オイルヒーターは灯油もいらず、空気もクリーンで危険性の少ない、使い勝手が良い暖房器具ですよね。
独特の匂いもなく、騒音もなく、やさしい暖かさです。
でも使っていると「パチパチ」と音がして、不安になることってありませんか?
今回は、オイルヒーターからのパチパチ音の原因と安全性、オイルヒーターは火事になりやすかったり、つけっぱなしで外出しても良いのかについご紹介していきます。
オイルヒーターがパチパチ音がする・・・
音がなく静かなのが、売りの1つであるオイルヒーターなのに、こんなパチパチ音がしてきたら、心配になるのも仕方がありませんよね。
でも、ご安心下さい。
故障ではありませんよ!
というのも、オイルヒーターは電源を入れて、しばらくの間、本体内部と外気の温度差により結露が発生します。
それが温まり、内部のオイルに落ちる際の音なのです。
例えてみれば、天ぷらを揚げている時の音に似ています。
ただ大概、15分程でおさまります。
添付説明書にも必ず明記されていることなので、ご心配なく。
もう一度、お手元の説明書を読み返してみても良いですね。
ちなみに、明らかに15分以上たっても、ずっとパチパチ音が消えない場合は、故障している可能性があります。
使用を中止して、説明書にも記載されているメーカーの連絡先に確認してみて下さいね。
オイルヒーターは火事にならない?
オイルヒーターは、石油やガスを使用するストーブやファンヒーターに比べると、遥かに火事の危険性が低いです。
何より火を使いませんし、安全装置も充実しているからです。
ただし、既にご承知かと思いますが、オイルヒーターは電気代が高いですよね。
それは、他の暖房器具に比べて、消費電力が大きいことを示しており、それゆえ本体にも大量の電気が流されています。
そのため、コンセントやコードに負担がかかりやすいのです。
すると、思わぬところで火事が起こってしまいます。
代表的なのは2つ。
① コンセント火災コンセントとオイルヒーターの電源プラグの間にホコリがたまることにより、火災が起こります。
(トラッキング現象)
② 断線による火災コードを束ねたことによる火災です。
「まさかそんなことで?」と思われるかもしれませんが、想像以上の強い電流が流れているため、ちょっとした油断が火災の原因になりかねないのです。
よって、対策は以下の通りです。
・こまめにコンセントから電源プラグ抜いて、掃除をする。
・電源プラグは、しっかり差し込む。
・2口コンセントと使用する場合は、1口のみの使用とする。
・たこ足配線にしない。
・延長コードを使用しない。
などです。
コンセントやコードにかかる負担を最小限にするよう気を付けて、オイルヒーターを使用して下さいね。
オイルヒーターをつけっぱなしで外出しても良い?
小さなお子さんだけではなく、ペットがいれば、なおさらオイルヒーターを選ぶこと方が多いのではと思います。
そこで、「ペットは家でお留守場にして、オイルヒーターをつけっぱなしで外出しても大丈夫か?」というお話しです。
オイルヒーターのパイオニア的存在のデロンギは、つけっぱなしで問題ないと謳っています。
ペットにお留守番させていても、問題はなさそうですね。
ただし、火を使わないとはいえ、表面はしっかり熱くなります。(約70~90℃ほどに。)
やはり、燃えやすいもの(寝具、やカーテン、こたつ布団等)は、1メートル以内に置かないことが大切ですね。
また、洗濯物は落ちる危険性があるので、オイルヒーターの上や近く、まして直接かけて干すことは危険です。
すぐには、火事に発展しなくても、徐々に劣化していき、何れ火災の引き金になることもあり得ます。
くれぐれも注意が必要ですよ!
就寝中にオイルヒーターを使う方はこちらもどうぞ
⇒オイルヒーターをつけっぱなしで寝る?乾燥しない理由?注意点はと?
まとめ
オイルヒーターのパチパチ音は、どの機種にも起こる自然なことです。
しばらくして、音が止まるようでしたら、問題ありません。
ただ、他の暖房器具に比べて、安全性が高いと言われているオイルヒーターであっても、火災の危険性はゼロではありません。
さらに今は、想像を超えた規模の天災に、いつ見舞われるか分かりません。
転倒防止用のキャスターロックが効かないようなこともあるでしょう。
燃えやすいものだけではなく、転倒を考え、周囲1メートルには物を置かないようにした方が良さそうですね。
可愛いお子さんのためにも、安全には細心の注意を払い、穏やかな暖かさをもたらしてくれるオイルヒーターで、寒い冬を乗り切って下さいね。