
冬になると気になるのが、お部屋の乾燥ですよね。
暖房をつけて暖かく過ごしたいけれど、
「暖房を使うと部屋が乾燥しそう」
「朝起きたときに乾燥しているのが苦手」
という方もいるのではないでしょうか。
そんなとき、暖房器具を探していると目にすることがあるのが、
「オイルヒーターは乾燥しにくい」
という話です。
温風が勢いよく出るわけではないため、なんとなく乾燥しにくそうなイメージがありますよね。
ところが実際に使ってみると、
「オイルヒーターなのに湿度が下がった」
「乾燥しないって聞いたのに、朝になると乾燥している気がする」
「結局、加湿器は必要なの?」
と疑問に思うことがあります。
結論からいうと、オイルヒーターだからといって、部屋がまったく乾燥しないわけではありません。
オイルヒーターは温風を直接吹き出さず、輻射熱や自然対流を利用してじんわりと部屋を暖めます。
そのため、強い温風が肌などに直接当たりにくく、「乾燥している」と感じにくい場合があります。
しかし、オイルヒーターを使って室温が上がれば、空気中に含まれている水蒸気の量が変わらなくても、相対湿度が下がることがあります。
つまり、
「オイルヒーター=絶対に乾燥しない」
と考えるのではなく、
「温風による乾燥感は覚えにくいものの、暖房によって相対湿度が下がることはある」
と考えるとわかりやすいでしょう。
この記事では、
- オイルヒーターが乾燥しないと言われる理由
- オイルヒーターでも湿度が下がる仕組み
- エアコンとの違い
- 乾燥を感じやすくなる原因
- 加湿器が必要かどうか
- 加湿器なしでできる乾燥対策
- 寝室で使うときのポイント
- 換気と乾燥の関係
- 部屋干しするときの注意点
- 加湿しすぎによる結露
- やってはいけない乾燥対策
などを、初心者の方にもわかりやすく紹介していきます。
「オイルヒーターを使いたいけれど乾燥が心配」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。
オイルヒーターは乾燥しないって本当?
まず、一番気になるところから確認しておきましょう。
オイルヒーターについて調べると、
「乾燥しない」
「乾燥しにくい」
という表現を見かけることがあります。
ただし、この2つは少し意味が違います。
結論|オイルヒーターでもまったく乾燥しないわけではない
オイルヒーターを使えば絶対に湿度が下がらない、というわけではありません。
オイルヒーターは、部屋を暖める暖房器具です。
室温が上がれば、空気中の水蒸気量が同じだったとしても相対湿度は下がることがあります。
そのため、
「オイルヒーターを使い始める前は湿度が高かったのに、暖まってから湿度計を見ると低くなっている」
ということも不思議ではありません。
ここで大切なのは、オイルヒーターそのものが室内の水分をどんどん吸い取っているわけではないという点です。
部屋を暖めたことによって、相対湿度の数字が変化している可能性があります。
「乾燥しない」と「乾燥を感じにくい」は違う
オイルヒーターについて考えるときは、
「乾燥しない」
と、
「乾燥を感じにくい」
を分けて考えるとわかりやすくなります。
オイルヒーターはエアコンのように強い温風を吹き出して部屋を暖めるタイプではありません。
そのため、ソファに座っているときやベッドで寝ているときに、暖かい風が顔や手などへ直接当たり続けることが基本的にありません。
この違いによって、
「エアコンを使っていたときより乾燥が気にならない」
と感じる方もいます。
しかし、体感として乾燥が気にならなくても、湿度計では湿度が下がっていることがあります。
感覚と湿度の数値は必ずしも同じではないと覚えておきましょう。
オイルヒーターでも室温が上がれば相対湿度は下がる
冬の室内で、
「暖房をつけたら湿度が下がった」
という経験はありませんか?
これはオイルヒーターだけに起こることではありません。
室内を暖めると、同じ水蒸気量でも相対湿度が低くなることがあります。
そのため、
「オイルヒーターには温風がないから、湿度も変わらないはず」
とは限らないのです。
この仕組みについては、後ほどもう少し詳しく説明します。
湿度計で確認するとわかりやすい
乾燥しているかどうかを、
「なんとなく乾いている気がする」
という感覚だけで判断するのは難しいものです。
そんなときに役立つのが温湿度計です。
オイルヒーターを使う前と、部屋が十分暖まった後で温度と湿度を確認してみましょう。
数値で確認すると、
「室温が上がるにつれて湿度が変化している」
ということがわかりやすくなります。
また、毎日確認していると、
「今日はいつもより乾燥している」
「雨の日だから湿度が高めなのかな」
といった室内環境の違いにも気づきやすくなります。
オイルヒーターで湿度が下がるのはなぜ?
「水分を吸い取っているわけではないのに、どうして湿度が下がるの?」
と不思議に思いますよね。
これは「相対湿度」の仕組みを知ると理解しやすくなります。
そもそも湿度とは?
普段、天気予報や湿度計などで目にしている「湿度」は、一般的に相対湿度を指しています。
相対湿度は、簡単にいうと、
「その温度の空気が含むことのできる水蒸気量に対して、現在どのくらい水蒸気が含まれているか」
を割合で表したものです。
少し難しく聞こえますが、ここでは、
「湿度の数字は水分量だけではなく、温度にも関係している」
と覚えておけば十分です。
暖かい空気ほど多くの水蒸気を含める
空気が含むことのできる水蒸気量は、温度によって変わります。
一般的に温度が高くなるほど、多くの水蒸気を含むことができます。
そのため、空気中の実際の水蒸気量が増えていない状態で部屋だけを暖めると、相対湿度は下がります。
たとえば、寒い部屋をオイルヒーターで暖めたとしましょう。
オイルヒーターは室温を上げてくれますが、それだけで室内へ水蒸気を追加してくれるわけではありません。
その結果、
「室温は上がったけれど湿度計の数字は下がった」
ということが起こります。
オイルヒーターは水蒸気を発生させる暖房器具ではない
名前に「オイル」と付いているため、
「中のオイルが温まって、何かが蒸発するのかな?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、一般的なオイルヒーターは、本体内部に密閉されたオイルを電気で暖め、その熱を利用して部屋を暖める仕組みです。
中のオイルを室内へ放出しているわけではありません。
もちろん、オイルが加湿してくれるわけでもありません。
そのため、オイルヒーターを使ったからといって、自動的に部屋の湿度が上がるわけではないのです。
冬はもともと室内が乾燥しやすい
オイルヒーターを使う季節は、主に冬ですよね。
冬は外気の水蒸気量が少なくなりやすく、暖房を使った室内では相対湿度が低くなることがあります。
そのため、
「オイルヒーターを使ったから乾燥した」
と思っていても、実際には季節や外気の状態、室温など、いくつもの条件が関係している場合があります。
換気によって湿度が変わることもある
冬でも室内の換気は大切です。
窓を開けたり換気設備を使用したりすると、室内の空気と外の空気が入れ替わります。
外気の状態によっては、その後に部屋を暖めたとき、室内の相対湿度が低くなることがあります。
そのため、湿度の変化をすべてオイルヒーターだけの影響だと考えないようにしましょう。
オイルヒーターが乾燥しにくいと言われるのはなぜ?
ここまで読むと、
「それなら、どうしてオイルヒーターは乾燥しにくいと言われるの?」
と思いますよね。
大きな理由の一つは、暖め方の違いです。
強い温風を吹き出さない
オイルヒーターは、一般的なエアコンのように強い温風を室内へ吹き出して暖める方式ではありません。
本体から出る熱と、室内の自然な空気の流れなどによって、ゆっくりと部屋を暖めていきます。
そのため、
「暖かい風がずっと顔に当たっている」
という状況になりにくいのが特徴です。
輻射熱でじんわり暖める
オイルヒーターでは、暖められた本体から出る輻射熱も利用します。
輻射熱とは、簡単にいうと、熱が周囲へ伝わっていく仕組みの一つです。
強い風を吹き付けて一気に暖めるというより、部屋全体をじんわり暖めていくイメージです。
この暖まり方を心地よいと感じる方もいます。
肌や顔へ温風が直接当たりにくい
エアコンを使っていると、
「ソファに座ったら風がちょうど顔に当たる」
「ベッドの位置が吹き出し口の正面だった」
ということがあります。
温風が長時間直接当たっていると、乾燥感が気になる場合があります。
オイルヒーターは強い温風を吹き出さないため、こうした状況になりにくいのです。
強い気流が起こりにくい
オイルヒーターでも暖められた空気は動きますが、エアコンの送風のような強い風を作るものではありません。
そのため、
「暖房をつけた瞬間から風が当たる」
という感覚は少ないでしょう。
この違いも、「乾燥しにくい暖房」というイメージにつながっています。
部屋の湿度と乾燥の感じ方は別に考える
ここは今回の記事で特に大切なポイントです。
オイルヒーターを使って、
「エアコンより乾燥が気にならない」
と感じることはあっても、それだけで、
「湿度が下がっていない」
とは判断できません。
逆に、湿度計の数字が少し下がっていても、温風が直接当たらないため、それほど乾燥感を覚えないこともあります。
そのため、
体感だけではなく、必要に応じて温度と湿度を数値で確認する
ことをおすすめします。
「オイルヒーターは乾燥しない」で勘違いしやすいこと
「乾燥しない」という言葉だけを見ると、実際の仕組みとは少し違ったイメージを持ってしまうことがあります。
ここで、よくある勘違いを整理しておきましょう。
「風が出ない=湿度が下がらない」ではない
オイルヒーターは強い温風を吹き出しません。
しかし、
風が出ないことと、相対湿度が下がらないことは別です。
オイルヒーターでも部屋は暖まります。
室温が上がれば、相対湿度が低くなることがあります。
「水分を奪わない=乾燥しない」ではない
「オイルヒーターは空気中の水分を奪わないから乾燥しない」
という表現を目にすることがあります。
確かに、オイルヒーターが室内の水蒸気を吸収して外へ捨てているわけではありません。
ただし、先ほど説明したように、室温が上がることで相対湿度は変化します。
「水分を奪わない」という説明だけで「湿度が下がらない」と考えないほうがよいでしょう。
オイルが部屋を加湿してくれるわけではない
「オイルヒーター」という名前から、オイルが室内へ何か影響しているように感じる方もいるかもしれません。
しかし、本体内部のオイルは密閉されています。
室内へオイルが出てくるわけでも、オイルから水分が発生するわけでもありません。
乾燥を感じなくても湿度が高いとは限らない
「今日は喉も肌も気にならないから、湿度は十分」
と思うこともありますよね。
ただ、乾燥の感じ方には個人差があります。
その日の体調や過ごし方などによっても感じ方は変わるため、室内環境を確認したいときは温湿度計も活用しましょう。
加湿すればするほどよいわけではない
乾燥が気になると、
「とにかく湿度を上げればいい」
と思ってしまいがちです。
しかし、必要以上の加湿は窓や壁などの結露につながることがあります。
乾燥対策は、
「できるだけ湿度を上げる」
ことではなく、
「温度と湿度のバランスを見ながら快適な環境を作る」
ことが大切です。
オイルヒーターとエアコンでは乾燥の仕方が違う?
暖房器具を選ぶとき、
「オイルヒーターとエアコンでは、どちらが乾燥しやすいの?」
と気になる方も多いでしょう。
単純に「こちらなら絶対に乾燥しない」と考えるのではなく、暖め方の違いを理解しておくと判断しやすくなります。
エアコンは温風を送り出して部屋を暖める
一般的な暖房運転では、エアコンは暖かい空気を室内へ送り出します。
部屋を比較的早く暖めやすい一方で、設置場所や風向きによっては温風が人へ直接当たることがあります。
そのため、風が苦手な方は乾燥感を覚える場合があります。
オイルヒーターは強い温風を出さない
オイルヒーターは、温風を勢いよく送り出して部屋を暖める暖房器具ではありません。
本体周辺から徐々に熱が広がっていきます。
そのため、強い風が苦手な方には使いやすいと感じる場合があります。
どちらも室温が上がれば相対湿度は下がることがある
ここで注意したいのが、
「エアコンは乾燥するけれど、オイルヒーターなら湿度は変わらない」
と考えてしまうことです。
どちらの暖房でも、室温が上昇すれば相対湿度が低下することがあります。
違いとして意識したいのは、
温風が直接当たるかどうかなどによって、乾燥の感じ方が変わる可能性がある
という点です。
暖房器具は乾燥しにくさだけで選ばない
暖房器具を選ぶときは、
- 部屋の広さ
- 暖まるまでの時間
- 使用する時間帯
- 設置できる場所
- 電気代
- お手入れ
- 安全な使い方
- 風の有無
なども確認しましょう。
「乾燥しにくそうだから」という一点だけではなく、自分の暮らしに合っているかを総合的に考えることが大切です。
オイルヒーターを使うと乾燥を感じる原因

「乾燥しにくいと思って選んだのに、実際に使ったら乾燥が気になる」
ということもあるでしょう。
そんなときは、オイルヒーターだけではなく室内環境全体を確認してみてください。
部屋を暖めすぎている
寒い日は、つい設定温度を高くしたくなりますよね。
しかし、室温が必要以上に高くなると、相対湿度も低くなりやすくなります。
「寒いからもっと暖めよう」
と設定を上げ続ける前に、現在の室温を確認してみましょう。
もともとの湿度が低い
暖房を使う前から湿度が低い場合もあります。
その状態で室温だけが上がれば、さらに相対湿度が低くなる可能性があります。
オイルヒーターをつける前に温湿度計を確認すると、原因を判断しやすくなります。
長時間使用している
短時間だけ使う場合と、朝から夜まで長時間使う場合では、室内環境も異なります。
特に一日中暖房している部屋では、ときどき温度と湿度を確認してみましょう。
換気で外気が入っている
換気をすると、室内の空気が外気と入れ替わります。
冬の外気を取り込んだあと暖房すると、湿度が低く感じられる場合があります。
だからといって、乾燥を避けるために換気をやめるのではなく、換気と湿度管理の両方を考えることが大切です。
ドアの開閉が多い
リビングなどでは、人の出入りによってドアを何度も開閉することがあります。
廊下や別の部屋から空気が入ることで、室温や湿度が変化する場合があります。
「同じ設定なのに今日は暖まりにくい」
というときは、部屋の使い方も振り返ってみましょう。
寝室で一晩使っている
寝る前には気にならなかったのに、
「朝起きると乾燥している」
という場合もあります。
就寝中は長時間同じ部屋で過ごすため、寝る前と朝では室温や湿度が変わっていることがあります。
寝室については後ほど詳しく紹介します。
オイルヒーターで乾燥しやすい部屋・しにくい部屋はある?
同じオイルヒーターを使っても、すべての家で同じ室内環境になるわけではありません。
部屋の条件によって、温度や湿度の変化には違いがあります。
部屋の広さによって変わる
小さな部屋と広いリビングでは、暖まり方が違います。
部屋の広さに対して暖房能力が合っていないと、
「なかなか暖まらないから設定を上げる」
という使い方になりやすいこともあります。
まずは使用している製品が、部屋の条件に合っているか確認してみましょう。
気密性や断熱性も関係する
暖めた空気が逃げやすい部屋では、なかなか室温が安定しない場合があります。
反対に、気密性や断熱性の高い部屋では暖かさを保ちやすいことがあります。
そのため、同じ設定温度でも住宅によって使用感が変わることがあります。
窓が多い部屋は温度差ができやすい
冬の窓際は冷えやすい場所です。
部屋の中央は暖かくても、窓の近くはひんやりしていることがあります。
こうした温度差は、結露にも関係します。
オイルヒーターを使用するときは、室温だけではなく窓の状態も確認してみましょう。
人の出入りが多い部屋では環境が変わりやすい
家族が集まるリビングでは、ドアの開閉も多くなります。
一方、寝室は就寝後にドアをほとんど開けないこともあります。
同じオイルヒーターでも、使う部屋によって温度や湿度の変化が違うのは自然なことです。
日によっても違う
昨日と同じ設定だからといって、今日も同じ室温や湿度になるとは限りません。
外気温や天候、換気、室内干しの有無、人の出入りなど、さまざまな条件が変わるからです。
「昨日はちょうどよかったから今日も大丈夫」
と決めつけず、ときどき温湿度計を確認すると安心です。
オイルヒーターを使う前に確認しておきたいこと
オイルヒーターを快適に使うためには、電源を入れてから考えるのではなく、使い始める前の準備も大切です。
部屋の広さを確認する
まず、使用する製品がどの程度の部屋を想定しているのか確認します。
対応する広さは製品や住宅条件などによって異なるため、取扱説明書などを確認してください。
設置場所を確認する
オイルヒーターはどこに置いても同じ、というわけではありません。
家具の隙間などへ無理に押し込まず、製品ごとに指定された周囲のスペースを確保しましょう。
カーテンや家具との距離を確認する
オイルヒーター本体は使用中に熱くなる部分があります。
カーテンや家具などを近づけすぎないよう注意してください。
必要な距離は製品によって異なるため、取扱説明書の指示を優先します。
コンセントの使い方を確認する
暖房器具は消費電力が大きい製品もあります。
延長コードや電源タップなどを自己判断で使わず、製品の取扱説明書に記載されている方法で接続しましょう。
温湿度計があると確認しやすい
必須というわけではありませんが、温湿度計があると、
「今、部屋は何度くらい?」
「湿度はどのくらい?」
ということを数値で確認できます。
乾燥対策を考えるときにも便利です。
最初に取扱説明書を読む
オイルヒーターは見た目がシンプルなので、
「コンセントを挿してスイッチを入れるだけでしょう」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、設置方法や周囲に必要な空間、使用できない場所、お手入れ方法などは製品によって異なります。
使い始める前に、一度取扱説明書を確認しておきましょう。
オイルヒーターを使う前と使った後で湿度はどう変わる?
乾燥が気になるなら、一度、
「暖房前」と「暖房後」
を比べてみるのがおすすめです。
電源を入れる前に温度と湿度を確認する
まず、オイルヒーターを使う前の室温と湿度を確認します。
できればメモしておくと比較しやすくなります。
部屋が暖まった後にもう一度確認する
オイルヒーターを使用し、室温が上がったらもう一度確認します。
暖房前より室温が高くなり、相対湿度が低くなっていることがあります。
実際に自分の部屋で確認すると、
「乾燥しないって聞いたのに、なぜ湿度が変わるの?」
という疑問も理解しやすくなるでしょう。
室温だけを見ない
暖房中は、
「20℃になった」
「今日は暖かい」
など、温度だけに注目しがちです。
しかし、乾燥が気になる場合は湿度も一緒に確認しましょう。
温度と湿度をセットで見ることで、室内環境を把握しやすくなります。
毎日同じ数字になるわけではない
同じ部屋で同じ設定にしていても、毎日まったく同じ結果になるとは限りません。
外気温や天気、換気、部屋干しなどによって室内環境は変わります。
一回測っただけで、
「うちの部屋はいつもこの湿度」
と決めつけないようにしましょう。
オイルヒーター使用中の湿度はどこで測ればいい?
せっかく温湿度計を用意しても、置く場所によって数値が変わることがあります。
できるだけ普段の生活環境に近い場所で確認しましょう。
ヒーターのすぐそばは避ける
オイルヒーターのすぐ近くは、ほかの場所より温度が高くなることがあります。
部屋全体の状態を確認したいなら、本体のすぐ横だけを測るのは避けたほうがよいでしょう。
加湿器の蒸気が直接当たる場所も避ける
加湿器を使っている場合、蒸気やミストが直接温湿度計へ当たる場所では、部屋全体の状態とは異なる数値になることがあります。
少し離して設置しましょう。
窓際だけで判断しない
冬の窓際は冷えやすいため、部屋の中央付近とは温度が異なる場合があります。
窓際の数値だけを見て、
「部屋全体がこの状態」
と判断しないようにしましょう。
普段過ごす場所を目安にする
リビングならソファやテーブルの近くなど、普段人が過ごしている場所を目安にするとわかりやすくなります。
ただし、直射日光や暖房器具、加湿器などの影響を直接受ける場所は避けましょう。
なるべく同じ場所で確認する
昨日は窓際、今日はヒーターの横、明日は加湿器のそば、という測り方では比較しにくくなります。
日々の変化を知りたい場合は、できるだけ同じ場所で確認するとよいでしょう。
オイルヒーターの乾燥対策はどうする?
オイルヒーターを使っていて湿度の低さが気になる場合は、いくつかの対策を組み合わせてみましょう。
大切なのは、
「とにかく加湿する」
のではなく、現在の室内環境を確認してから必要な対策をすることです。
まず温度と湿度を確認する
最初にすることは、現在の状態を知ることです。
「乾燥している気がする」
というだけで加湿を始めるのではなく、できれば温湿度計を確認しましょう。
室温を上げすぎない
寒いと設定温度を高くしたくなりますが、暖めすぎると相対湿度が下がりやすくなります。
「設定を高くしないと寒い」という場合は、
- 窓から冷気が入っていないか
- ドアを開けっぱなしにしていないか
- 部屋の広さに暖房器具が合っているか
なども確認してみましょう。
必要に応じて加湿する
湿度が低い場合は、加湿器などを利用する方法があります。
ただし、加湿器を使えば使うほどよいわけではありません。
窓の結露なども確認しながら調整してください。
部屋干しを活用する方法もある
洗濯物を室内に干すと、乾く過程で水分が室内へ移ります。
冬に部屋干しをする家庭なら、それによって室内の湿度が変化することもあります。
ただし、オイルヒーター本体へ洗濯物を直接掛けることは避け、製品の取扱説明書に従って安全な距離を確保してください。
濡れタオルを干す方法もある
加湿器を使わない場合、濡らしたタオルを室内に干す方法もあります。
この場合も、オイルヒーター本体へ直接掛けないことが大切です。
安全な場所に干し、周囲が濡れないよう注意しましょう。
換気も忘れない
「せっかく加湿したのだから、換気したくない」
と思うこともあるかもしれません。
しかし、乾燥対策のために換気を避けるのはおすすめできません。
必要な換気は行い、そのうえで室温と湿度を調整しましょう。
乾燥対策をやりすぎない
加湿器を強く運転しながら部屋干しをして、さらに濡れタオルも何枚も干す……。
これでは、今度は湿度が高くなりすぎる可能性があります。
窓に大量の水滴が付いているなら、加湿方法を見直すきっかけにしましょう。
オイルヒーターに加湿器は必要?
オイルヒーターを使い始めると、
「乾燥しにくいなら、加湿器はいらないのかな?」
と気になる方も多いでしょう。
結論からいうと、オイルヒーターを使うから必ず加湿器が必要、あるいは不要と一律に決めることはできません。
実際の室温や湿度、部屋の環境を確認して判断することが大切です。
必ず加湿器が必要というわけではない
オイルヒーターを使うなら、必ず加湿器も一緒に使わなければならないわけではありません。
もともと湿度がある程度保たれている部屋で、さらに加湿すると、今度は結露が増えてしまうことがあります。
反対に、暖房後の湿度が低くなっている場合には、加湿を検討してもよいでしょう。
まずは、
「オイルヒーターを使っているから加湿器をつけよう」
ではなく、
「現在の湿度を確認してみよう」
と考えるのがおすすめです。
湿度を確認してから判断する
乾燥しているかどうかは、感覚だけでは判断しにくいものです。
「なんとなく空気が乾いている気がする」
と思っていても、実際に湿度計を見るとそれほど低くないこともあります。
逆に、
「特に乾燥している感じはしない」
と思っていたのに、確認すると湿度が下がっている場合もあります。
加湿器を使うか迷ったら、温湿度計を一つの目安にしましょう。
乾燥が気になる部屋では併用を検討する
オイルヒーターを使用して室温が上がり、湿度の低さが気になる場合は、加湿器を併用する方法があります。
ただし、
「乾燥が心配だから最大設定で運転する」
という使い方ではなく、部屋の状態を確認しながら調整しましょう。
加湿しすぎると結露につながることがある
加湿器を使用するときに気をつけたいのが、加湿のしすぎです。
特に冬は、暖かい室内と冷たい窓との温度差が大きくなります。
室内の湿気が多い状態では、冷たい窓などに水滴が付きやすくなります。
「乾燥が嫌だから」と加湿を続けているうちに、
「朝起きたら窓がびっしょり」
ということもあります。
加湿器を使う場合は、湿度計だけではなく窓や窓枠などの状態も確認してみましょう。
加湿器の置き場所にも注意する
オイルヒーターと加湿器を同じ部屋で使用する場合、加湿器をヒーター本体へ近づけすぎないようにします。
蒸気やミスト、水滴などが電気製品へ直接かからない場所に置きましょう。
適切な設置場所は加湿器の種類によっても異なるため、それぞれの取扱説明書を確認してください。
加湿器なしでオイルヒーターの乾燥対策はできる?
「加湿器を持っていない」
「加湿器を出すほどではないけれど、少し乾燥が気になる」
という方もいますよね。
加湿器以外にも、室内の湿度を調整する方法はあります。
洗濯物を部屋干しする
普段から部屋干しをしている家庭なら、洗濯物から水分が蒸発することで室内の湿度が変化することがあります。
冬場は外に洗濯物を干しにくい日もあるため、
「ちょうど洗濯物も乾かしたい」
というときには取り入れやすい方法でしょう。
ただし、洗濯物をオイルヒーター本体へ直接掛けたり、近づけすぎたりしないでください。
濡れタオルを室内に干す
洗濯物がない日は、濡らしたタオルを室内に干す方法もあります。
水で濡らしてからしっかり絞り、安全な場所へ干します。
ただし、
「ヒーターの熱で早く乾くだろう」
と、本体の上へ直接掛けるのは避けましょう。
製品ごとに必要な周囲の空間を確保し、取扱説明書に従って使用してください。
室温を必要以上に高くしない
加湿器なしで乾燥を抑えたい場合は、室温の上げすぎにも注意します。
寒いからと設定温度をどんどん高くすると、相対湿度が低くなりやすくなります。
暖かさが足りないと感じたら、
「本当に室温が低いのか」
「窓から冷気を感じているだけではないか」
「ドアの開閉が多くないか」
なども確認してみましょう。
入浴後の湿気を利用するときは換気も忘れない
入浴後は、浴室周辺の湿度が高くなります。
「この湿気を全部部屋に入れれば加湿できる」
と思うかもしれません。
しかし、浴室の湿気を住宅内へ広げすぎると、結露などにつながる可能性があります。
浴室は必要な換気を行いましょう。
乾燥対策のために住宅全体へ湿気をため込む、という考え方は避けたほうが安心です。
観葉植物だけに加湿を期待しすぎない
観葉植物を置いていると、
「これで加湿器の代わりになるのでは?」
と思うこともあるかもしれません。
植物からも水分は放出されますが、それだけで部屋全体の湿度を思いどおりに調整できるとは限りません。
植物は植物として楽しみ、室内環境は温湿度計などで確認しましょう。
オイルヒーターと部屋干しを組み合わせるときの注意点
冬は、
「暖房を使っている部屋で洗濯物も乾かしたい」
ということがありますよね。
部屋干しによって室内の湿度が変化することもありますが、安全な使い方が最優先です。
オイルヒーターへ洗濯物を直接掛けない
最も気をつけたいのが、本体へ洗濯物を直接掛けることです。
オイルヒーターは使用中に本体が熱くなります。
「早く乾きそうだから」
とタオルや衣類を直接掛けないようにしましょう。
洗濯物で本体を囲まない
直接掛けていなくても、周囲を大量の洗濯物で囲むのは避けましょう。
製品ごとに必要な周囲の空間があります。
洗濯物を干す場合も、取扱説明書に記載された距離を守ってください。
部屋干し中は湿度の上がりすぎにも注意する
洗濯物が多い日は、思っている以上に室内の湿度が上がることがあります。
そんな日に加湿器まで強く運転すると、窓に結露が増える場合があります。
部屋干しをしている日は、いつもと同じ加湿方法にこだわらず、湿度を確認しながら調整しましょう。
洗濯物が乾いた後も確認する
濡れた洗濯物がたくさんあるときと、すべて乾いた後では室内環境が変わります。
昼間は部屋干しでちょうどよかったのに、夜になって洗濯物が乾いたら湿度が下がっていた、ということも考えられます。
その日の状況に合わせて調整することが大切です。
寝室でオイルヒーターを使うと乾燥する?
オイルヒーターは強い温風が出ないため、
「寝室で使いたい」
と考える方もいるでしょう。
その一方で気になるのが、寝ている間の乾燥です。
寝室でも相対湿度が下がることはある
リビングでも寝室でも、基本的な考え方は同じです。
オイルヒーターによって室温が上がれば、相対湿度が下がることがあります。
「寝室でオイルヒーターを使えば絶対に乾燥しない」
というわけではありません。
就寝前に温度と湿度を確認する
寝る前に、
「今日は暖かいから大丈夫」
と感覚だけで判断するのではなく、温度と湿度を確認してみましょう。
毎日確認する習慣をつけると、
「今日は昨日より乾燥している」
といった変化にも気づきやすくなります。
設定温度を上げすぎない
寝るときに寒いと、
「朝まで冷えないように」
と高めに設定したくなることがあります。
しかし、暖めすぎれば快適になるとは限りません。
寝具なども含めて調整し、室温を必要以上に高くしないようにしましょう。
タイマー機能を活用する方法もある
製品によってはタイマーなどの機能があります。
「寝ている間ずっと同じ設定で運転する必要があるのかな?」
と感じたら、製品の機能や取扱説明書を確認してみましょう。
生活スタイルに合わせて運転時間を調整できる場合があります。
一晩中使う場合は製品の説明書を確認する
オイルヒーターの使い方は製品によって異なります。
就寝中の使用についても、メーカーや製品の取扱説明書を確認してください。
寝具やカーテンなどとの距離にも注意し、安全な設置場所を選びましょう。
ベッド周辺に置く場合は距離に注意する
「寝ている場所の近くなら暖かそう」
と思って、ベッドのすぐ横へ置きたくなることもあるでしょう。
しかし、布団や毛布などが本体へ触れたり、近づきすぎたりしないよう注意が必要です。
設置距離については取扱説明書を優先してください。
朝起きたときに部屋が乾燥しているのはなぜ?
寝る前は問題なかったのに、
「朝になると乾燥している気がする」
ということがあります。
そんなときは、夜から朝までの室内環境の変化を確認してみましょう。
長時間暖房している
寝る前から朝まで暖房を使用している場合、長い時間にわたって部屋が暖められています。
就寝前の湿度だけではなく、起床後の湿度も確認してみましょう。
加湿器の水が途中でなくなっている
加湿器を併用している場合、
「寝る前は動いていたのに、朝には水がなくなっていた」
ということもあります。
夜間に加湿器を使う場合は、製品の使い方を確認したうえで運転しましょう。
外気温が変化している
夜から明け方にかけて、外気温が大きく変化することがあります。
窓周辺の温度なども変化するため、室内環境が一晩中同じとは限りません。
就寝前と起床後を比較してみる
原因がよくわからないときは、
「寝る前の温度・湿度」
と、
「朝起きた直後の温度・湿度」
を数日確認してみるとよいでしょう。
感覚だけでなく数値を比較すると、対策を考えやすくなります。
オイルヒーター使用中も換気は必要?
乾燥が気になってくると、
「換気したらもっと湿度が下がりそう」
と思うことがありますよね。
しかし、乾燥を避けたいからといって、必要な換気までやめるのはおすすめできません。
オイルヒーターは室内で燃料を燃やす暖房器具ではない
一般的なオイルヒーターは、電気で本体内部のオイルを暖め、その熱を利用します。
石油ストーブのように室内で燃料を燃焼させて暖める仕組みではありません。
そのため、「燃焼のための換気」という点では、開放式の燃焼暖房器具とは仕組みが異なります。
それでも部屋の換気は大切
だからといって、
「オイルヒーターなら一日中窓を開けなくていい」
という意味ではありません。
人が生活している室内では、暖房器具の種類だけを理由に換気の必要性を判断しないようにしましょう。
冬の換気で湿度が変化することがある
冬に窓を開けると冷たい外気が入ってきます。
その後、室内を再び暖めることで、相対湿度が低くなる場合があります。
「換気したら湿度が下がった」
ということはありますが、それだけを理由に換気を避けるのは適切ではありません。
換気後に室内環境を確認する
換気をした後は、
「寒くなったから暖房を最大にしよう」
とすぐに設定を大きく変えるのではなく、室温の変化を見ながら調整しましょう。
部屋が暖まったら、湿度も一緒に確認すると安心です。
リビングでオイルヒーターを使うときのポイント

寝室とは違い、リビングでは家族が集まったり、ドアを何度も開閉したりします。
そのため、室内環境も変化しやすくなります。
人がいる場所の温度を確認する
オイルヒーターのすぐ横だけではなく、ソファやダイニングテーブルなど、普段過ごしている場所の室温を確認してみましょう。
「設定温度は高いのに寒い」
という場合、部屋の中に温度差がある可能性もあります。
ドアの開閉による変化を考える
リビングでは、
「子どもが何度も出入りする」
「家事でキッチンや廊下を行き来する」
ということがあります。
ドアの開閉が多ければ、室内の温度や湿度も変化します。
部屋干しをする日は湿度を確認する
リビングで部屋干しをする家庭では、洗濯物の量によって湿度が変わることがあります。
普段加湿器を使っている場合も、その日は湿度を確認してから調整しましょう。
暖めすぎない
広いリビングでは、
「なかなか暖かくならない」
と感じて設定を上げ続けてしまうことがあります。
その場合は、設定だけではなく窓やドア、部屋の広さ、製品の適用条件なども確認しましょう。
オイルヒーターと加湿器を併用するときの注意点
オイルヒーターと加湿器を同じ部屋で使うこと自体よりも、重要なのはそれぞれを正しく設置することです。
加湿器をヒーターへ近づけすぎない
「ヒーターの近くなら湿気が部屋へ広がりそう」
と思うかもしれません。
しかし、加湿器の蒸気やミスト、水滴などがオイルヒーターへ直接かからないようにしましょう。
コンセント周辺を濡らさない
加湿器を使う場所では、水を補給するときにこぼしたり、周辺が濡れたりすることがあります。
オイルヒーターや加湿器のコンセント周辺を濡らさないよう注意してください。
蒸気を電気製品へ直接当てない
オイルヒーターだけではなく、テレビやパソコンなど、ほかの電気製品への影響も考えて設置場所を決めましょう。
窓の結露をチェックする
加湿器を使い始めたら、湿度計だけを見るのではなく、窓も確認します。
以前より水滴が大幅に増えているなら、加湿しすぎていないか見直しましょう。
加湿器のお手入れも忘れない
加湿器は水を使用するため、製品ごとに定められたお手入れが必要です。
水を継ぎ足すだけで使い続けるのではなく、取扱説明書に沿って清潔に保ちましょう。
乾燥対策をしたら窓が結露したのはなぜ?
乾燥対策を始めたら、
「今度は窓がびっしょりになってしまった」
ということがあります。
これは冬によくある悩みです。
加湿しすぎている可能性がある
加湿器、部屋干し、濡れタオルなど、複数の方法を同時に使っている場合は、室内の湿気が多くなっている可能性があります。
乾燥が気になるからといって、すべての対策を一度に行う必要はありません。
冬の窓は冷たくなりやすい
暖房で室内が暖かくても、外気に接している窓は冷たくなります。
湿った室内の空気が冷たい窓に触れることで、水滴が発生することがあります。
そのため、
「部屋は乾燥していると思っていたのに窓には結露がある」
ということも起こります。
窓の水滴を放置しない
結露が多い場合は、そのままにせず拭き取りましょう。
窓枠やカーテンなどが長時間濡れた状態にならないようにします。
加湿方法を一度減らしてみる
結露が増えたら、
「加湿器の設定を下げる」
「部屋干しの日はほかの加湿方法を減らす」
など、一つずつ調整してみましょう。
何が原因なのかも判断しやすくなります。
乾燥対策と結露対策はセットで考える
乾燥を防ぐことだけに集中すると、必要以上に湿度を上げてしまうことがあります。
反対に、結露が嫌だからとまったく加湿しないのも極端です。
温度、湿度、窓の状態などを一緒に確認しながら調整することが大切です。
加湿しすぎているかも?確認したいポイント
「湿度が高すぎるかどうかわからない」
という場合は、室内の様子も確認してみましょう。
窓に水滴がたくさん付いている
朝になると窓一面に水滴が付いている場合は、室内の湿気が多くなっていないか確認してみましょう。
ただし、結露は窓の断熱性や外気温などにも左右されるため、水滴だけで室内全体の状態を決めつけることはできません。
窓枠まで濡れている
窓ガラスだけではなく、窓枠へ水が流れている場合もあります。
そのまま放置せず、こまめに確認しましょう。
カーテンが湿っている
窓の結露が多いと、カーテンへ水分が付くこともあります。
カーテンが窓に密着していないかも確認してください。
壁や家具の周辺が湿っぽい
窓だけではなく、外壁に面した壁や大型家具の裏側などに湿気がこもる場合もあります。
「乾燥対策だから多めに加湿しておけば安心」
と考えず、部屋全体の状態を確認しましょう。
オイルヒーターの置き場所と乾燥には関係がある?
置き場所によって湿度そのものを自由に調整できるわけではありません。
ただし、暖まり方に影響するため、結果として設定温度や使い方にも関係してきます。
窓際への設置が向いている場合がある
冬は窓から冷気を感じることがあります。
オイルヒーターは、製品によって窓際への設置が案内されている場合があります。
ただし、カーテンとの距離など安全上の注意がありますので、必ず製品の説明書を確認してください。
出入口付近では暖まりにくい場合がある
ドアを頻繁に開閉する場所では、暖めた空気が逃げやすくなります。
「なかなか暖まらない」
と感じると設定を高くしがちなので、置き場所も確認してみましょう。
家具で囲まない
本体の周囲をソファや収納家具などで囲まないようにします。
安全な距離を確保し、熱が適切に広がるようにしましょう。
カーテンとの距離に注意する
窓際へ設置する場合は、特にカーテンに注意します。
カーテンが風などで動いて本体へ触れることがないよう、必要な距離を確保してください。
最終的には取扱説明書を優先する
「オイルヒーターは窓際がいいらしい」
という情報だけを見て設置場所を決めないようにしましょう。
住宅環境や製品によって注意事項は異なります。
必ず使用している製品の説明書を優先してください。
オイルヒーターで部屋が暖まらないときは?
オイルヒーターを使い始めて、
「思っていたより暖かくない」
と感じる方もいます。
そこで設定温度を上げ続けると、室温が上がった後に乾燥が気になってしまうこともあります。
まずは暖まらない原因を確認してみましょう。
暖まるまで時間がかかることがある
オイルヒーターは、電源を入れた瞬間に強い温風が出る暖房器具ではありません。
本体内部のオイルが暖まり、その熱が周囲へ広がっていくため、部屋が暖まったと感じるまで時間が必要な場合があります。
電源を入れて数分で、
「暖かくないから設定をもっと高くしよう」
と判断せず、製品の特徴を確認しましょう。
部屋の広さが合っているか確認する
使用している部屋に対して暖房能力が不足していると、なかなか室温が上がらないことがあります。
製品の適用条件を確認してみましょう。
窓から熱が逃げていないか確認する
大きな窓がある部屋などでは、窓周辺から冷えを感じることがあります。
カーテンなども上手に利用しながら、暖めた部屋の熱が逃げにくい環境を考えてみましょう。
ただし、カーテンをオイルヒーターへ近づけすぎないよう注意してください。
ドアの開閉を確認する
何度もドアを開閉していると、廊下などから冷たい空気が入ってくる場合があります。
家族が頻繁に出入りするリビングでは、特に確認してみましょう。
タイマーを活用する
製品にタイマー機能がある場合は、生活時間に合わせて活用する方法もあります。
たとえば、起床してから電源を入れるのではなく、製品の説明書に従ってタイマーを利用することで、必要な時間帯に暖まりやすくできる場合があります。
乾燥対策をしても湿度が上がらないときは?
加湿器を使ったり濡れタオルを干したりしているのに、
「なかなか湿度が上がらない」
ということもあります。
そんなときは、加湿方法を増やす前に原因を確認してみましょう。
湿度計の置き場所を確認する
ヒーターのすぐ近くや窓際など、極端な温度になりやすい場所へ湿度計を置いていませんか?
普段過ごす場所を目安に、適切な位置へ移して確認してみましょう。
室温を上げすぎていないか確認する
加湿しているのに、同時にどんどん室温を上げていると、思ったほど相対湿度が上がらないことがあります。
温度も一緒に確認してください。
部屋の広さを確認する
小さな部屋と広いリビングでは、同じ加湿方法でも結果が異なります。
加湿器を使用している場合は、製品が想定している部屋の条件も確認しましょう。
換気やドアの開閉を確認する
窓を開けた直後や、人の出入りが多い時間帯では室内環境が変わります。
測る時間や状況も意識してみましょう。
対策を一つずつ試す
湿度が上がらないからと、
「加湿器を強くして、洗濯物も干して、濡れタオルも増やそう」
と一度に対策を増やすと、今度は加湿しすぎる可能性があります。
一つずつ試して変化を確認するほうが、原因も見つけやすくなります。
オイルヒーターの乾燥対策でやってはいけないこと
乾燥が気になると、
「これなら簡単に加湿できそう」
と思いついた方法を試したくなることがあります。
しかし、暖房器具は安全な使い方を最優先にしましょう。
本体へ濡れタオルを直接掛ける
濡れタオルを使う場合でも、オイルヒーター本体へ直接掛けるのは避けてください。
「温かいからすぐ乾きそう」
と思っても、本来想定されていない使い方はしないようにしましょう。
本体の上に水の入った容器を置く
「水を入れた器をヒーターの上へ置けば蒸発して加湿できそう」
と思うかもしれません。
しかし、容器が倒れたり、水が電気製品へかかったりする危険があります。
自己流で本体の上へ水を置くのは避けましょう。
加湿器の蒸気を本体へ直接当てる
加湿器は、オイルヒーターへ蒸気やミストが直接当たらない場所に置きます。
近くへ置けば効率がよいとは限りません。
洗濯物で本体を囲む
本体へ直接掛けていなくても、洗濯物を周囲へ密集させるのは避けましょう。
製品の説明書で指定されている空間を確保してください。
必要以上に加湿する
乾燥が怖いからと、湿度を上げることだけを目的にしないようにします。
結露など別の問題につながる場合があります。
結露をそのまま放置する
「冬だから窓が濡れるのは仕方ない」
と放置せず、水滴が多い場合は拭き取り、加湿方法や換気なども見直しましょう。
自己流の使い方をしない
SNSなどで便利そうな使い方を見かけても、使用している製品で認められているとは限りません。
安全に関わる部分では、メーカーの取扱説明書を最優先にしてください。
オイルヒーターの乾燥が気になるときの確認手順
ここまでさまざまな対策を紹介しましたが、
「結局、何から確認すればいいの?」
と思う方もいますよね。
迷ったときは、次の順番で確認すると整理しやすくなります。
STEP1|現在の室温を確認する
まず温度を確認します。
感覚では寒くても、実際には十分室温が上がっていることがあります。
「寒いから設定温度を上げる」
とすぐ判断しないようにしましょう。
STEP2|現在の湿度を確認する
次に湿度を確認します。
乾燥感だけではなく、温湿度計の数値も参考にしましょう。
STEP3|暖房前と比較する
可能であれば、オイルヒーターを使う前の温度・湿度と比較します。
室温がどのくらい上がり、湿度がどのように変化したのかを見ると原因を考えやすくなります。
STEP4|設定温度を確認する
必要以上に高い設定になっていないか確認します。
暖めすぎている場合は、無理のない範囲で調整してみましょう。
STEP5|換気やドアの開閉を確認する
換気直後なのか、家族の出入りが多かったのかなど、室内環境が変わる要因を確認します。
STEP6|必要なら加湿方法を取り入れる
湿度の低さが気になる場合は、加湿器や部屋干しなど、自宅で取り入れやすい方法を検討します。
一度にすべて行う必要はありません。
STEP7|結露していないか確認する
乾燥対策を始めた後は、窓などに大量の結露が発生していないか確認します。
加湿しすぎているようなら方法を調整しましょう。
STEP8|翌日も同じ条件で確認する
一度だけでは判断しにくい場合があります。
数日間、
「暖房前」
「部屋が暖まった後」
「就寝前」
「起床後」
など同じタイミングで確認すると、自宅の傾向がわかりやすくなります。
オイルヒーターの乾燥についてよくある疑問
最後に、オイルヒーターと乾燥について気になりやすい疑問をまとめます。
オイルヒーターなら本当に乾燥しない?
まったく乾燥しないわけではありません。
オイルヒーターは強い温風を直接吹き出さないため、乾燥感を覚えにくい場合があります。
しかし、暖房によって室温が上がれば、相対湿度が下がることがあります。
「乾燥しない」というより、
「強い温風による乾燥感が気になりにくいことがある」
と考えるとわかりやすいでしょう。
オイルヒーターでも湿度は下がる?
はい、室温が上がることで相対湿度が下がることがあります。
オイルヒーターだから湿度計の数字が変化しない、というわけではありません。
エアコンより乾燥しにくい?
エアコンとオイルヒーターでは暖め方が異なります。
オイルヒーターは強い温風を直接吹き出さないため、風による乾燥感を覚えにくい場合があります。
ただし、どちらも室温が上がれば相対湿度が低くなることがあります。
単純に「どちらなら絶対に乾燥しない」と考えないほうがよいでしょう。
加湿器は必ず必要?
必ず必要というわけではありません。
室温や湿度、部屋の環境によって異なります。
まず温湿度計などで状態を確認し、必要に応じて利用しましょう。
加湿器なしでも大丈夫?
部屋の湿度が適切に保たれているのであれば、必ず加湿器を使わなければならないわけではありません。
湿度が低い場合には、部屋干しや濡れタオルなどを検討する方法もあります。
ただし、どの方法でも加湿しすぎには注意してください。
濡れタオルをオイルヒーターに掛けてもいい?
本体へ直接掛けるのは避けましょう。
濡れタオルを利用する場合は、オイルヒーターから安全な距離を確保した別の場所へ干してください。
製品の取扱説明書も確認しましょう。
オイルヒーターの上に水を置いてもいい?
自己判断で水を入れた容器などを本体の上へ置くことは避けたほうが安心です。
水がこぼれて電気製品へかかる危険もあります。
取扱説明書に記載されていない方法で加湿しないようにしましょう。
寝室で使っても乾燥する?
寝室でも室温が上がれば相対湿度が下がることがあります。
寝る前と朝の温度・湿度を比較すると、自宅の状況を把握しやすくなります。
一晩中使用してもいい?
製品によって使用方法や注意事項が異なります。
就寝中の使用については、使用している製品の取扱説明書を確認してください。
寝具やカーテンなどとの距離にも注意しましょう。
部屋干しをすれば加湿器はいらない?
部屋干しによって室内の湿度が上がることはありますが、洗濯物の量や部屋の広さなどによって変わります。
「部屋干し=必ず十分に加湿できる」
とは限りません。
温湿度計を確認しながら判断しましょう。
オイルヒーターを消したら湿度は戻る?
オイルヒーターを消した後に室温が変化すると、相対湿度の数値も変化することがあります。
ただし、換気や加湿、外気温などさまざまな条件が関係するため、必ず元と同じ数字へ戻るとは限りません。
加湿したら窓が結露するのはなぜ?
冬は外気によって窓が冷たくなりやすいため、室内の湿った空気が冷たい窓に触れることで結露することがあります。
加湿を始めてから結露が大幅に増えた場合は、加湿しすぎていないか確認しましょう。
湿度計はどこへ置けばいい?
オイルヒーターや加湿器のすぐ近く、直射日光が当たる場所、冷たい窓際などは避け、普段過ごす場所を目安にします。
毎日の変化を比較したい場合は、できるだけ同じ場所で測りましょう。
オイルヒーターのオイルが加湿してくれる?
いいえ。
一般的なオイルヒーターでは、本体内部に密閉されたオイルを電気で暖め、その熱を利用します。
内部のオイルが室内へ水分を供給して加湿しているわけではありません。
オイルヒーターは空気中の水分を奪うの?
オイルヒーターが室内の水分を吸い取っているわけではありません。
ただし、室温が上がることで相対湿度が下がることがあります。
この違いを理解しておくと、「乾燥しないと言われていたのに湿度が下がった」という疑問も解消しやすくなります。
オイルヒーターの乾燥対策チェックリスト
最後に、オイルヒーターを使っていて乾燥が気になったときの確認項目をまとめておきます。
- オイルヒーター使用前の温度と湿度を確認した?
- 部屋が暖まった後の湿度を確認した?
- 設定温度を必要以上に高くしていない?
- 温湿度計をヒーターのすぐ近くへ置いていない?
- 加湿器の蒸気が湿度計へ直接当たっていない?
- 必要に応じて加湿方法を取り入れている?
- 加湿器をオイルヒーターへ近づけすぎていない?
- 本体へ濡れタオルや洗濯物を掛けていない?
- 部屋干しの日に加湿しすぎていない?
- 窓に大量の結露が発生していない?
- カーテンや家具が本体へ近づきすぎていない?
- 換気を避けていない?
- 寝る前と朝の温度・湿度を確認した?
- 取扱説明書どおりに使用している?
全部を一度に変える必要はありません。
気になるところから一つずつ確認していけば、自宅では何が乾燥につながっているのか判断しやすくなります。
まとめ|オイルヒーターは「乾燥しない」ではなく湿度を確認しながら使おう
オイルヒーターについて、
「乾燥しない暖房器具だから、湿度は気にしなくて大丈夫」
と思っていた方もいるかもしれません。
しかし、オイルヒーターだからといって、室内の相対湿度がまったく下がらないわけではありません。
オイルヒーターは強い温風を直接吹き出さず、輻射熱や自然対流などによって部屋をじんわり暖めます。
そのため、エアコンの温風が直接当たっているときなどと比べて、乾燥感を覚えにくい場合があります。
ここが、
「オイルヒーターは乾燥しにくい」
と言われる大きな理由の一つです。
一方で、オイルヒーターを使って室温が上がれば、空気中の実際の水蒸気量が大きく変わっていなくても相対湿度は下がることがあります。
つまり、
「強い温風がない」=「湿度が下がらない」
ではありません。
乾燥が気になるときは、感覚だけで判断せず、まず室温と湿度を確認してみましょう。
そのうえで必要なら、
- 加湿器を使用する
- 洗濯物を安全な場所へ部屋干しする
- 濡れタオルを本体から離れた場所へ干す
- 室温を上げすぎない
- 換気後に温度と湿度を確認する
といった方法を取り入れます。
ただし、乾燥が心配だからといって加湿しすぎるのもおすすめできません。
加湿器と部屋干しを同時に行うなどして室内の湿気が増えすぎると、窓の結露が目立つ場合があります。
乾燥対策と結露対策は、どちらか一方だけではなくセットで考えることが大切です。
また、濡れタオルや洗濯物をオイルヒーターへ直接掛けたり、本体の上へ水の入った容器を置いたりするなど、自己流の加湿方法は避けましょう。
オイルヒーターは製品によって設置方法や必要な周囲の空間、就寝時の使用方法などが異なります。
迷ったときは、使用している製品の取扱説明書を確認するのが基本です。
「オイルヒーターなら乾燥しないはず」と思い込むのではなく、
部屋を暖めることと湿度を管理することは別
と考えるとわかりやすくなります。
温度と湿度をときどき確認しながら、自宅の環境に合わせて無理のない乾燥対策を取り入れてみてくださいね。