肉や魚、アイスクリームやケーキなどを買って持ち帰る時に使うドライアイス。
特に、真夏は生鮮食品の品質が劣化したり、アイスクリームが溶けたりするのが心配ですから、ドライアイスがあると安心ですよね。
ここでは、ドライアイスの溶けるまでの目安の時間や溶けたらどうなるのか、
ドライアイスが溶ける時間ってどれくらい?
ドライアイスが気化する温度はおよそ-79℃です。
ですから、ドライアイス1kgを常温に放置すると、大体2~3時間でなくなってしまいます。
冷凍庫にドライアイスを入れても、冷凍庫内の温度は-18℃ですから、4~5時間程度しか持ちません。
しかし、熱伝導率の低い新聞紙や布などにくるみ、なるべく外気に触れないようにすることで、意外にも冷凍庫よりドライアイスを長持ちさせることが出来そうです。
クーラーボックス、発泡スチロール製の箱、保冷バッグなどを使うとよいでしょう。
そして、ドライアイスを入れている間はバッグや箱の開け閉めを最低限にするのが、長持ちさせるコツです。
ドライアイスが溶けたらどうなる?
そもそも、ドライアイスは二酸化炭素を固形化したもので、溶けても液体ではなく、気体に変わる性質があります。
つまり、ドライアイスは溶けると大量の二酸化炭素を発生させますので、タッパーやペットボトルなどの密閉容器に入れると破裂する恐れがあります。
ドライアイスをビニール袋に入れてしまいがちですが、袋を結ばないでくださいね。
ドライアイスを包むのなら、紙袋に入れた方が溶けにくいし、安全です。
また、密閉された空間では酸欠になる危険性もありますので、くれぐれもご注意ください。
ところで、ドライアイスと言えば、水やお湯をかけるとモクモクとまるで雲のようなものが広がりますよね。
あれは正確にはドライアイスの溶けた二酸化炭素ではなく、実はドライアイスの周辺の空気中の水分が凍ったものです。
演出のスモークとして、よく使われていますよね。
また、ドライアイス自体は大変冷たいものですから、素手で触ると凍傷になりますので、必ず軍手をしたり、トングを使ったりしましょう。
そういえばウチの父親は、アイスクリームの配達で毎日ドライアイスを触っていたらしいのですが、職業病なのか手の皮があり得ないほど分厚くなっていましたね。。。(;^ω^)
ドライアイスの溶かし方ってどうしたらいい?
常温放置しておけば、家庭では少し注意が数時間で溶けてしまうドライアイスですが、特に小さな子供がいる家庭では少し注意が必要です。
まず、素手で触ってしまうと凍傷になることがありますから、小さな子供の手の届かないところで放置しましょう。
また、ドライアイスが溶けている間に発生する二酸化炭素は空気よりも重く、部屋の低い位置に滞留します。
小さな子供は床で遊んでいたり、昼寝をしたりすることがありますよね。
息苦しく感じてしまう恐れもありますので、窓を開けたり、換気扇を回したりして、換気を心がけてください。
それから、キッチンのシンクなどに放置している方も多いかもしれませんが、ステンレスを傷める恐れがありますので、ドライアイスが入っていた箱のまま放置してください。
キッチンに放置される場合も換気をお忘れなく。
数時間も待てない場合や、すぐにでもドライアイスを溶かしてしまいたい場合は、水を入れバケツにドライアイスを入れますと、どんどんスモークが出て、あっという間に溶けてしまいます。
スモークは辺りを濡らしてしまうので、ベランダなどの外で行ってください。
絶対にドライアイスを触らないことを言い聞かせてから、子供たちと一緒に行うと、モクモクを湧き上がる煙(霧)に大喜びしますよ。
ちなみに、一般的に保冷に使われているドライアイスは食用ではありませんので、ドライアイスを氷代わりに飲み物に入れて使うのは衛生的におすすめできません。
まとめ
ドライアイスは常温放置で2~3時間程度で溶け、冷凍庫保管でも3~4時間程度。
発泡スチロールの箱やクーラーボックス、保冷バッグなど断熱性のあるものに入れると長持ちします。
しかし、ドライアイスは溶ける時に大量の二酸化炭素を発生させるとので、密閉できるタッパーやペットボトルなどに入れるのは破裂する恐れがあるので、絶対にやめましょう。
ドライアイスを早く溶かすには水に入れるのが一番早いですが、周囲が濡れるし、二酸化炭素が発生しますので、風通しの良いベランダなどで行うのがおすすめです。