暑い時期や寒い時期にエアコンを動かし始めると、場合によっては吹き出し口から黒いすすが降ってくることがあります。
中には1ミリ以上の塊が落ちてくる場合も。。。
正直、どう対応していいのかわからなくて、驚いてしまいますよね。
今回は、元掃除屋だった筆者が、エアコンの下に落ちる「すす」のこと、吹き出し口から落ちる黒い塊のこと、黒い粒が出る場合の対処方法について綴って行きます。
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エアコンから黒いすすが出ている?
エアコンは、設置された状態や使い方により、新しめのエアコンだとしても内部の汚れ方がかなり変わります。
たとえ使い始めて一年くらいだとしても、かなり汚れる場合もありますよ~。
そして、アパートやマンションを退室した後の掃除では、管理している不動産屋によってはエアコンを洗浄していない場合もありますね。。。
エアコンを動かして、吹き出し口の下にすすのような細かい黒い粉が出る場合は、吹き出し口奥のシロッコファンについている埃や汚れ、アルミフィンの裏側についている汚れが、はがれて飛んだ状態です。
冷房をワンシーズンしか使っていないとしても、エアコンの構造上、どうしてもカビを発生させてしまうんですよね。
夏の暑い時期にエアコンを使っていたなら、黒いすすのような汚れに「カビ」を含んでいると考えて間違いないでしょう。
エアコンから黒いものが落ちてくるけど何?
上のような「すす」ではなくて、1ミリくらいの黒い塊が落ちてくるなら、カビ汚れだと思ってください。
ホコリをシロッコファンに巻き込んでいると思うのですが、ホコリ自体にカビが繁殖しています。
キッチンに近い場所に設置されているエアコンだと、ごはんを作った際に空気中にとんだ油煙を吸って、それが栄養分となってカビの温床となることがあります。
油を吸ったエアコンは、油の粘着から内部にホコリ汚れが付きやすいです。
簡単には、お掃除できないでしょう。
ただし、「送風」を使うことによって、エアコン内部のカビの繁殖を遅らせることはできますよ~
⇒エアコンを切る前に送風にすると良い?カビ防止?本当の意味は?
エアコンから黒い粒が出る時の掃除方法は?
一番手っ取り早い解決方法は、おそうじ本舗など信頼できる名前の通った業者に頼んでエアコンクリーニングをしてもらうことですね。
お掃除のことなら「おそうじ本舗」
クリーニング後に故障したり何かトラブルがあった時にキチンと保険対応してくれる、大手の業者に依頼するほうが心強いです。
中には責任も取らず逃げていくような業者も存在しますしね㊙
ただし・・・エアコンの構造上、100%完全にきれいにクリーニングすることは残念ながら不可能です。
まぁエアコン自体を壁から取り外し、中のアルミフィンやシロッコファンやドレンパンなどを外して分解し、パーツまでクリーニングすれば話は別ですけどね。。。
自分でお掃除しようとしても、シロッコファンに歯ブラシやマイナスドライバーに巻いたぞうきんを使っても、角度的に汚れは落ちきらないでしょう。
冷房の場合、上部のアルミフィンの部分から空気を吸いこんで冷やし、下の吹き出し口から冷えた風を出します。
冷房の場合空気を冷やす過程でアルミフィンの部分に水ができて、その水を室外にホースを使って出しているわけです。
この水がクセモノでして、空気を吸い込む時にアルミフィンについたカビを繁殖させる原因になるわけなんです。
掃除屋さんのエアコンクリーニングのやり方としては、アルミフィンの部分と風が出る吹き出し口に洗剤を掛けて、圧力をかけて水で洗い流すという方法になります。
ただし、自分でお掃除を考える時、使う洗剤が難しいなぁと感じます。
カビだからといって塩素が入ったカビ取り剤なんて使おうものなら、強すぎてアルミフィンやプラスチックの素材自体が侵されますし、ニオイの処理も大変なことになります。。。
「台所用洗剤」や「食器用洗剤」だと、水を流したら泡だらけになって大変なことになりますしね。。。
多くの掃除屋さんが使っている業務用のエアコン用洗剤は、アルカリ度数が高いものが多くて危険なのでおすすめできません。
あえて業務用洗剤の中でも商品名を明かすなら、中性の「シルバーPH7」なら事故やケガのリスクが少ないと思います。
まぁ実際に、掃除屋だったころに僕も中性の「シルバーPH7」を使っていましたが、ソフトな優しい効き目でしたね。
代わりにリスクが少ない分、従来の洗剤より汚れは落ちづらいかなぁとは思いましたが・・・(;^ω^)
もしエアコンを洗浄するとしても、失敗しても責任は取れませんので、自己責任でお願いします!!
吹き出し口を洗浄する場合は、下に置いたバケツに汚水が流れるように、通り道を作らないといけません。
僕は、ホームセンターで売られている養生シートを使って、汚水の通り道を作ります。
ゴミ袋でも代用可能ですが、水が漏れても大丈夫なように、壁や床にはしっかりとした養生が必要になりますね。
壁が土壁やぬりかべの場合は、跡が残るので水滴は厳禁ですし、布や和紙の壁紙の場合も水をつけるとシミになります。。。
床が無垢材の場合は、洗剤で変色することもあります。
気をつけてくださいね!
上の写真は、壁自体に養生をしてから、バケツへの汚水の通り道を作りました~。
清掃業者の中には、ホームセンターで売っている噴霧器でエアコンを掃除しているところもあります㊙
もし自分でエアコンのお掃除を試すのなら、洗剤をかけて少し置いてから、霧吹きなどで水をかけて汚れを落とす方法しかないのかなぁと思います。
ただし水圧をかけれないので、、汚れが落ちきらないかもしれません・・・
もし上のアルミフィンの部分も洗うのなら、電装部分はしっかりと養生しないといけません。
今回はマスカークロスを2重にして養生したのですが、ベストをいうと、乾いたタオルを基盤部分に当ててから、マスカークロスで2重に包んで養生したほうがよかったですね。
市販のアルミフィン洗浄スプレーはアルミフィン部分には使えますが、僕はスプレーしたあと水で流したくなりますね(笑)
~追記~
最近では、吹き出し口奥にあるシロッコファンをきれいにする、「シロッコファン用」のスプレーが存在します。
こちらは上記のシロッコファン用のスプレーに、アルミフィン部分のスプレーもついたセットになります。
2つの商品とも、エアコンの下部を汚さないように簡易の養生シートもついていますし、試してみるのもいいかもしれませんね。
ただし、高圧洗浄機を使ってエアコンクリーニングをするよりは、効果は薄いと考えた方が良いと思います。
まとめ
残念ながらエアコンと言う機械は、冷房を使うことによってどうしても内部にカビが生えるようになります。
なるべくカビを増殖させないようにするには、冷房をかあけたあと、30分ほど「送風」にしてエアコン内部を乾かすことをおすすめします。
たとえ「お掃除機能」が付いているエアコンでも、カビが生えやすいことには変わりありません。
クリーニング業者の中では、お掃除機能付きのエアコンって、作りが複雑で壊れやすいことから敬遠されている場合が多いです㊙
こまめなエアコンクリーニングを考えるのならば、あまり難しい機能がついてないエアコンの方がいいでしょうね。
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