最近の住宅や賃貸物件で増えてきているのが、ノンワックスのフローリング材です。
ワックスいらずで表面が汚れにくいのを売りにしているノンワックスのフローリング材ですが、ワックスをかけようか悩んでいるという人も。
今回は元掃除屋の筆者が、ノンフローリングのフローリングにワックスを塗ってもいいのか、塗ったらどうなるのか、剥離はできるのか・しないといけないのか、擦り傷はできるのかについて綴って行きます。
ノンワックスフローリングにワックスを塗ってもいい?塗るとどうなる?
ノンワックスのフローリング材は、ワックスを塗ってはダメです。
いろんな意味で(笑)
では、塗ったらどうなるのか?
こうなります。
うへぇ~(;´・ω・)
この消しゴムのカスみたいなもの、はがれたワックスのカスです。
プラスチックのヘラで軽くこすっただけで、この状態になりました。
ねぇ、やっぱり塗ったらダメなんですって。。。
「ノンワックス」ってうたっているだけあって、やっぱりワックスを塗ったらダメなんですよ。
この現場に入ったら、あちこちのワックスが剥がれていたんです。
で、「おかしいなぁ・・・」って。
完全に剥がれた部分を見て、フローリング材のテカリ具合から「ノンワックス」のフローリング材だと確信しました。
で、プラスチックのヘラで軽くこすっただけで、「パリパリ」と音をたてながら上の写真の状態にワックスはがれました。。。
この現場、最後に全面のワックスを剥離するハメになりましたね。。。
ワックスを剥がした後から、フローリングの表面にサンドペーパーをかけた跡がいくつも出てきました。。。
おそらく大工がフローリングを貼った時、ボンドが目地から表面にはみだしてきて、どうしようもできないから乾燥後にサンドペーパーで削ったんでしょうね。
で、サンドペーパーの傷跡を隠すために、普通のワックスを塗ってゴマかしたと。。。
施工金額が安くて、大工もやっつけ仕事だったんでしょうかね。
どうしてもワックスを塗るしかないのなら、、、ノンワックスのフローリング材専用のワックスを塗らないといけません。
ちなみにワックスを塗っていないフローリング床で、ノンワックスなのか調べる方法はこちらです
⇒ノンワックスフローリングの見分け方とは?手入れは普段どうする?
ノンワックスフローリングは塗られているワックスを剥離できる?
どんな床材でも、1度ワックスを塗ってしまうと、いつかはワックスを剥離(はくりと読む)する日はやってきます。
それは、ノンワックスのフローリング材にワックスが塗られている場合も同じです。。。
日光で変色することもあれば、イスを引きづってワックスが削れて汚く見えることもありますし。
油を使う料理をいっぱい作ると、ワックス自体に浸透してボロボロ剥がれてくることもあります。
一昔前の工務店や住宅メーカー、賃貸物件では、「ツヤ=キレイに見える」という理由で、ノンワックスの床材にワックスが塗られていました。
掃除屋からしたら、ツヤは副産物でしかないんですけどね。
ノンワックスの床にワックスが塗られてボロボロになった場合、たとえメーカーがダメだと言っても剥離しないといけない時が来るんです笑
やるしかないんですよね。
ワックスがボロボロになるたびに、フローリング材を貼り変えるわけにもいきませんし。
ただし・・・
ものすごーく、リスクは高いです。
普通のフローリングも水には弱いんですけど、ノンワックスのフローリングは、さらにデリケートです。
間違っても、自分でワックス剥離をしないように気をつけてくださいね。
目地から水分を吸い込んで、ボコボコ膨れ上がってきますよ。。。
ノンワックスフローリングは表面に擦り傷ができる?
最初はキレイなノンワックスのフローリング材でも、少しずつ擦り傷がついてツヤがくすんできます。
もともと床に塗るワックスは、床材の表面に傷がつくのを防ぐために塗られています。
床材の上を歩く位置がいつも一緒だと、歩いているところばかりワックスの皮膜に細かい擦り傷がついたり、ワックスが擦り減ってツヤが無くなったりして、結果として全面のワックスを剥離する作業となります。
ワックスを剥離した後にもう一度ワックスを塗ると、床がキレイに見える状態に戻るんですよね。
ノンワックスのフローリングの表面って、汚れがつきにくく丈夫な加工がされています。
でもやはり、だんだんと擦り傷が目立つようにはなりますね。
ただし擦り傷が目立つようになったからと、「ニス」などの塗装の代わりにワックスを塗ろうとはしないでくださいね!!
擦り傷が目立つようになったフローリング材にワックスを塗ったとしても、傷が消えることはありません。
モノによっては、余計傷が目立つようになることもありますよ!!!
まとめ
ノンワックスのフローリングに、ワックスを塗るのはやめましょう!
普通のワックスを塗ってしまうと、乾燥して皮膜は出来上がりますが、少しのショックで剥がれることが多いです。
一部ワックスがはがれてくると、全面的にワックスをはがす必要が出てきますし、時間的にもお財布的にもかなり痛手を被ります。
ノンワックスのフローリング材は、水分にとてもデリケートなモノが多いです。
どうしてもワックスのハクリが必要な場合は、自分で作業をするのではなく、プロの業者に依頼することをおすすめします。