先日会社から、難病持ちを理由に解雇されました。
解雇理由は納得できませんでしたが、ずっと嫌がらせをされるのがイヤだったので解雇を受け入れました。
ただ、雇用保険をキチンと支払われていなくておかしな状態になっているので、労働基準監督署にブラック企業のやり方を相談→申告→調査という形になりました。
悪質すぎて、あまり例が無いことなのだそうですが…
実際に僕が体験したことを書いてみようと思います。
労働基準監督署に退職後に申告に行ってきた
よく残業代が支払われないとか休みがないなど、ブラック企業で働いている人たちが労働基準監督署の相談に行く場合が多いようです。
僕の場合は…
元々会社が、健康保険にも厚生年金にも入ってくれない状態が続いていたんです(本当はこの状態でアウトなんですよね…)
で、数年前に年金事務所から、「会社が厚生年金に加入しないのは違法だ!」と呼び出しを食らってお叱りを受けた!と。
にもかからわず会社は、厚生年金のお金を負担するのが嫌だと言う理由で、給料のうち10万円分だけ厚生年金をかけ、残り分の給料は関連会社から委託業務の代金として支払う!という形にしたわけです。。。
給料が10万円だと、時給が500円以下で最低賃金にもひっかかるんですけどね…
まぁ、、、タイムカードがない会社で証拠も残らないし、やりたい放題されていたわけです。
会社の経営が厳しいと言われていましたし、「関連会社でお願いされた通り家を建て、仕事で結果も出してきたし、クビにはならないだろうから仕方ないか、、、」と僕自身も甘い考えを持っていたんです。。。
解雇された後に雇用保険の相談にハローワークに行ったのですが、10万円に対しての雇用保険しか掛けられていないので、毎月家のローン分くらいしか雇用保険が支給されない…
まぁ顔面蒼白ですわ。。。
「なんちゅうブラック企業におったんや…」
焦った僕は、ここからいろんな所に相談に行きましたよ。。。
クビになって冷静になったというか、忠誠心が消えたというか、、、自分がいた会社がウソまみれであったのが、解雇されてやっとわかった状態です。
結局、労働基準監督署に相談する前に、ハローワークで相談しても悪質すぎて歯が立たず、労働局に相談して動いてもらったにもかかわらず、わずかな法の整備の問題で対処できず…
最後の希望を持って、労働基準監督署に行ったわけです。
労働基準監督署の労働基準監督官は、警察と同じ権限を持っています。
帳簿や書類の立ち入り捜査、逮捕、送検ができるんですよね~。
ちなみに労働局や労働基準監督署への相談は、無料ですよ~!
僕が解雇された会社のブラック実態を何人にもお話ししたのですが、全員にドン引きされますね・・・(^-^;
労働局に労働条件の不利益や雇用保険について相談にいった顛末はこちらです
⇒労働局に労働相談!労働基準監督署との違いは?あっせんの意味は?
僕がいた会社のブラック企業ぶりはこちらです
労働基準監督署で相談する時の流れとは?
最初に書いてしまいますが、労働基準監督署に動いてもらって現状を変えたいのならば、自分の名前を会社に伝えてもいいとしたうえで、"申告"することを伝えないと、労働基準監督署は動いてくれませんでしたね。
僕自身が会社にもう在籍していないというのも、関係していたのかもしれませんが。
最初は匿名でメールを送ったのですが反応は無く、電話で相談。
どうやら出向いた方が良いと思い、労働基準監督署内の「労働相談コーナー」で相談しました。
自分には縁がない場所だと思っていたこともあり、恐る恐る「どうかなりませんか?」「おかしいですよね?」と相談していました。
実際に僕は電話で二回相談、労働基準監督署に行って二回相談、申告するということで三回相談しています。
匿名で厚生労働省の労働関係の窓口からメールをしてたことがあるのですが、情報提供として受理してくれてもいなくて、スルーされていたようでした。
労働基準監督署に相談しても、最初は話を聞いてくれてアドバイスはくれるのですが、動いてくれる感じではなかったです。
それでインターネットで調べてみると、会社に監督官が調査(本当は臨検と言う)に入るには、情報を提供するだけではなくて、入って調査してください!という"申告"をしないとなかなか動いてくれないと言うことを知りました。
でも正直、会社から仕返しされるんじゃないかと、僕も怖くなって申告なんてムリだと思いましたね。。。
あと、労働基準監督署は、労働基準法に違反していることに関してしか動いてくれないそうです。。。
「ウチらの範囲じゃない…」ってセリフを相談しているときに何回か聞きましたよ。
相談を聞いてくれる相談員も、どうやら査察(臨検)に入る労働基準監督官だけではなく、年輩の労働問題に詳しい方や社会保険労務士の人も相談員としているようでした。
僕が"申告"という形にして査察に入ってもらおうと思ったきっかけは、たまたま二回目に相談した人間が労働基準監督官だったんです。
相談した後に名刺をくれたのですが、名刺を見て初めて査察に入る「労働基準監督官」だったのを知ったわけです。。
労働基準法以外の件は、「労働局」の「労働相談コーナー」が相談に乗ってくれますよ~。
ちなみに僕の場合は…自分の名前を相手に伝えても良いことを了承して労働基準監督署に"申告"したという形にしたら、「来週に臨検に入ります!」とあっさり言われました(笑)
実際申告したのは先週の金曜日、臨検に入ったのが今週の火曜日、今ブログを書いているのが木曜日(笑)
即効で動いてくれました。
さらに昨日水曜日、臨検に入った監督官から中間報告として電話がありましたよ~。
僕の希望していた事柄に到達するには、かなり厳しいって内容だったんですけどね。。。泣
ちなみに、メールで労働基準監督署に相談する方法はこちらです
労働基準監督署で相談する場合に必要なものは?
絶対に必要だとわかったのは、「自分の名前を出して"申告"という形で労働基準監督署に通報する勇気」が必要です!!!
監督官自体が少ないので、申告という形をとらないと、なかなか動けないというのもあるのかもしれません。
僕がいた会社に臨検に入った時は、僕の名前を出したようです。
ただ、まだ会社に在籍している人の場合は、配慮してくれる場合もあるそうですよ!
あとは、"証拠"となるものが必要です。
残業未払いの場合は、自分でこっそり働いた時間のメモをとっておくのがいいですよ~。
僕の場合は、急に給料が10万円となったのがわかるように「5年間分の給料明細」、お金の流れが分かるように「5年分の銀行通帳のコピー」、あと雇用契約書など提出しないといけないハズの種類が偽造されている可能性があったので、「実印以外のハンコ」を持っていきました。
ハンコに関しては、僕の知らないところで僕名義のハンコを購入して、使われているらしいというのを聞いたんです…
関連会社内で領収書を偽造していて、ヤバい帳簿のつけかたをしていたのを知っていたので、怖くなって労働基準監督署にハンコを提出しました。。。
あと僕がいた会社の場合、毎年の健康診断も一度もなく、取引先にウソの健康診断の結果を提出していたので、それも労働基準法違反として臨検に入る原因となりましたね。
場合によっては、取引先に健康診断の結果を求めて調査に行く可能性もあると伝えられました。
まとめ
昨日の労働基準監督官からの電話では、臨検に入った1週間後、会社の人間を呼び出して「是正勧告書」を渡すそうです。
残念ながら、、、労働基準監督署に出頭するのは、責任がある社長ではなく営業マンであるSさんとのこと。
社長は逃げたようです…
実はこのSさん、僕と同じで給料を二分割にされて支払われていたはずなのに、、、
雇われで働く哀愁を、また感じてしまいましたね。。。
会社からのお給料だけを頼りに生きていくことは、、、リスク満載だと実感しましたよ…
ではでは。
~追記~
労働基準監督署が僕がいたブラック企業へ査察に入った後、是正勧告書を渡しました。が・・・
労働基準監督署が是正勧告書を渡した時のことはこちら
⇒労働基準監督署に査察を依頼した。不正は是正勧告書で指導してくれたけど