空気の汚染や乾燥がなく安全に使える暖房器具として、オイルヒーターはとても人気です。
でもオイルヒーターを赤ちゃんが触ってしまうのは、とても危険ですよね。
今回は、赤ちゃんがいる部屋でオイルヒーターを使う時、赤ちゃんが触ってしまったらどうなるのか、火傷から守るための対策や夜使う時の注意点についてご紹介します。
オイルヒーターを赤ちゃんが触るとどうなる?
皮膚のデリケートな赤ちゃんがオイルヒーターを触ると、ヤケドを起こしてしまい、跡が残ることもあり得ます。
あとは転倒のリスクが考えられます。
オイルヒーターは石油ストーブやファンヒーターとは違い、熱源が外に出ていないので火傷しにくい暖房器具の一つです。
火事の危険性も低いことや空気が汚染・乾燥しないことから、赤ちゃんや小さな子供が居る家庭でよく選ばれている暖房器具ですよ。
でも実は、赤ちゃんがいる部屋でオイルヒーターを使うことは火傷のリスクがあるんです。
石油ストーブやファンヒーターのように、瞬間的に熱いものを触って火傷するのとは違って、オイルヒーターでの火傷は「低温火傷」とよばれるものなんです。
オイルヒーターは使用中は表面温度が60~80℃と言われています。
60℃程度だと、その物に皮膚がずっと触れていると5秒程度で皮膚は損傷してしまうんです。
赤ちゃんはとっさに手を引くことはなかなか難しいので、5秒なんてすぐに経ってしまいますよね。。。
低温火傷は普通の火傷とは違って、熱いとすぐに気づくことが出来ないうえに皮膚の深部まで損傷してしまうので治りにくいのが特徴なんです。
赤ちゃんの柔らかい皮膚であれば、あっという間に低温火傷が広がってしまう可能性があり危険ですよ。
ねんね期の動かない赤ちゃんであれば自ら触りに行く可能性は低いです。
ただ、寝がえりやつかまり立ちを始めたり何かに夢中になっている小さな子供の場合は、オイルヒーターに触っても気づかずに低温火傷してしまう可能性があるんです。
また、オイルヒーターは基本的にかなり重さのあるものですが、赤ちゃんがつかまったりするうちに誤って転倒してしまう危険性もあります。
オイルヒーターが転倒してしまうと、赤ちゃんも一緒に転倒しケガをする可能性があるので、十分注意しましょう。
オイルヒーターから赤ちゃんのやけどを防ぐには?
言葉が通じるようになれば、オイルヒーターを使っている間は近寄らないように説明することが出来ますが、赤ちゃんは言葉が分かりませんし興味を持って自ら近寄ってしまうことが考えられます。
オイルヒーターは低温火傷をする危険性があるので、しっかりと対策しておくことが大切です。
赤ちゃんがいる部屋でオイルヒーターを使う時には、必ず赤ちゃんの傍にいて触らないように見守っていることやオイルヒーターに近寄れないようにガードやサークルをしておくと良いでしょう。
ガードやサークルはオイルヒーター本体に赤ちゃんの手が届かないような位置で設置するようにしてください。
オイルヒーター本体が動いて赤ちゃんに近づくことがないように、オイルヒーター本体のキャスターは必ずストッパーをかけておきましょう。
キャスターが無いものであれば、車止めのようなものを取り付けておくと良いですよ。
また、転倒時に自動で電源がオフになる機種もあるので、購入を検討している場合は確認してみてくださいね。
オイルヒーターを赤ちゃんに使う場合夜どうしたらいい?
オイルヒーターは夜間でも安心して使うことが出来ます。
ですが、注意点はあるので確認しておきましょう。
赤ちゃんがいる部屋で夜にオイルヒーターを使う時の注意点はこちらです。
・オイルヒーター本体の周りにガードやサークルを置くこと
・家具やカーテン、洗濯物などから最低1メートルは離して設置すること
・テーブルなどの下に設置しないこと
・オイルヒーターのコードを束ねて使わないこと
オイルヒーターが転倒してしまった場合、家具やカーテン・洗濯物があると巻き込んで劣化させてしまう可能性があります。
テーブルの下に設置すると、暖まった空気がこもって熱が溜まり火災の原因になりかねません。
また、オイルヒーターは消費電力が高いためコードを束ねたまま使うと断線して火災の原因になるので注意してください。
コードを束ねて使わないのは他の電化製品と同じですね。
まとめ
オイルヒーターは火傷をしにくいと言われていて比較的安全な暖房器具の一つです。
ですが、赤ちゃんがオイルヒーターを触ってしまうことで低温火傷の危険性はあります。
他にも、オイルヒーターを支えにしてつかまり立ちをしてしまうと、転倒する危険性もあるので注意してください。
オイルヒーターが原因で起こる赤ちゃんの低温火傷を防ぐには、赤ちゃんの傍にいて触らないように見守ったりオイルヒーターの周りにガードやサークルを置くようにするといいでしょう。
オイルヒーターに手が届かないようにサークルを設置してくださいね。
夜間オイルヒーターを使っている部屋で赤ちゃんが寝る場合、オイルヒーターの周りにガードやサークルを置くことや、家具などから1メートル以上離してオイルヒーターを置くことを意識しましょう。
テーブルの下にオイルヒーターを置いたり、コードを束ねた状態で使わないことも重要です。
オイルヒーターは他の暖房器具とは違って比較的安全に使うことができます。
ですが、使い方を間違えると事故の原因にもなるので注意しなければなりません。
適切に使用して、赤ちゃんのいる部屋で安心・安全に寒い冬を乗り越えられるようにしましょう。