お彼岸は、春分の日と秋分の日を中日とし、前後三日間の一週間を言います。
年に二回あるお彼岸のですが、期間中はタブーと言われていることも存在しています。
今回は、お彼岸に病気見舞いに行くのは良くない? お彼岸にタブーとされていること? お彼岸にやってはいけないことについて綴って行きます。
お彼岸に病気見舞いに行くのは良くない??
三月と九月の春分の日と秋分の日を中日とし、前後三日間を含む一週間を彼岸といいます。
あの世(彼岸)とこの世(此岸)が近くなる期間とされ、ご先祖様への墓参りをする仏教行事となっています。
年輩の人達の中には、「彼岸やお盆の間は、見舞いなんか行くな!」と言う人もいます。
「あの世に近い時期だから、あの世に引っ張っていかれるかもしれない…」とか「仏事だから縁起が悪い…」と考える人もいるでしょうね。
「お彼岸の忙しい時期に、自分の家をほったらかしにしてお見舞いにくるなんて、自分の家のお墓に手を合わせないような人なのか?」と思われるのを嫌がっている場合もあるかもしれません。。
身内からすると、「自分の家のお墓をほったらかしにしてお見舞いに行って、恥ずかしい…」というのもあるでしょうね。
マナーというか、角を立てないという面では、お彼岸の期間のお見舞いは避けた方がいいかもしれません。
入院されている人は気にしなくても回りの家族が…なんてことも考えられます。
どうしてもお彼岸の間にお見舞いに行かざるを得ない場合は、相手が害されないように、その趣旨の事を一言伝えると良いでしょうね。
これまで一般的に言われていることについて書いてきました。
ただ、、、今現在の病院って、なるべく早く退院させて…というのが主流です。
まわりに気を使いすぎたり遠慮していたら、退院してしまうことなんかもありえるんですよね。
入院されている人との間柄や、その家族のことも考えたうえで、そんなに気を使わない友人なんかの場合は、行きたいときにお見舞いに行けばいいでしょう!!
ある程度病状が落ち着いてくると、入院生活は退屈なモノです。
余程の人じゃない場合は、お見舞いに行くと喜んでくれる場合が多いですよ~。
ちなみに仏教では、看病は重要な修行とされています。
病に苦しむ人に慈悲の心を持って接すること、仏様は慈悲の心を呼び覚ますために病人の姿で現れたということ、病人に対しては仏に接するように看病することが説かれています。
仏教的にはお彼岸にお見舞いに行くことは意義のあることですし、お見舞いで積んだ徳は先祖への供養になると言えるのではないでしょうか。
お彼岸にタブーとされていることは?
良く耳にするのは、お彼岸と「お祝い事」を重ねることです。
縁起ということだけではなく、親戚の事情も考えて…と、まわりの目の部分も大きいんでしょうね。
あと結婚式、竣工式、地鎮祭など、「おめでたい」とされていることは、お彼岸の時には控えた方が無難です。
棟上げ、建築の着工、契約なども避ける人が多いようですよ。
お彼岸にやってはいけないこと?
僕が祖母から聞いたことがあるのは、「お彼岸の間ににお祝い事はしちゃダメだよ~」ってことですね。
ただ、お彼岸だから慶事をしたらいけないってことではないと思うんです。
お彼岸にはお墓参りに行くのが習慣になっていますが、結婚式のようなお祝い事と重なってしまうと、親戚や縁のある人の中にも都合が悪いという人もいるからでしょう。
実際に結婚式とお彼岸が重なったら、春秋と年に二回ある彼岸法要は欠席して、結婚式を優先する場合が多いと思います。
別の日にお墓参りを考えたりと、先祖を供養するお彼岸の予定が大きく変わっちゃうんですよ。。。
また「棟上げ」は、建物を建てるにあたり、家の神様に報告をしつつ工事の安全を祈願するものです。
施主だけでなく建築に関係する人達が多数参列してくれますが、「お彼岸」は参列してくれる建築関係者の人たちもご先祖様の供養をする時期に当たるわけです。
参列してくれる建築関係者のことを考えて、お彼岸に棟上げや建築の着工を行わないという配慮の部分もありますね。
まぁ昔の人から言わせると、世間の人達が墓参りに行く時期に重要な仕事を懸命にするというのは、
「先祖を敬うこともともしない自己中心的な人間」
「先祖を敬うより、仕事を優先させないといけないくらい段取りが悪い」
「先祖のお墓に手を合わせることもできないくらい、腕が未熟」
と思う人もいるんだそうです。
他の人から悪い誤解を受けてしまわないように・・・という意味もあるんですね~。
まとめ
お彼岸の時期の病気見舞いは、年輩の人は「ダメ」という人もいます。
ただ最近の病院事情を考えると、短期間で退院させられることもありますよ。。。
気心がしれた間柄の人なら、お見舞いに行っても大丈夫でしょう!!
あとお彼岸の期間中は、結婚式などお祝い事、竣工式、地鎮祭、棟上げ、建築の着工、契約などを避ける人が多いようです。
お彼岸ということで、関係しているまわりの人達にも配慮することが大切ですね。