お部屋の床に塗られたワックスですが、塗ったからにはいつかは剥がす日がやって来ます。
ワックスが劣化してくると、指でこすっただけでボロボロ剥がれてきたり、黒ずんだり、対応に悩んでしまいます。
今回は元掃除屋である筆者が、ワックスがボロボロしたり黒ずんできた場合の対処法と、自分で劣化したワックスの皮膜を直せるかについて綴って行きます。
フローリングのワックスがボロボロになった・・・
ワックスが塗られた床を、いけない洗剤で拭き掃除をしたり、汚れなどで密着不良が起きている場合は、指でこすっただけでワックスがボロボロと剥がれることがあります。
上の写真は、掃除屋をやっていた頃にある現場で撮ったモノです。
現場に入った途端に、足の裏の感触で床のワックスの異変に気付いたんですよね笑
指でこすってみると、消しゴムのカスのようにワックスがボロボロと取れる。。。
この状態になったワックスは、完全に剥がしてしまうしか方法はありませんね。
もしこの上からワックスを重ね塗りしようとしても、ワックスを塗るモップを動かすと、ボロボロと剥がれてくる可能性がデカいです。
あと、油を落とすアルカリ洗剤やエタノールでワックスの皮膜を拭くと、同様にボロボロ剥がれる状態になる場合がありますね。
床のワックスって、成分の中の金属と樹脂が、乾燥する時に結び付いて固い皮膜を作ります。
アルカリ性のモノや洗剤って、この金属と樹脂の結びつきを壊しちゃうんですよね。。。(;^ω^)
あとエタノールなどの溶剤は、樹脂を溶かしてしまう性質があるので、ワックスもダメージを帯びてツヤが無くなったりはがれやすくなってしまいます。
フローリングのワックスに黒ずみ。。
床に塗ったワックスの皮膜に、汚れが浸透してしまった場合などは、黒ずんできますね。
例えば、キッチンの周辺の床の場合は、調理の時の油が油煙として飛んだりですね。
後は、部屋の中がヤニ汚れがひどい場合などなど。
ワックス自体に汚れが浸透すると、触ったり歩いたりした時に、なんかくっつくような感触になることもありますね。
1章の写真の床も、「ねちゃっ」とした足の裏の感覚で、マズいと思いました。
足の裏についた油汚れなどは、部屋の中を歩くたびに拡散します。
結果、部屋の中が段々と黒ずんできて、ワックスの状態もおかしくなっちゃうんですね。
光に当たっているか箇所が、ちょっと黒ずんできているのがわかりますか?
この状態で、濡れたぞうきんで床を拭いたとしても、キレイになることはありません。
ワックスに油汚れが浸透して、ツヤがくすんでしまっています。
この上から、ワックスを重ね塗りしても、黒ずみは消えませんね。
光が当たった部分が黒く見え、ボロボロ剥がれた跡になっているのがわかりますね。
この時は、部屋全体のワックスを「剥離」しました。
ここまでくると、剥がしてしまうしか方法はありません。
ワックスって一度塗布すると、いつかは「剥離」というはがす作業が必要になってきます。
ワックスが必要か必要でないかは、人の判断それぞれなんですけどね。
フローリングのワックスを自分で直せる?
直せないことはないですよ。
ただ、リスクはデカいですし、手間がかなりかかります(;^ω^)
結局はワックスをはがしてから、もう一度ワックスを塗ることになります。
ベストを言うと、お部屋の中の家具を全部違う部屋に移動させて作業した方が、キレイな仕上がりになります。
あと、フローリングはすごく水分を嫌うのですが、ワックスをはがす作業は水を多く使います(;^ω^)
フローリングを1枚1枚、区切って「ハクリ」をすることもできるのですが、大変ですよ。
フローリング材、1枚1枚の部分剥離です。。。
こちらは、お部屋全面のワックス剥離。。。
全面のワックスをはがしてから、またワックスを塗る。。。
手間とリスクを考えると・・・
プロの業者にお願いした方がいいと思います。
プロの業者と言ってもいろんな業者がいますが、私は「損害保険」での対応が可能なおそうじ本舗などの大手の業者に依頼することをおすすめします。
ワックスの剥離は、フローリング材がニガテとしている「水分」を大量に使いますし、水分を吸って膨らんできたり変色してしまうリスクがあります。
もしフローリング材の張替ともなろうものなら、莫大な金額がかかっちゃうんです。
でも業者の中には、損害保険に加入すらしておらず、事故が起きても対応してくれなかったり、連絡がとれなくなってしまう業者も存在しています。
依頼した側が損しないように、業者選びは慎重におこなってくださいね!!
まとめ
フローリングのワックスは、傷が目立つようになったり、ボロボロ剥がれるようになったら、「ハクリ」と言ってワックスを剥がす作業が必要な時期です。
傷んだり劣化したワックスの皮膜をハクリせず、そのままぞうきんで水拭きしたりワックスを重ね塗りしても、キレイになることはありません。
自分でワックスを直すことは、不可能ではありません。
ただし、リスクが高く、手間もかかる事から、ワックス剥離は業者に依頼することをおすすめします。
あと、剥離をしてキレイにした後ですが、もう一度ワックスを塗るより、耐用年数の長い「フロアコーティング」にした方がいいのかもしれません。
フロアコーティングの場合は、水性コーティングで10年耐久、UVコーティングで20年耐久といった感じで、ワックスに比べてはるかに長持ちします。
ワックスのように定期的なメンテナンスはいりませんし、ワックス皮膜の様にツヤがなくなったり、水玉のような跡になったりということがありませんね。
またアパートやマンションなどの賃貸物件の場合は、ワックスの剥離に関してはお部屋を退去する際の兼ね合いが出てきます。
自分で判断せずに、管理会社や不動産屋さんに相談してみることをおすすめします。
家具の下やテレビ台の下のワックスが剥がせない場合、退去時にワックスのムラやツヤの違いを指摘される場合が多いと思います。
その時に再度、剥離料金を請求されることも考えられますので、安易に自分で判断するのはやめましょうね。
参考までにワックス剥離の記事はこちらです
⇒ワックス剥離の失敗とは?おすすめの剥離剤と代用できるモノは?
⇒フローリングのワックスを剥離する頻度は?簡単?業者の選び方は?