寒くなると食べたくなるおでん。
今はコンビニでも手軽に美味しいおでんを買うこともできますが、おうちで作るおでんは家庭の味の代表格。
中でも人気の具材はやっぱり大根です!
大根の出来栄えで、おでん全体の仕上がりも随分と違ってきますよね。
柔らかくて味がしっかりとしみ込んだ大根に仕上げるには、いくつかのポイントとちょっとしたひと手間が必要でした。
今回は、おでんに使う大根の部位、大根の下ゆでは必要か、大根に味をしみこませる方法についてご紹介します。
おでんの大根はどこの部位を使うと良い?
おでんの大根には、葉に近い上の部分から中央部分を選ぶことで、柔らかく味がしっかりとしみ込んだ大根を味わうことができます。
甘みだけでおでんに適した大根の部分を考えると、上側の葉っぱに近い部分になるんですけどね。
じつは、ちょっと煮くずれしやすいです。
スーパーの野菜売り場などで、半分にカットしたものが売られることも多い大根ですが、葉に近い上の部分と下の部分どっちを買おうか迷った経験はありませんか?
料理した大根の繊維が多くて口触りが良くなかったり、しっかり煮たのに辛味が強すぎたり、固いままだったり…そのような失敗を経験された方も多いはず。
それは、選んだ大根の部位が適していなかったのかもしれません。
大根は葉に近い上の部分と中央部分、下の部分でそれぞれ特徴があり、料理によって使い分けることでより一層おいしく食べることができるのです。
葉に近い部分のほうが、辛さが少なく甘くなります。
これさえ知っておけば、丸まる1本買っても食べきれない…ということはありませんよ!
大根の上の部分(葉の付近)の特徴
大根は葉に近い上の部分は、硬くて甘みが強く、水分もたっぷりです。
サラダや野菜スティック、酢の物など生食に向いています。
大根おろしが辛くてニガテな人には、葉の近い部分をおろすと食べやすいですよ。
やわらかいので煮物に使うと、煮くずれしやすいです。
あとビタミンCが多い部分なのですが、火を通すと逃げちゃいますね。。。
大根の真ん中の部分の特徴
大根の中央部分は甘さと辛味のバランスが良いので、どのような料理にも使いやすい部位です。
水分も多く適度な固さなので煮物や炒め物に向いています。
おでんはもちろんのこと、きんぴらなどにも適しています。
煮物に使う場合は、隠し包丁を入れておくと、味が染み込みやすいですね。
色も形もキレイに仕上がりやすいです。
大根ステーキやふろふき大根なんか、おいしいですよー。
大根の下の部分の特徴
大根の下の部分は辛味とニガ味が強く、繊維質で水分も少なめであるため、ピリッと辛めの大根おろしやお味噌汁、お漬物などにぴったりです。
水分量が少なく硬めなので、炒め物に向いています。
長い時間火を通すことで、ニガ味を抑えることができますよ。
大根の選び方
表面にシワが出てきているモノは、鮮度が落ちてきています。
葉が付いている大根なら、葉の色がきれいな緑色で水分を含んでいるモノがおすすめです。
一本まるまるの大根を買ってきた場合は、すぐに葉を切り落としてください。
葉がついたままだと、水分が抜けやすく鮮度が落ちるスピードが早くなります。
切り口はラップで包み、新聞紙で全体的にくるんでから冷蔵庫でほぞんしてくださいね。
おでんに入れる大根は下ゆでが必要?
おでんを作る時にはいくつかの下ごしらえが必要ですが、その中でも大根の下ゆでは少し面倒に感じませんか?
どうせ煮込むのだし、しなくても良いのでは?!と感じる方もいると思います。
しかし、このひと手間こそが美味しいおでんの大根には欠かせないのです。
下ゆでをすることによって、大根のアクや苦みを抑えられ、さらに甘みが増すので、後から煮込んだときの美味しいおだしがぐっとしみ込みやすくなります。
また、下ゆでによって大根をやわらかくする効果もあるのです。
下ゆでの方法はとっても簡単!
1.お好みの幅に切った大根の皮をやや厚めに剥き、面取りをして隠し包丁をいれます。
2.鍋に大根をいれ、お米のとぎ汁を大根がかぶるくらい入れて、竹串を刺したときにすっと通るくらいに大根が柔らかくなるまで、弱火でコトコト茹でるだけです。
お米のとぎ汁が無い場合は、水を入れて生米を大さじ1ほど入れてから茹でても大丈夫です。
たったこれだけのひと手間を加えるだけで、美味しいおでんの大根に近づくのです。
おでんの大根に味をしみこませる方法とは?
大根の選び方も下ゆでもバッチリ!コトコト煮込んでさあ完成!!
すぐにあつあつのおでんを食卓へ運びたいところですが…
ここでおでんの大根をさらに美味しくするためポイントです。
ポイントといっても、とっても簡単。
おでんの大根に味をしみこませるために、一度冷ますこと!
じっくり煮込んでいれば具材に味がしみ込んでいくように感じるのですが、実は煮物は冷める過程で味がしみ込んでいくのです。
もちろんおでんも同じです。ある程度煮込んだら火を止めてゆっくりと冷ますことが大きなポイントなのです。
前の日に仕込んだおでんが美味しいのは、理由があったのですね。
ちなみに、どうしても時間が無い場合は氷を入れたボウルなどで冷まし、再度加熱しても良いですよ~。
温めて冷ますことを数回繰り返すことで、さらに味とうまみをたっぷりと含んだおでんになるのです。
意外かもしれませんが、皮ごと煮た大根もおいしいですよ♪
⇒おでんの大根が苦いのを防ぐ。とろとろにするには?皮ごと煮る?
まとめ
これからの季節に食べたくなるおでん。
その中でも子どもから大人までみんな大好きな大根は、甘味が強く水分の多い葉に近い上の部分から中央部分を選びましょう。
アクや苦みを抑えるために下ゆでのひと手間が大切です。
コトコト煮込んで冷ますことで、しっかりと味がしみ込むので、おでんを仕込みながらのんびりとした時間を過ごすのも良いですね。
もしお弁当におでんを入れるならこちらが参考になります
⇒おでんを弁当に入れるなら汁の対策はどうする?弁当箱の詰め方は?