで1週間~2週間ほど保存することが可能ですが、こまめにからしを新しいものに交換すると、もっと長くカビを防ぐことができます。
からしが餅に近ければ近いほど、カビを防ぐ効果が高くなるので、お皿やタッパの真ん中にからしを置いたり小分けにして数カ所置いておくと効果的です。
わさびを使ったお餅のカビの防ぎ方についてはこちらもどうぞ
餅からカビの臭いがする場合は食べてはいけない!
食べようと思った餅がカビ臭いとき、どうしていますか?
食べてもいいものなのか、悩んだこともあると思います。
昔は「カビの部分だけ取り除けば食べられる」といって、その部分だけ包丁で削ぎ落として食べていたこともあるそうですが、少しでもカビの臭いがする場合は餅を食べてはいけません。
カビにはいろいろな種類があり、目に見えない部分にも菌糸が伸びていることがあります。
餅の内側に菌糸が潜んでいると包丁などで表面上だけカビを取り除いても、完全にカビを取り去ることはできていません。
カビは熱にも強いという性質を持っています。
加熱すれば食べられると思っている人もいるかもしれませんがそれは間違いです。
餅を焼いたり煮たりしてもカビをやつけることはできません。
とくに青カビは熱に強く、加熱してもカビの菌糸ごと残ってしまいます。
カビを食べてしまうと、食中毒を起こしていまい腹痛や嘔吐に苦しむだけでなく、カビには発ガン物質も含まれているので最悪の場合、ガンになってしまう恐れもあるので大変危険です。
餅はカビが目に見えているときはもちろんですが、カビ臭い臭いがするだけでも注意が必要です。
カビ臭い餅は食べるのを諦めて処分してしまうのが一番安全です。
カビのニオイがするお餅についてはこちらも参考にどうぞ
まとめ
カビ臭い餅は菌糸が生えている恐れもあるので表面上だけ取り除いても食べない方が安全ということと、餅にカビが生えないようにする方法をご紹介しました。
カビが生えてしまうとせっかくのおいしい餅が台無しなのでぜひ餅を長くもたせるために水餅やからしを使った保存方法を試してみてはいかがでしょうか?