高級食材である松茸を大事に保存していたら腐ってきた?なんてことがあったら、大ショックですよね・・・。
せっかくの松茸ですから、美味しいうちに食べたいものです。
ここでは、松茸は腐らせないための保存方法、腐ったかどうかの見分け方などを説明していきます。
松茸は腐る
松茸は腐ります。。。
生の松茸は常温で1~2日しか持たないので、高温多湿での保存は避けましょう。
高温では乾燥しやすく、湿気の多い場所では腐りやすく、松茸は大変デリケートな食材です。
他の野菜と同様、基本的には冷蔵庫保管がおすすめです。
できれば、冷蔵庫保管する前に、ひと手間加えると、グッと鮮度がキープされます!
それは、松茸の石突き(軸の下の方)をえんぴつを削るように取り、湿らせたキッチンペーパーで汚れなどを軽く拭き取ることです。
それから、乾いたキッチンペーパーで包み、密封できる袋や容器に入れて、冷蔵庫保管します。
松茸は0℃に近い温度帯が適しているので、野菜室よりチルド室やパーシャル室に保管しましょう。
松茸は冷蔵庫で1週間ぐらい保存できます。
もっと長く保存したい場合は冷凍保存しましょう。
冷凍保存すれば、約3か月もちます。
きっちりと保管すれば1年ほど保存できる場合もあります。
風味が落ちてしまうと心配になりそうですが、加熱調理すれば、しっかり香りが出てきます。
しかし、冷凍した松茸で焼き松茸を作ろうとすると、ドリップが出てしまい、上手くいきませんので、冷凍した松茸は茶わん蒸しやお吸い物、松茸ご飯などに調理してください。
松茸を一年冷凍保存させる方法はこちらを参考にしてみてくださいね
松茸が腐ったかの見分け方とは?
この松茸、腐っている?と心配になりましたら、まず、臭いを嗅いでみましょう。
松茸自体に独特な香りがあるものですが、そうではなく、すっぱいような、鼻につくあきらかな異臭が感じられる場合は腐っている可能性があります。
また、松茸をよく見てみましょう。
もともと、新鮮な松茸は少しぬめりがあり、鮮度を失ってくると乾燥してくるものですが、かなりドロドロと溶けるような状態であれば腐っている可能性があります。
松茸などきのこ類は水洗いすると水分を吸収し、ぬめりがあるように感じられることもあります。
腐っているか判断に迷う場合は、松茸を縦に切ってみましょう。
断面を見て、中が白い場合は大丈夫です。
茶色に変色している場合は残念ながら、虫に食われている状態です。
虫食い程度なら食べても大丈夫とされている場合や、塩水に漬ければ大丈夫という場合もあるようですが、気になる方はやめておきましょう。
松茸に白いフワフワしたものが付着していたら、腐っているかと心配にありますよね。
これは、松茸を密封していたり、温度変化があった時に起こりやすい現象です。
松茸にカビが生えた?!と驚いてしまうかもしれませんが、気中菌糸というもので、カビではないことが多いです。
菌糸なので食べても問題がありません。
ただし、黒いものや青緑色のものはカビの可能性がありますので、注意して下さい。
カビの部分だけ取り除いても、カビは見た目以上に深く広がっているものなので、諦めた方が無難です。
松茸が腐ったらどうなる?
腐っている可能性を感じたら、たとえもったいなくても、絶対に食べないでくださいね。
水洗いしても、加熱しても殺菌にはなりませんので、あきらめて処分しましょう。
松茸にはヒスチジンとフェニルアラニンという必須アミノ酸の一種が含まれています。
必須アミノ酸は身体を作るのに大切な成分ですが、松茸が腐るとヒスチジンがヒスタミン、フェニルアラニンがフェニルエチルアミンという成分に変化します。
このヒスタミンとフェニルエチルアミンの相乗効果で激しい嘔吐や下痢などの食中毒症状が起こってしまいます。
貴重な松茸ですから大切に味わいたくもなりますが、松茸も鮮度が命。
入手したら、早めにいただきましょう。
また、生食よりも加熱調理していただいた方が安心ですね。
まとめ
松茸は入手したら早めにいただきましょう。
冷蔵保管すれば約1週間、冷凍保管すれば約3か月、日持ちします。
ただし、焼き松茸を楽しみたい場合は生のままで調理する必要があります。
半分に切って、中が白くなく、茶色になっていたら、虫に食われている可能性が高いです。
松茸が腐ると異臭がし、ドロドロに溶けてきますので、絶対に口にしないでくださいね。