難病持ちの僕ですが、難病を理由にいきなり会社からクビを告げられました。
解雇宣告を受け入れざるを得ない状況になり無職になってしまったのですが、会社の不正や解雇に納得がいかず、ハローワーク、労働局、労働基準監督署に相談に行きました。
今回は、ハローワーク、労働局、労働基準監督署に相談に行ってみてわかったこと、感じたことについて綴っていきます。
難病を理由に解雇されました。。
僕に難病があるのがわかって、もう3年たちます。
産まれてこの方、大きな病気もありませんでしたし、ごはんは人の3倍は食べる笑
人一倍体力はあるし、元気はつらつだと思っていたんですが、、、
ある日突然の大量下血…
で、診断されたのが、、体内中に原因不明の潰瘍ができる"クローン病"でした。。。
去年の夏にも入院しましてね~。
もしかして、本職の掃除屋を辞める日が来るかもなぁ…と病室のベッドの上でうっすらと考えていました。
あれから約1年…
「去年入院したりしたし、もう雇えないわ~」という軽い一言で、10月末に会社をクビになりました。
まぁ正直、「ブラック企業」だったんですけどね。。。
普通なら、就業規則で病気の場合の解雇うんぬんが書かれていない場合は、簡単には辞めさせることはできないはずなんですけどね。。。
バレなければ決まりなんて守る必要は無い!!ってポリシーの会社では、世間一般の常識は全く通用しませんでした。。。
解雇なら翌月分の給料を払うなり、一カ月前に通告するなり義務があるハズなのですが、それがイヤだったんでしょう・・・
「自分で辞めたことにしたいし、一筆書くか辞表を出してくれるか~」と究極の一言をいわれました(笑)
僕がいた会社のブラック具合はこちらです
労働局と労働基準監督署とハローワーク
ハローワークで解雇されたことを相談
まぁ「難病で入院したことがあるからクビ」と言われても僕も納得いきませんし、解雇のこと、求職のこと、そして会社のブラック状態をハローワークに相談に行ったわけです。
正直言いますと僕が解雇された会社は、雇用保険、厚生年金、健康保険、その他モロモロの絡みでブラック案件を持っている会社でして。。。
ハローワークの人にも、「悪質すぎてありえない…」と絶句されましたね(笑)
雇用保険の不正などのブラック案件、そして難病を理由に解雇された事にに関しては、決局ハローワークでは手に負えず「労働局や労働基準監督署に相談に行ってはどう?」と言われました。
この後実際に労働局と労働基準監督署に両方相談に行ってみたのですが、この二つのお役所は取り扱う案件が違うんだなぁとわかりましたね。
ハローワークは解雇など雇用に関する相談に関しては、とりあえず話を聞いてアドバイスはしてくれますが、完全な解決に持っていくには残念ながらムリです…(ごめんなさい…)
ただしハローワークに相談して、難病患者の就労に関していろいろ分かったこともあります。
「難病患者就職サポーター」という専門の相談員が配置されていること、相談の窓口が「障害者相談窓口」になることを知りました。
僕は難病持ちでも障害者手帳を持っていないのですが、障害者手帳を持っている難病患者は、障害者枠で仕事を探すことになります。
大きな企業は、従業員50人に対し障害者手帳を持つ人を1人雇わないといけないという法律があるそうです。
でも障害者手帳を持っていない難病患者は・・・普通枠で仕事を探すことになるんです。。。
障害者手帳を持っていない難病患者は、仕事を探すうえで確実に不利になると思っていたのですが、、、難病患者を雇用した企業に助成金を払う制度があることを教えてもらいました。
そしてその助成金制度が・・・難病患者が仕事に就く際に武器になることを!!
~追記~
この相談にいった後日・・・仕事探しの件でハローワークから思ってもいなかったことを打診されました
労働局に解雇されたことを相談してみた
ハローワークで相談してみましたが、僕が解雇された会社は雇用保険のごまかしなどかなり悪質だったので、労働局で相談することを勧められました。
労働局は、労働者と会社間のトラブルのような労働問題の話を聞いてくれます。
解雇理由に納得できない、労働条件の変更、職場でのトラブル、いやがらせ・・・etcを僕は相談しました。
労働局には「総合労働相談コーナー」というのがありましてね。
専門の相談員がいて、どんな話でも聞いてくれました。
イメージとしては、よろずや的な労働相談に乗ってくれる感じでしたね。
ただ残念ながら・・・労働局には、労働基準監督署のような是正を勧告したり査察(正式には臨検という)に入ったりする権利は無いです。。
労働局は「あっせん」と言って、雇用主と従業員との紛争に第三者が入り、当事者間の調整や解決を図ることしかできません。
もし僕が労働局に、「難病を理由に解雇されたのが納得いかない!」「雇用保険をごまかしていて適正額を受給できない!」と「あっせん」の申請をしたとしても、あっせん開始の通知書をうけた会社側が参加して同じ土俵に乗らなければ、あっせんは打ち切りになると相談員に言われました。
僕が解雇された会社の社長は都合が悪いと逃げる人だったので、「あっせんには参加しないだろうし、第三者に入ってもらうのは不可能だな・・・」と思いましたね。
⇒労働局に労働相談!労働基準監督署との違いは?あっせんの意味は?
労働基準監督署に解雇された事を相談してみた
労働局に相談しても解決はムリだと思い、最終的には労働基準監督署に相談に行きました。
最初に書いてしまうと、労働基準監督署は労働基準法やそれに関連することに違反している場合のみに対応してくれます。
解雇された以外にも僕がいた会社は、就業規則を教えてくれない、いきなりの解雇、残業手当をくれない、年に一度の健康診断がない・・・etcだったので、そのことについても相談しましたね。
経営者は、税務署の税務調査を恐れている人が多いですが、本当に怖いのは労働基準監督官の調査なんだそうです…
労働基準監督署の労働基準監督官は、警察官と同じような送検手続きができる権限があります。
会社が労働基準法に違反している場合は、従業員が労働基準監督官に調査をするように依頼(正式には申告と言う)することもできるんですよ!
ただし、調査を依頼(申告)した人間の名前を会社に伝えたりなど、少しナーバスな部分もあるので、そういう部分も含めて相談してみるのがいいと感じましたね。
匿名で捜査官に動いてもらうこともできるそうなのですが、自分の名前を出して申告するより、、、少し動きが弱いというか調査に動くまでに腰が重い感じなのかなぁと思いました。。。
~追記~
後日僕は、ごまかされていた雇用保険の適正額受給をめざし、労働基準監督署に解雇された会社に査察に入ることを依頼して、本当に調査(正式には臨検と言う)に入ってもらいました!!
労働基準監督署に動いてもらう方法はこちら
⇒労働基準監督署に退職後に申告に行ってきた!相談の流れと必要なものは?
労働基準監督署にしろ労働局にしろ、解雇になる前に相談にいかないと、僕みたいにどうしようもない状態になってしまいます。。。
特に僕の場合は、会社に義務付けされている一年に一度の健康診断を「お金がもったいない」との理由で実施してもらえず難病が発覚し、難病が発覚した後も健康診断は行われませんでした。。。
難病を患っている場合は、解雇になっても次の仕事を探すのは難しいでしょうし、早めに相談に行くことをおすすめします。
まとめ
半年前から会社から嫌がらせが始まり、さらにクビを宣告された僕ですが、労働紛争に持ち込んで解雇を免れたとしても嫌がらせを受けることは変わらないだろうな・・・と思ったので、解雇を受け入れることにしました。。。
これから、難病持ち40代おっさんの求職活動が始まります。
簡単には次の仕事は決まらないと思いますが、、、頑張ってみようと思います!!
たまに、求職活動のことを書いていこうかな!?
~追記~
難病患者である事をハローワークに告げて仕事探しをしていたのですが、難病患者就職サポーターから思ってもいなかった打診を受けました
~追記~
やっと仕事が決まりました。
何度も不採用を食らったのですが、工夫したことを書いてみました
難病だと就職できない?仕事はハローワークで?患者なのを隠す?
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