冬、ホットカーペットを使うと、座っている時にお尻からじんわりと暖まることが出来て心地いいですよね。
でもホットカーペットはフローリングに直接敷いてもいいのでしょうか。
フローリングにホットカーペットを敷くと結露するという噂も。
今回は、フローリングに直接ホットカーペットを敷いていいのか、ホットカーペットを敷くと結露するのか、敷く時の注意点についてご紹介します。
ホットカーペットをフローリングに直接敷いてもいい?
ホットカーペットは敷くだけでいいので簡単に使える暖房器具の一つですよね。
ですが、フローリングに直接ホットカーペットを敷くのは絶対にNGです!
なぜかと言うと、床が茶色に変色したり変形したりする可能性があるからです。
さらに、床板が収縮して板と板の間に隙間が出来る可能性もあるんですよ。
各メーカーの取扱説明書にも、床の上に直接敷かないように書いてあるんです。
一度、取扱説明書を確認してみてくださいね。
ホットカーペットは通常、稼働時には40~60℃くらいの熱を持ちます。
人が座ったり荷物を長時間置いたままにしておくと、その部分の温度はさらに上昇することになります。
ホットカーペットを敷いている床の温度が部分的に上昇すれば、床材に負荷がかかるので変色・変形してしまうんですね。
特に「白木」や「天然木フローリング材」は注意しなくてはいけません。
この2つは単独の木材で出来ているため、急激に熱が加わると変色・変形を起こしやすいんですよ。
一般的に広く使われているフローリング材は複合フローリングなので、木材の変形する方向をそれぞれ変えて複数の木材を重なっています。
また、塗装によって保護もされているんです。
ですので、変形や急激な乾燥による板材の収縮も起きにくいです。
白木や天然木フローリング材に比べると変形・変色は起きにくいですが、それでも注意しておくことは必要ですよ。
ちなみに塩化ビニール製の床材もあるのですが、これは素材そのものが熱に弱いのでホットカーペットを直接敷いてしまうと短時間で簡単に変形してしまいます。
どの素材でも、フローリングの上に直接ホットカーペットを敷くことは避けたほうが良いということですね。
フローリングにホットカーペットを敷くと結露する?
ホットカーペットを敷いていると、床に結露が出来てしまうのでは?と心配になる方もいらっしゃると思います。
ですが、ホットカーペットのスイッチを常に入れて稼働しっぱなしの状態であれば、フローリングに結露ができることはありません。
常に稼働していれば、乾燥している状態が持続するので結露が出来ないということですね。
ただし、ホットカーペットのスイッチを切ってフローリング床が冷えた時、湿気があればそこに結露ができてしまいます。
結露ができないようにするには、ホットカーペットのスイッチを切ったらホットカーペットをめくって湿気が残らないように乾燥させましょう。
面倒かもしれませんが、ひと手間加えるだけで快適に過ごすことが出来ますよ。
フローリングにホットカーペットを敷く時の注意点
フローリング床にホットカーペットを敷く時は、断熱シートを敷いてからホットカーペットを敷くといいですよ。
断熱シートはホットカーペットに接着する面にアルミシートが貼られているので、ホットカーペットの熱が床に伝わらなくなります。
さらに、アルミシートの下は保温マットで出来ているので防音機能やクッション機能もあり、より快適にホットカーペットを使うことが出来ますよ。
また、ホットカーペットの上には家具などの重いものを置かないことも重要です。
物が置いてある部分は高温になるため、床の変色や変形の原因になりますよ。
クッションや座布団などでも同じことが起きる可能性があるので、ホットカーペットの上にはなるべく物を置かないように意識すると良いですね。
まとめ
ホットカーペットはフローリング床に直接敷かないようにしましょう。
床材の変色や変形・板材の間に隙間が生じる可能性があります。
ホットカーペットを常に稼働させて暖かい状態にしていれば、床は乾燥している状態が続くので結露が起きることはありません。
ですが、ホットカーペットのスイッチを切った時に湿気があれば結露が出来てしまいます。
ホットカーペットのスイッチを切ったら、ホットカーペットをめくって湿気が残らないようにしましょう。
ホットカーペットをフローリング床に敷く時は、断熱シートを敷いてからホットカーペットを敷くようにしましょう。
また、ホットカーペットの上には家具などの重たい荷物以外にも、クッションや座布団など出来るだけ物は置かないようにしておくといいでしょう。
寒い時期には下からじんわりと暖めてくれるホットカーペットは大活躍ですよね。
正しく安全に使って、快適な環境で寒い冬を乗り越えましょう。