石油ストーブの上に水をいれたやかんを入れておけば、お湯ができるし、加湿はできるしで、一石二鳥ですよね。
しかし、やかんを持ち上げたら、思いのほか水が多く入っていて、こぼしてしまうことがあります。
石油ストーブに水がかかってしまうと、壊れてしまうのでしょうか?
今回は、石油ストーブに水をこぼしたら使っても大丈夫か、芯に水がかかったらどうなるのか、タンクに水が入ったらどうなるのかについて紹介していきます。
石油ストーブに水をこぼしたら使っても大丈夫?
石油ストーブを使っていない時なら、まだしも、点火中に水をこぼしてしまったら、慌ててしまいますよね?
とにかく、石油ストーブの消火ボタンを押しましょう。
そして、石油ストーブが完全に冷めきるまで待ちます。
乾いたぞうきんで水を拭き取りましょう。
しっかり拭き取れたら、点火するか確認してみてください。
点火しない時は、ドライヤーで芯を乾かしてみましょう。
できれば、芯の交換は免れたいものですよね。
石油ストーブの芯に水がかかったら?
石油ストーブの芯に水がかかってしまうと、少し厄介です。
石油ストーブの芯に水と灯油が同時に染み込みと、燃焼に必要な灯油が不足してしまうのです。
そのため、点火はするけれど、炎が大きくならなかったり、すぐに消えてしまったりという現象が起こります。
混入した水の量が多いと、点火できなくなり、不完全燃焼を起こすこともあります。
不完全燃焼は一酸化炭素を発生させ、一酸化炭素中毒になってしまう危険もあります。
また、ガラス芯の綿部分に染み込んだ水によって、芯の形状が保てなくなり、芯が上下する時に綿部分がよじれてしまいます。
その結果、芯の上げ下げがしにくくなったり、最悪、芯の上げ下げができなくなったりすることもあります。
もし、不良灯油が芯に染み込んだ時は、芯の交換をしましょう。
石油ストーブに水が入ったら??
まず、石油ストーブのどこまで水がこぼれたか、確認してみましょう。
石油ストーブのタンク内に水が入ってしまうと、その灯油は不良灯油となってしまいます。
また、タンク内に水が入ると鉄製のタンクが錆びる原因になります。
最悪、タンクに穴が空いたり、錆がストーブ内に混入したりしてしまい、故障の原因になることもあります。
灯油タンクに水が混入しているかは、明るいところでタンクの底に残っている灯油をよく見ます。
水は灯油より重く、灯油の下に水はたまります。
灯油も水も透明で判別しにくいですが、少し左右に傾けるとそこでも動くものが見えてきます。
紙を使って、水の混入を確認する方法もあります。
新聞紙などを広げて、きれいな灯油を少したらします。
その上に、水が混ざったかもしれない灯油をたらします。
水が混入した時は水玉ができます。
水の存在が確認できた時は、潔く、灯油を全て新しいものに交換しましょう。
間違っても、不良灯油のままで点火するのはやめてください。
石油ストーブの芯を取り換える事態に発展してしまいます。
タンク内に水が入った時はそのまま使用せず、タンク内の灯油を取り換えるのがおすすめです。
灯油を高温多湿を避けて保管しないと、結露ができてしまい、灯油に水が混ざってしまうことがあります。
そうなると、水をこぼした時と同じように新しい灯油に交換することになってしまいます。
シーズンオフ中の灯油の保管場所にも気を付けましょう。
石油ストーブを使うシーズンになって、点火してみると火がつかないことがあります。
それは、この不良灯油が原因のことも多いようです。
灯油はできれば、シーズンが終わったら、ガソリンスタンドに引き取ってもらうのがおすすめです。
灯油は家で長期の保管はせず、石油ストーブを使うシーズンになったら、新しい灯油を購入しましょう。
家で灯油を保管する時は、石油ストーブのタンクは金属製のため、結露しやすいです。
必ず、ポリタンクに戻して、保管することをおすすめします。
まとめ
石油ストーブに水をこぼした時は、まずは消火ボタンを押しましょう。
完全に冷めてから、乾いたぞうきんで水を拭き取ります。
芯に水がかかった時は注意が必要です。
最悪、芯の交換が必要になることもあります。
タンクに水が入った時は新しい灯油に交換しましょう。
水が混入したことをよく確認しないで点火すると、一酸化炭素中毒になる恐れがあります。
十分に注意してくださいね。