やり遂げた達成感と新しいスタートへの希望で胸いっぱいの3月。
待ち構えている一大イベント「卒業式」。
おしゃれ女子は特に気合を入れて早々「袴」を選んでいることと思います。
カタログでいろんなデザイン、モデルさんを見て気づきませんか?
あれ?着物なのに「ブーツ」?
袴にブーツの写真を見ても違和感を感じなかったのに、いざちゃんと考えるとなぜブーツなのか不思議に思いませんか?
七五三も成人式も草履だったし。
そんな素朴な疑問を感じたので、卒業式の袴になぜブーツなのか調べてみました。
今回は、袴にブーツを履くのはなぜなのか、袴にブーツを履くときは靴下をはく?ブーツは編み上げじゃないとダメなのかについて紹介していきます。
袴にブーツを履くのはなぜ?
なんか特別な理由があるのかな・・・とちょっと深刻に考えてしまった私でしたが全く問題なく。
むしろ笑っちゃいました。
袴にブーツを履いたのは、「イケてる」からだそう。
今も昔も「流行り」や「おしゃれ」はみんな敏感なんですね~。
始まりは明治時代。
着物に草履が主流だった日本文化にちょうど外国の文化やファッションが入りだした頃ですね。
日本の着物をアレンジし、そこに目新しいカッコイイブーツを合わせたわけです。
おじさま達は「なんだこれは?!」と思う格好でも、女子には大ブーム。
いつの時代も流行りは若い女性たちが作り上げていますね。
そこから時は昭和。
「はいからさんが通る」という映画が公開され、女優の「南野陽子」さんが袴&ブーツ姿で主演を務めました。
美人でなおかつカワイイ女優さんがそんな格好をすれば、みんな真似しますよね~。
再度話題になり、袴にブーツスタイルがオシャレだとみんなが履くようになりました。
今では草履もブーツもどちらのスタイルもアリですね。
時代をまたいでも「おしゃれ」がこんなに続くとはすごいことだなぁと思います。
袴にブーツを履くときは靴下??
草履は足袋、袴は・・・?
裸足なわけがないし、ストッキング?靴下?
卒業式の頃はまだ寒いし、冷え大敵の女子にとっては結構重要ですよね。
悩みどころのこの問題点の答えはずばり「なんでもOK!」。
編み上げブーツに足首までかかる袴なので、ブーツから出た足が見えることは基本的にはありません。
なので、見た目的には問題ないわけですね。
そこで履くもので思いつくものは・・・
・ストッキング
・靴下
・タイツ
くらいでしょうか。
どれでも大丈夫ですが、オススメするのは「タイツ」です。
ブーツに合わせた色のタイツ、しかも厚手のデニールです。
袴がスカートのようにひらひらしているので、風が通って寒いですが厚手のタイツなら冷えから守ってくれます。
また、ストッキングよりも「厚手」のタイツにすることで伝線を防ぎます。
最後にもし、袴がめくれてブーツの上まで上がってしまったとき、ブーツと同じ色のタイツであれば少しくらい見えても違和感がないというメリットがあります。
タイツのメリットは
・温かい
・伝線しない
・めくれても恥ずかしくない
この3点。
女子が気にするポイントをカバーしてくれるのでオススメですよ。
袴のブーツは編み上げじゃないとダメ?
袴にブーツを合わせている人のほとんどは「編み上げブーツ」ではないかなと思います。
着物屋さんや、レンタルショップでのセットはだいたい編み上げブーツです。
でも卒業式だけのために、わざわざ編み上げブーツを買うものもったいないような・・・。
家にあるブーツではダメなのかなと思う方もいるのでは?
実は特に特に編み上げでなくても問題はありません。
ブーツの長さを考えると編み上げブーツがちょうどよく、さらに足元も少し飾られてオシャレなんです。
自分で用意する場合は、袴と合わせてた時に足が見えない長さのブーツを選べばOKです。
ただ、以下の点には注意してください。
・装飾がついたブーツ
装飾に袴が引っかかったら危険です。
袴も傷つけてしまいますのでやめたほうがいいです。
・ファーがついたブーツ
単純に着物との相性がよくないです。
足元にファーのようなボリューミーなものがあるとスタイルも悪く見えます。
・ローブーツ
ブーツと袴の間から足が見えてしまう可能性があります。
ちょっとバランスが悪いし、寒いので長さにも注意したいですね。
とにかく編み上げ以外はひもで調節できないので、サイズには注意してください。
これらの点に注意しながら、自分の袴&ブーツスタイルを見つけるといいと思います。
まとめ
袴とブーツの関係は、明治時代の「おしゃれ」から始まりました。
日本文化が当たり前になっているなか、新しいファッションが入ってきたことに感動したのは今の私たちでも想像できますよね。
ここからもうファッションの自由が始まり、今の時代に受け継がれているわけです。
しかし、基本的には草履が主流。
袴に合ったブーツを選び、しっかりサイズに合ったものを履くなど身だしなみには注意です。
どんな時代も「おしゃれ」が大好きな女子たち。
時代を超えてこのファッションが認められ、受け継がれていることはとても素敵なことなので消えないでほしいものです。
自分に合った袴とブーツで、次の時代へさらに繋いでいきましょう。