松茸の旬って、秋の9~10月と大変短く、それゆえに高級品と言われています。
その旬に思わぬ量が手に入り、取り敢えず冷凍保存してみたものの、どう食べたら良いのだろう?とお困りのあなたへ。
ここではまつたけの解凍方法、冷凍庫で長く保存しているとどうなるのか、冷凍松茸を使ったレシピをご紹介します!
冷凍した松茸の解凍方法とは?
冷凍したまつたけは、解凍せずにそのまま調理するのがベストです!!
松茸といえば、香りが命ですよね。
ダラダラと冷蔵保存しているより、新鮮なうちに冷凍保存していたなら、大正解です!
のんびりしている間に、大事な香りは飛んでしまいますし、笠も開いて食べ時を逃してしまいかねませんからね。
そして、もう一つ利点があるのですよ!
松茸に限らず、キノコ類全般に言えることですが、冷凍することによりキノコの組織が損傷して、旨味が染み出てくるのです。
ですから、解凍方法もその点を踏まえないといけません。
自然解凍、流水解凍、冷蔵庫での解凍、電子レンジ解凍いずれにせよ、組織が既に壊れているため、溶けるとドリップが出てきてしまいます。
これは旨味です。
みすみす旨味を捨ててしまうなんてもっいないですよね。
ですから、解凍せずに凍ったまま調理に使うのが正解なのです。
どんな調理法が向いてるかは、また後ほど('ω')
適した調理法で食べれば、松茸独特の色も食感も冷凍前と変わらないので、ご安心くださいね~。
松茸の冷凍って一年もつ?
「そうだ!昨年の旬の時期に冷凍した松茸があったんだ。どうしよう?」
なんてことありませんか?
大丈夫です!
1年程度でしたら、味も香りも食感も問題ありません。
だたし、長く冷蔵庫で放置していた後に冷凍したものは、期待通りの松茸ではなくなっている可能性が高いので、ご承知おき下さい。
特に香りは、鮮度に比例しています。
更に、冷凍保存の仕方にも影響されます。
松茸に霜が付いてしまったら、完全に味が落ちてしまいます。
面倒に思わず、1本ずつぴっちりラップでくるんでから、保存袋で重ならないように入れておくのが、一番です。
鮮度が良く、保存の仕方が良かったとしても、2年ほど経つと、やはり状態が変わってきます。
食べることはできますが、香りも飛び、食感というか歯ごたえが悪くなってしまいますね。。。
しかし、ものは考えようです。
すき焼きといった鍋物に加えれば、返って味が染み込みやすくなるため、美味しいという意見もあります!
ですから、1年以上冷凍した松茸は諦めて捨てずに、しっかり食べ切って下さいね。
松茸を1年冷凍保存する方法はこちらを参考にしてくださいね!
松茸の冷凍したモノを使ったレシピとは?
先にお話しした通り、冷凍した松茸は、解凍されるに従って、ドリップが出てきて、旨味が逃げ出してしまいます。
ですから、逆にそこをうまく取り入れたレシピがお勧めですよ!
また冷凍状態なら、薄切りにするのも簡単という利点もあります。
まず始めに、お勧めできない料理の話ですが、松茸の代表料理である「焼き松茸」です。
ご想像通り、ドリップとともに旨味が外に出てしまい、かすかすの残念な焼き松茸になってしまいます(;^ω^)
この調理法は、諦めて下さいね。
さあ、本番です!
一番は、だし汁に入れる料理です。
加熱すると旨味がだし汁に染み出してきて、最高です。
例えば、
お吸い物(お吸い物の素とは、全く香りが違います!)
お雑煮(お正月まで冷凍して保存しておけば、おせちの料理に花を添えてくれますね。)
土瓶蒸し
茶碗蒸し など。
先にお話しした鍋物やすき焼きも、もちろんお勧めです♪
旨味の出た汁で作る雑炊やうどんは、絶品です。
ご飯ものなら、もちろん松茸ご飯を始め、五目炊き込みご飯や鳥釜飯なども、冷凍松茸が加われば一気に豪華になります!
チャーハンやお粥もお勧めですよ。
洋風なら、松茸のポタージュスープ、パスタ、リゾット等も旨味が出て、美味しいです。
では次に、少し変わったところで、甘鯛にレモンを添えたホイル焼きのレシピをご紹介します。
松茸と甘鯛のホイル焼きレモンを添えて
<材料(3人分)>
冷凍松茸 1本
甘鯛の切り身(手に入る白身魚でオッケーです。) 3切れ
レモンスライス 3枚
塩 少々
日本酒 適量
<作り方>
① 甘鯛に塩をふり、しばらくおいておきます。
② 冷凍松茸は、凍っまま薄切りにします。
③ ①の甘鯛から出た余分な水分を拭き取ります。(これで、魚の臭みが除けます。)
④ アルミホイルを広げ、③の甘鯛を置き、その上に②の松茸を乗せて塩と日本酒をふりかけます。
更にその上にレモンスライスを乗せ、ふんわりとアルミホイルを閉じます。
⑤ オーブントースターに④を入れ、1000ワット(または、強のメモリ)で15分加熱すれば、完成です。
ポン酢や醤油を垂らして、お召し上がり下さい。
様々なレシピで、その旨味とともに、香りと食感を楽しんでみて下さいね。
まとめ
冷凍松茸について、あれこれお話ししてきました。
やはり、キノコ類の王様ですね。冷凍しても、美味しさ、その香り、食感は失われません。
ただし、冷凍する際の鮮度、きちんとした保存方法は大切です。
冷凍松茸の特徴を捉えて、今回ご紹介したようなレシピで、その特徴を最大限に行かす調理をしてみてはいかがでしょうか。
旬が短い松茸を、その季節以外に楽しめるなんて、贅沢の極みですよね。