「鬼は外~!福は内~!」と元気な子供の声が聞こえてくる節分。
最近では節分に豆をたべるだけでなく、恵方巻を食べる習慣も定番となっていますね。
イワシを食べる習慣もあるけれど、「イワシの臭いが苦手…よく似ているししゃもではダメなの?」と考える人もいるのではないでしょうか。
今回は、節分でイワシの代わりにししゃもを食べてはダメなのか、節分にイワシを食べる理由や、イワシの独特の臭いを消す方法についてご紹介します。
節分にいわしの代わりにししゃもはダメ?
節分にイワシを食べる習慣がある方も多いと思います。
でもイワシってあの独特の臭いが苦手という方もいますよね。
私も、あの独特の臭いが苦手でイワシ料理は敬遠しがちです…
せっかくの節分だからと思うけど、できたらイワシじゃなくて他の魚で代用できないかなと思いますよね。
そんな時、「イワシによく似ているししゃもでもいいんじゃないか?」と考えてしまいます。
結論から言うと、イワシの代わりにはししゃもではなく、メザシが使えますよ。
メザシはイワシを塩漬けして乾燥させた干物で、イワシの加工食品です。
メザシという魚の名称ではないんですよ。
干物なので日持ちもしますし、生魚を開いたりする手間が省けるので嬉しいですよね。
ですが、ご家庭に小さなお子様が居る場合には、メザシを使うことも抵抗があると思います。
そんな時はししゃもを使いましょう!
実際に、保育園や幼稚園などの給食には、節分の時にイワシの代わりにししゃもを出していることもあるようです。
イワシは青魚の代表的なものの一つです。
ししゃもも青魚のように見えますが、一般的には青魚という認識が薄いかもしれませんね。
いわしなどの青魚には不飽和脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれています。
このDHAやEPAは、中性脂肪を下げたり血液をサラサラにして高血圧を予防したり、血管を健康に保つ作用が期待できます。
生活習慣病予防の期待ができるということですね!
実は、ししゃもにもこのDHAやEPAが多く含まれているので、青ざかなを食べるのと同じような効果が得られるんですよ。
ししゃもが節分の時のイワシの代わりにはちょっと…と思われるかもしれませんが、栄養価も高く手ごろな値段で手に入れることもできるので、イワシやメザシの代わりにしてみてもいいですね。
節分にいわしを食べる意味とは?
節分の豆や恵方巻以外に、節分の日に食べるものには地域によって差があるんですよ。
イワシを食べる習慣があるのは主に西日本が中心で、関東地方だとけんちん汁、四国地方ではこんにゃくを食べる習慣があります。
中には、節分蕎麦を食べる地域もあるんですよ。
地域によって違いがあるのはとっても面白いですね。
では、なぜ節分にイワシを食べる習慣があるのでしょうか。
それは、イワシの語源や臭いに理由があるんですよ。
イワシの語源は「弱し(よわし)」や「卑し(いやし)」です。
イワシを感じで書くと、魚へんに弱いと書いて鰯と読みますよね。
また、イワシはあの独特の臭いがありますが、この弱くて卑しくて臭みのあるイワシを食べることで「陰の気を消してしまう」という意味があるから節分の時に食べるんですよ。
さらに、節分は旧暦の大晦日にあたる日で、翌日の「立春」は旧暦の元旦になります。
新年を迎えるにあたって「魔除け」という意味でイワシを食べるんですよ。
魔除けにはイワシの臭いだけでなく、煙も有効なんです。
ですので、節分にイワシを食べる時には焼いて食べるといいかもしれませんね。
いわしの臭い消しってどうしたらいい?
イワシのあの独特の臭いが苦手っていう方、結構多いと思います。
実は私もあの臭いがとても苦手で、イワシの料理はほぼ作っていません…
でも、あの独特の臭いをとっても簡単に消す方法があるんです!
それは、イワシをお酢で洗うだけ!
とっても簡単じゃないですか?
これでイワシの臭みを消すことができるんです。
他にも、イワシを切って開いたら塩と料理酒を軽く振って10~20分冷蔵庫に入れて、その後キッチンペーパーで水分をしっかりと拭き取る方法でも臭みを消すことが出来ます。
実は、臭みの原因はこの水分が原因なので、しっかりとキッチンペーパーで拭き取ることが重要ですよ。
イワシを開く時に内蔵や血合いをしっかりと取り除かないと臭みの原因になってしまうので、残らないように注意しながら取り除いてくださいね。
イワシを煮込む場合には、梅干しとショウガを入れて煮込むと臭みを消すことができますよ。
この方法だと、骨まで柔らかくなるので美味しく食べることができてオススメです。
ニオイを抑えた後のいわしの食べ方はこちらが参考になります
まとめ
節分の時、イワシの代わりになるものは、メザシと呼ばれるイワシを干物にしたものが使えますよ。
小さな子供が居る場合には、ししゃもでもOKです。
節分の時には保育園でししゃもが出るところもあるようです。
節分の時にイワシを食べる理由は、臭いなどから魔除けとして扱われているからです。
イワシの臭いは、お酢で洗い流す方法や塩と料理酒を振って水分をしっかりふき取ることで消すことが出来ますよ。
臭いが強いので、調理することに抵抗があるかもしれませんが、今年の節分は臭みを取る方法を実践してみてくださいね。
節分の翌日の立春からまた新たな年の気持ちで家族が健康に過ごせるように、イワシ料理にチャレンジしてみましょう。