気温が上がってきたり、お部屋の湿度が気になってきたら、エアコンを使う場合が多いと思います。
エアコンを冷房や除湿で運転させると、どうしても起きるリスクがあるのが「水漏れ」のトラブルです。
今回は、水漏れしているエアコンをそのまま放置して使い続けるとどうなるのか、水漏れしているエアコンはそのまま使えるのか、エアコンの水漏れは自分で直す方法について綴って行きます。
エアコンの水漏れを放置したらどうなる?
早いと5月を過ぎた時期から、エアコンの冷房や除湿・ドライを使う日もでてきますね。
エアコンから水が漏れる、垂れてくる、飛ぶトラブルは、同じ「水」が関連していても、原因は違う事が多いです。
フィルターあたりからの水漏れ
フィルタ―の掃除をサボっていると、アルミフィンの結露でできた水が、フィルターについたホコリを伝わって下に落ちてくる場合があります。
ポタっ、ポタっと、水滴が下に落ちてくる感じです。
エアフィルタのホコリを取らないない限り、水滴が落ちるのは止められませんね。
アルミフィンの下にある水を受ける皿(ドレン)があふれて起きる水漏れ
エアコン洗浄スプレーを使った後や、業者にエアコンクリーニングを頼んだ後に起きる水漏れは、このパターンが多いです。
冷房や除湿の原理って、アルミフィンの部分で空気を吸い取って、空気を冷やしてから吹き出し口から出すんですね。
この空気を冷やす時に、アルミフィンの部分で結露が起きて水滴が発生します。
アルミフィンでできた水滴は、真下にあるお皿(ドレン)に落ちて、お皿につながっているホース(ドレンホース)を通って野外に排出されています。
野外に伸びているホースが、エアコンクリーニングなどで取れたホコリや汚れで詰まったりすると、お皿(ドレン)にたまった水の逃げ場がなくなり、あふれてきちゃうんですね。
このドレンホースが詰まって排出できない場合の水漏れは、ボタボタ、ボタボタ、と言う感じで水が漏れてきます。
冷房や除湿運転をそのまま続けると、落ちる水の量が増えてきますね。
室内機と室外機を循環している金属パイプから水滴
エアコンの室内機と室外機を循環しているパイプは、内部に冷たいガスが通っているのと、室内の空気の温度差で、結露状態になって水滴が発生します。
ただ最初の設置工事の時に、断熱材やテープなどを巻いて、水滴が発生しないように処理してあるハズです。
ただし業者によっては、材料費節約などの理由でズサンな工事をしていくところもありますね。。。(;´・ω・)
あとは、循環している金属配管の接合部などに亀裂やズレが出来ている場合にも、水滴ができる場合がありますね。
室内機の裏側などから水滴がポタポタ落ちてくる場合は、金属製の循環パイプの結露の可能性があります。
金属パイプには「銅管」が使われている場合が多いので、銅のサビを含んだ緑色や水色の水滴が落ちてくる場合が多いです。
そのまま放置していると、水滴がひどくなったり、エアコン下の壁に緑色や水色の水滴の跡が取れなくなる場合があります。
吹き出し口・送風口から水滴が飛ぶ
エアコン内部が冷えすぎると、吹き出し口や送風口内部の壁面に結露水がつきやすくなって、飛び出すことがあります。
また風の向きを上下調節するルーバーが、長い間冷たい風を受けることで冷やされ、結露して水滴が発生することがあります。
あとルーバー自体や送風口内部に汚れがついていると、汚れに水滴が付着してとどまった状態ままの場合もあります。
そして、この水滴が、ポタんと落ちてきたり飛んだりしますね。
水滴が飛んだり落ちてくる状態を放置しても、直ったり改善することはありません。
エアコンが水漏れしていてもそのまま使うことはできる?
暑い時期に水漏れが起きているエアコンは、送風や寒い時期の暖房運転はそのまま使うことはできます。
でも、結露の水がどうしても発生する、暑い時期の冷房・除湿・ドライ運転は控えた方が良いですね。
水漏れが直ることはありません。
とくにドレンやドレンホースが詰まった状態での水漏れは、漏れてくる水の量も多いですし、エアコン本体に影響を及ぼすリスクが高いと思います。
電装部分に水が伝わって、ショートして壊れる。
電源コードから水が伝わって、コンセントに水がいってブレーカーが落ちる。
エアコン下の壁やクロスについた水の跡が取れなくなる。
壁の表面だけならまだいいのですが、内部の石膏ボードまでボコボコ膨れてきたり、腐ったりカビが生えてきたりすると、大掛かりな工事が必要になってきますね。。。
深刻なトラブル出てくる前に、早めに修理を依頼したほうがいいですよ~。
エアコンの水漏れを自分で直せる?
水漏れの原因によっての対処法を書いていきますね。
フィルタ―あたりから水滴が落ちる
エアフィルタ―を外してみて、たまったホコリに水滴がついているようなら、ホコリに水が伝わって下に落ちている可能性があります。
フィルタを取り外して、ホコリを除去してみてください。
掃除機だけで吸い取るだけより、中性洗剤とブラシを使って洗い流した方がハウスダストなどの汚れも落ちるのでおすすめです。
ドレンが詰まって溢れての水漏れ
ドレンホースクリーナーを使って、詰まった原因である汚れやホコリを取り除くことで直りますね。
これがドレンホースクリーナーです。
エアコンから野外に出ているドレンホースの先端に入れて、真空圧で詰まったモノを引き出します。
最近だと、ホームセンターのエアコン資材が売られているあたりで見かけることもありますよ~。
水が吸える掃除機を持っている場合は、外に出ているドレンホースに掃除機のホースを連結させて、吸い取ることで解消できます。
ホース同士のつながり部分を、空気が入らないようにテープでしっかり固定することが重要ですね。
あと、簡単な詰まりの場合は、、、逆にドレンホースの先端に手で筒を作りまして、「フーーーー」と強く息を吹き込むことで詰まりが解消できることがあります笑
僕は、たまたま運が良かったのか、この方法で水漏れを直しました(笑)
ただし、詰まりを起こした原因の物体が、逆流してドレンに戻っただけなので、また水漏れが起こる可能性もありますね。
水漏れが解消されて水が排出された時に、詰まった原因となった汚れやホコリが、一緒に出てきてくれれば不安も解消できるんですけどね。
ドレンホースクリーナー、掃除機を使う、息を吹き込むと3種類の水漏れ解消法を書きましたが、3つともある条件が必要です。
それは、ドレンホースに穴があいていたり、ボロボロになっていないこと!!
エアコンを設置して年数がたってくると、プラスチックのドレンホースって、劣化して硬くなってボロボロになってくるんです。
ドレンホースに穴があいていると、空気を吸ったり送ったりできないので、詰まりを解消できないんです。
穴のあいたストローで、ジュースが飲めないのと同じ原理です。
この場合、ドレンホース自体を交換してしまうか、穴が開いた場所より上のところでハサミで切って、ドレンホースクリーナーを使うしかないですね。
まぁ、ドレンホースが、テープを使ってどこかで継ぎ足ししてある場合が多いので、その場所でドレンホースクリーナーを当てるのがいいかと思います。
上の写真の場合は、エアコンの室内機から出ているホースと別売りのホースが、グレーのテープで連結されていました。
テープをはがしてしまうことで、新しいドレンホースと交換できますよ!
室内機と室外機を循環している金属パイプから水滴
室内機のプラスチック製のカバーを全部外すことが必要になってきますね。。。
カバーを外してから、金属製の循環パイプの断熱処理をうまくすることで、水滴が落ちてくるのを防ぐことができます。
自分で直すには、かなりリスクと手間がかかるので止めたほうがいいです。。。(-_-;)
吹き出し口・送風口から水滴が飛ぶ
吹き出し口、ルーバーについた汚れが水滴の原因になったり、水滴をついたままの状態にします。
カビなどの汚れをキレイに取り除くことで、解消される場合もありますね。
まとめ
エアコンの水漏れの原因と、自分でできる範囲の直し方を書いてみました。
初期設置時の循環パイプの断熱処理や継ぎ目の不具合以外は、汚れやホコリが影響していることが多いです。
水漏れが始まったエアコンは、そのまま放置していても、水漏れが直ることはありません。
エアコンの下にテレビが置いてある場合は、とくに注意が必要ですよ!
早めに処置するか、修理してもらうことをおすすめします!!
こまめなお掃除が必要なフィルタ―ですが、簡単なお掃除方法はこちらです
⇒エアコンのフィルタを掃除機なしでキレイにする。水洗い?洗剤は?