自然の甘みが楽しめるさつまいも。
食物繊維が豊富で、便秘解消・美肌効果も期待でき、女子には人気の食材ですよね。
ラップに包んで、レンジで加熱するだけでふかし芋が出来ますが、時々、パサパサになってしまうことがあります。
これは品種のせい? それとも・・・?
ここでは、さつまいものパサつく原因とその対策やリメイクについて説明します。
さつまいもがレンジでパサパサになる原因は?
たしかに、さつまいものの品種によって、若干、食感の仕上がりに違いがあります。
ねっとりとした食感の品種は安寧芋・紅はるか・シルクスイート・マロンゴールドなど。
ほくほくした食感の品種は紅あずまや紅赤など。
よくある鳴門金時や宮崎紅などは、ねっとり感もほくほく感も両方兼ね備えています。
しかし、さつまいもがパサパサになるのは品種のせいだけではないのです。
それは、レンジ加熱する時に水分が足りなかったせい!
本来、さつまいもは60~70℃の低温でじっくりと加熱することで、さつまいもに含まれる酵素(β―アミラーゼ)が澱粉(アミロース)を分解します。
その澱粉(アミロース)は麦芽糖(マルトース)に変化し、しっとり甘くなっていきます。
しかし、レンジ加熱では、急激に高温になってしまうため、酵素(β―アミラーゼ)の働きも鈍ってしまうし、水分が不足してしまい、パサパサになってしまうのです。
ですから、レンジ加熱する時は水洗いしたさつまいもにキッチンペーパーを巻いて、その上から十分に水で濡らし、ラップで包んで、レンジで加熱しましょう。
加熱した後も、しばらく放置しておくと、さつまいもが蒸されて甘みが増します。
また、収穫されてから時間が経ち過ぎたさつまいもや、逆に、収穫したばかりのさつまいもでも、パサパサになってしまうことがあります。
収穫したばかりのさつまいもは3日ほど風通しの良い場所に置いておくと、糖化がすすみ、しっとりしてきます。
古くなったさつまいもは水分が抜けてしまったのが原因ですから、その場合はレンジ加熱より、炊飯器加熱をおすすめします。
炊飯器の内釜にさつまいもを並べて、100ml程度の水を入れて炊飯ボタンを押すと、じっくりと加熱され、甘みを引き出してくれることがあります。
試してみてくださいね。
焼き芋がパサパサになった場合はこちらをどうぞ
⇒焼き芋はパサパサになっても復活する。原因やリメイク方法を紹介!
さつまいもがパサパサになっても復活する?
パサパサになってしまったさつまいもを、もう一度水分を足して、じっくり低温加熱することで、復活することもあります。
2センチぐらいの幅で輪切りにすると、水分がしっかりとさつまいもに行き渡り、しっとり感が甦りやすいかもしれないですね。
また、パサパサになったさつまいもを一口大にカットして、バターで炒めて、はちみつをかけて食べても美味しいですよ。
さつまいもがパサパサになった後のリメイク方法は?
もう美味しく食べられないとあきらめないで!
パサパサのさつまいもでも、リメイクしたら、美味しさ復活です!
おすすめのリメイク方法は、さつまいもの皮を剥いて、マッシャーなどで潰して、牛乳・玉子・砂糖を加えて、型に入れて蒸したら、さつまいもプリンになります。
同様に、潰したさつまいもに、牛乳・バター・砂糖を混ぜると、さつまいもクリームになります。
これを冷凍パイシートにくるんで、オーブンで焼いたら、さつまいもパイが出来上がります。
裏ごししたさつまいもに生クリーム・バター・砂糖を混ぜたら、スイートポテトにもなりますね。
その他にも、つぶしたさつまいもは色々なメニューに使えます。
例えば、ポテトサラダやビシソワーズのじゃがいもの代わりに使ったり、グラタンに混ぜたりしても、美味しく食べられます。
まとめ
電子レンジ調理はとても便利ですが、さつまいもの甘みを引き出すためには、キッチンペーパーなどで、さつまいもに十分に水分を含ませると、パサつかないふかし芋になります。
パサパサになってしまったとしても、もう一度水分を足してじっくり低温加熱することで、適度なホクホク感が復活することもあります。
もし、さつまいもがパサパサになっても、いろいろなアレンジレシピがあり、美味しく食べられますので、試してみて下さいね。