大量に美味しいお米をもらったり、まとめ買いしたりすることがありますよね。
生米だから常温保存で大丈夫と思っても、虫がつかないかちょっと心配になります。
冷蔵庫で保管したくても満タンで入らない場合は、冷凍庫での保管も可能です。
今回は、生米の冷凍保存できる期間や方法、生米の解凍方法について説明します。
米を冷凍保存できる期間はどれくらい?
精製したお米を冷凍保存できる期間は、2ヵ月ほどを目安にしましょう。
精米前の玄米の状態であれば、冷所だと1年以上保管できます。
収穫から1年以上の米を古米、収穫から2年以上の米を古古米と言います。
しかし、精米後の生米は徐々に酸化しますので、夏なら1カ月程度、冬なら2か月程度で食べ切るのが基本です。
では、冷凍保存した生米はどれくらい日持ちするのでしょうか?
答えは品種の違いなどもありますし正確ではないのですが、とにかく2か月以上長持ちします!
生米を冷凍保存する際はいくつか注意点がありますので、次に説明しますね。
米の冷凍の仕方とは?
そもそも、生米を冷凍保存して大丈夫なのでしょうか?
乾燥してひび割れしたり、味が落ちたりしてしまうのか気になりますよね。
その点についてはしっかりと密封して、空気をなるべく抜いて保管することで、ある程度は防ぐことが可能です。
密封できる袋が無い時は空のペットボトルでも保管できます。
その場合はペットボトルに目一杯、ギリギリのところまで米を入れてくださいね。
ペットボトルの口に厚紙などを丸めると、ろうとの代わりになりますし、米を流し込みやすくなります。
目安としては、500mlのペットボトルで約3合の米、1Lのペットボトルに約5.6合の米、1.5Lのペットボトルに約9合の米、2Lのペットボトルに約12合の米が入ります。
大きいペットボトルに米を冷凍保存して、2~3日で使い切るようにしている人もいるようです。
このような使い方の場合には、冷凍庫から出した米のペットボトルはすぐにしまうようにしてくださいね。
温度変化が結露をもたらし、生米の品質劣化を招いてしまいます。
また、冷凍庫は肉や魚なども保管されていることが多く、臭いが米に付いてしまう心配もありますから、冷凍庫に入れる食材は全て密封容器や袋に入れるようにしましょう。
適当な容器や袋が見当たらない場合は牛乳パックも生米を保管するのに使えます。
中をよく洗って乾燥させてから、米を入れて下さいね。
それから、もう一つ、重要なポイントがあります。
それは、1回分に小分けしておくこと!
冷凍した米を解凍して、また冷凍保管すると味が落ちてしまいますから、必ず、1回で使い切れる量ごとに密封できる袋に入れて冷凍保管するようにしましょう。
炊いたご飯の冷凍については、こちらが参考になります
⇒ご飯を温かいまま冷蔵庫に入れても大丈夫?冷凍庫は?故障する?
米を冷凍した後の解凍方法とは?
冷凍した生米の味が落ちる原因は、冷凍庫から常温に出した時に発生する結露!
だから、冷凍庫から出したら、すぐに炊飯したり、調理したりしましょう。
特別に解凍する必要はありません。
逆に、常温解凍や冷蔵庫解凍などをすると結露が発生してしまうので、解凍しないで、そのまま使いましょう。
どうしても冷凍した米は美味しくなさそうと心配な場合は、白米として食べるのではなく、炊き込みご飯やチャーハン、ピラフなどにして食べてはいかがでしょうか。
冷凍した生米は乾燥しがちなので、逆に水分を吸収しやすいので、炊き込みご飯ならしっかりと味が付きますし、水分が多いとべちゃっとしやすいチャーハンやピラフならパラパラと上手に仕上がります。
冷凍した米を普通に炊飯する時は少し水分を多め、もしくは日本酒を加えると、新米に近い感じに炊き上がります。
または、精米したての米と冷凍保存した米をブレンドするのも、味が落ちたのが気になりにくくなります。
まとめ
本当のところは、生米の保存は冷凍庫より冷蔵庫の方が適しているようです。
なぜなら、冷蔵庫の方が常温との温度差が少なく、結露が発生しにくいから。
だけど、冷蔵庫に必ずしも空きスペースがあるとは限りませんよね。
米を冷凍保存する時は空気をしっかり抜くことが美味しさをキープする秘訣です。
冷凍した米を使う時は、解凍しないのも味を落とさないコツ!
それでも心配な時は炊き込みご飯やチャーハン、ピラフなどに使うと、白米として食べるよりも気にならず、精米したてのお米と遜色なく、美味しく食べられます。